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1,000万円で注文住宅を実現するためには?コミコミ1,000万円以内の家の実例も紹介

「1,000万円以下でマイホームが手に入る」というようなCMなどを、目にする機会もありますよね。 しかし、次のような疑問を抱く方もいるのではないでしょうか。
  • 本当に1,000万円以下で注文住宅を建てることは可能なのか
  • 1,000万円以下の注文住宅は、どのような間取りや設備が採用できるのか
ローコストの家に対して、疑問を持っている方もたくさんいるはずです。 今回は、1,000万円の注文住宅について徹底解説します。

目次

  • 目次
  • ローコスト注文住宅の予算の考え方
  • 1,000万円以下の注文住宅で気をつけるべきポイント
  • 1,000万円以下の家を建てるなら平屋が良い?
  • コミコミ1,000万円以内の家の間取りの考え方とコツ
  • 1,000万円の家で作れるキッチン
  • 1,000万円の家で作れる外観
  • 1,000万円の家で作れる玄関
  • 1,000万円台の注文住宅もご紹介まとめ

ローコスト注文住宅の予算の考え方

「とにかくローコストの注文住宅を建てたい」という方は、かしこく予算を組むことが大切です。 そして、その予算をしっかりと守って家づくりをしてくれる、住宅会社を見つけなければなりません。 ローコストの注文住宅を建てるときの予算の考え方のポイントは次の2つです。
  • なるべく細かい予算組みをする
  • 将来の修繕費を見据えてローンの返済額を考える
それぞれ詳しく見ていきましょう。

なるべく細かい予算組みをする

1,000万円という限られた予算なので、なるべく細かい予算組みをする必要があります。 多めに予算組みをしてしまうと着地点がいくらになるかわかりませんし、少なめに予算を組むと予算オーバーしてしまいますからね。 そのため、契約前から詳しい見積もりを出してもらって、契約後に追加費用が出ないようにしておきましょう。 特にキッチンなどの設備関係は打合せを進めていくと、数十万円単位で追加費用がかかることもあります。 早めにショールームへ行き、具体的な見積もりを確認してください。 「契約後に詳しい打合せをしましょう」と言ってくる住宅会社は、契約後の増額を覚悟しなければいけません。 契約時の金額を約900万円にしておいて、追加費用に備えた予算確保が必要です。

将来の修繕費を見据えてローンの返済額を考える

1,000万円内のローコスト住宅は、2,000~3,000万円の建物と比べると劣化は早いでしょう。 最初の購入費用は安くても、将来的に修繕費が多くかかることが予想できます。 そのため、修繕費を見据えてローンの返済額を考えなければなりません。 一般的な住宅では、35年間で500~600万円の修繕費がかかると言われています。 単純計算で年間14~17万円を貯蓄しなければなりません。 月々に換算すると1カ月で1.2~1.5万円ですね。 また、15~20年目頃に屋根や外壁などの、大規模な修繕が必要になるケースが一般的です。 そのため、15年目まではより大きな金額を貯蓄する必要があります。 ローコストの注文住宅を建てるなら、月々のローンの返済額にプラスして約1.5~2.5万円貯蓄できるように予算組みをしましょう。

1,000万円以下の注文住宅で気をつけるべきポイント

1,000万円以下の注文住宅を建てる際に、気を付けるべきポイントを3点紹介します。

構造や性能をチェックする

構造や性能は納得できる仕様なのかをチェックしましょう。 安い金額でマイホームを手に入れても、構造が弱いと数年後の地震で倒壊してしまうかもしれません。 断熱性能が低ければ、毎年高い光熱費を払って損をする可能性もありますよね。 説明を聞いたり実際に構造現場を見たりして、安心できる構造・性能なのかを見極めましょう。 設備などは住んでから交換できますが、基本的な構造・性能をリフォームすることは大変です。 自分達の住むエリアに適しているかもチェックしてください。

保証やアフターサービスをチェックする

保証やアフターサービスも、選ぶ住宅会社によって大きく異なります。 特に確認してほしいのはアフターサービスです。 無料の定期点検の回数や、アフターサービスの対応などを確認してください。 実際に建てた方に話を聞くことができれば1番良いですね。 保証よりもアフターサービスをチェックすべき理由は、アフターサービスが手厚いと、早い段階で修繕が必要な箇所に気付くことができるからです。 修繕せずに放置してしまうと高い修繕費がかかったり、手遅れになってしまう可能性もありますからね。 ローコスト住宅は大手ハウスメーカーの建物に比べて、修繕回数や必要な箇所が多い傾向があります。 アフターサービスに力を入れている住宅会社を選んで、適切なときに修繕してもらえるようにしましょう。

標準仕様をチェックする

標準仕様も細かい部分までチェックしましょう。 希望する設備が全部オプションだった場合、少し価格帯が上のハウスメーカーの方が安く建てられる可能性もあります。 契約前に仕様を確認して、予算内に収まるように調整してください。

1,000万円以下の家を建てるなら平屋が良い?

「1,000万円以下の家を建てるなら、平屋がおすすめですか?」という質問を頂くことがあります。 こちらに関しては「必ずしもそうではないが、平屋の方がお得ということはほとんどない」と回答します。 実際に比べてみましょう。 前提として平屋は2階建てと比べると、階段や廊下の面積が減ります。 そのため、2階建てで約30坪だった建物を平屋にすると、27坪に削減できるケースも少なくありません。 しかし、平屋は基礎や屋根面積が大きくなるため、通常の坪単価よりも割高になる傾向があります。 1坪あたり約5万円高くなる住宅会社が多いでしょう。
坪単価35万円で30坪の2階建て:1,050万円(税抜) 坪単価40万円で27坪の平屋:1,080万円(税抜)
差額は30万円なので大きな差ではありませんが、平屋の方が高くなります。 削減できる面積によっては、平屋の方が安くなることもあります。 ケースバイケースですので、住宅会社と綿密な打合せを行いましょう。
コミコミ1,000万円以内の家の間取りの考え方とコツ
1,000万円以内で注文住宅を建てるには、どのような間取りがおすすめなのでしょうか。 考え方やコツは次の3点です。
  • 半端な広さの空間を作らない
  • 凹凸の多い間取りにしない
  • 廊下やバルコニーをなくす
それぞれ解説します。

半端な広さの空間を作らない

注文住宅だからと言って、半端な寸法の空間を作ると無駄な材料費がかかります。 半端な寸法とは壁を数センチずらしたり、多層階の間取りにすることなどです。 これらの間取りは大工さんの手間も増えますので、工期が延びて施工費も高くなる可能性が考えられます。 注文住宅は尺かメーターモジュールのどちらかなので、その寸法に合わせた間取り作りをしましょう。

凹凸の多い間取りにしない

凹凸の多い間取りにすると、価格帯が高くなってしまうことがあります。 なぜなら、同じ広さの間取りでも、凹凸が多い方が外壁の面積が大きくなってしまうからです。 また、凹凸の部分に使う外壁部材が高いため、価格アップにつながることもあります。 価格を抑えたいなら、真四角の家が好ましいでしょう。 真四角の家は耐震性も優れているため、一石二鳥です。

廊下やバルコニーをなくす

1,000万円以下で注文住宅を建てたいなら、可能な限り空間を削りましょう。 例えば、LDKから洗面所へ直接行けるような間取りにすれば、廊下をなくすことができます。 また、室内や庭で洗濯物を干すなら、バルコニーを無くせるかもしれません。 その他にも、収納扉を付けない方がものが取り出しやすかったり、窓が無くても問題ない空間もあるでしょう。 あって当たり前という概念を無くして、削減できるものを考えてみてください。

1,000万円の家で作れるキッチン

1,000万円の注文住宅で、どのようなキッチンが作れるのか解説します。 基本的な性能が備わった、システムキッチンは採用できます。 しかし、スタイルや設備は制限されることもあるでしょう。 スタイルに関しては、アイランドキッチンやL型キッチンなどの特殊キッチンの採用は、費用追加につながります。 従って、1,000万円の家で採用するには、予算的に厳しいかもしれません。 1,000万円の家のキッチンは、I型の対面キッチンが選ばれることが多いでしょう。 I型対面キッチンとはコンロ周りが壁になっている、一般的な対面キッチンです。 また、設備に関しては性能の高いレンジフードが選べなかったり、扉のカラーのバリエーションが少ないという事例もあります。 キッチン自体のグレードが低いという住宅会社も少なくありません。 ただし、1,000万円の注文住宅でも、アイランドキッチンが選べたり食器洗浄機がついたキッチンが標準の住宅会社もあります。 ショールームで標準仕様のキッチンを確認しましょう。 また、キッチン周りのクロスなどにこだわれば、十分におしゃれなキッチンを作ることは可能です。

1,000万円の家で作れる外観

1,000万円の注文住宅では、どのような外観が作れるのでしょうか。 建物の形は凹凸の少ない真四角になることが多いようです。 先ほどもお伝えした通り、真四角の家は外壁の材料費がかかりにくいですからね。 価格を抑えたいなら土地の寸法に合わせて、正方形や長方形に近い建物を建てましょう。 バルコニーを無くしたり、大きな窓を選ばなければ、より価格を抑えた建物が建てられます。 また、屋根もシンプルな形状がおすすめです。 三角の形の切妻屋根や、1枚屋根が片側に流れる片流れ屋根になるでしょう。 切妻屋根は和風・洋風など様々なテイストに合います。 片流れ屋根はモダンやシンプルの外観にぴったりです。 外壁はサイディングが採用されることが多いでしょう。 サイディングは色柄のバリエーションが多い外壁材です。 そのため、好みのカラーやデザインを見つけやすいという特徴があります。 メンテナンス面で人気のタイルや、おしゃれに仕上がる塗り壁は費用が高いので、オプションになるケースがほとんどです。

1,000万円の家で作れる玄関

1,000万円の注文住宅で作れる玄関も紹介します。 建物全体の大きさにもよりますが、約3畳の玄関と玄関ホールを想定しておくといいでしょう。 一般的なアパートなどの玄関よりも少し広い玄関です。 家族3~4人で使うのに最低限な広さでしょう。 玄関収納を施工すると少し窮屈に感じるかもしれません。 他の空間をコンパクトにして、玄関の広さを4畳にすればゆとりのある玄関になります。 靴が多い家庭は1畳分のシューズインクローゼットを採用することも可能です。 また、玄関にニッチなどをつけてお気に入りのインテリアを飾れば、おしゃれな玄関に仕上げることができます。 柄や色のあるクロスを採用すると、アクセントになってデザイン性が上がるでしょう。 どちらも1万円以下で採用できるオプションですので、おしゃれな玄関にしたいならぜひ検討してみてください。

1,000万円台の注文住宅プランもご紹介

1,000万円台で建てられる注文住宅のプランを紹介します。 坪単価が35万円と40万円の住宅会社を仮定してプランを考えてみましょう。

坪単価35万円の住宅会社で建てる1,100万円のプラン

まずは、坪単価が35万円の住宅会社で建てられる、1,100万円の家のプランを考えます。 税抜1,000万円を予算とすると、約28坪の建物を建てることができますね。 各空間の具体的な広さの一例を紹介します。
  • LDK:16~18畳
  • 部屋①:6~8畳
  • 部屋②:6~10畳
  • 玄関:3~4畳
  • 風呂・洗面・トイレ:6~7畳
  • 階段:4~5畳
  • 廊下等:3~4畳
2LDKのプランで、各空間の畳数には収納も含みます。 夫婦2人で住む場合や、3人家族におすすめな広さです。

坪単価40万円の住宅会社で建てる1,300万円のプラン

続いて、坪単価が40万円の住宅会社で建てられる、1,300万円の家のプランを考えます。 税抜だと1,180万円の予算で、約30坪の建物を建てることが可能です。 各空間の具体的な広さの一例を紹介します。
  • LDK:16~18畳
  • 部屋①:5~6畳
  • 部屋②:5~6畳
  • 部屋③:8~10畳
  • 玄関:3~4畳
  • 風呂・洗面・トイレ:6~7畳
  • 階段:4~5畳
  • 廊下等:3~4畳
30坪の家でも、各居室の広さを工夫すれば3部屋取ることもできます。 2部屋のままでLDKを広くしたり、納戸やシューズインクローゼットを採用してもいいでしょう。
  • LDK:18~20畳
  • 部屋①:5~6畳
  • 部屋②:8~10畳
  • 玄関:3~4畳
  • 風呂・洗面・トイレ:6~7畳
  • 階段:4~5畳
  • 廊下等:3~4畳
  • シューズインクローゼット:1畳
  • 納戸:3畳
20畳のLDKがあれば、ちょっとした趣味スペースを確保することもできます。 自分に合った、部屋数や空間の広さを考えましょう。

まとめ

1,000万円の予算の場合、20坪台の注文住宅を建てることが現実的です。 住宅会社によっては約30坪の建物を建てることもできますが、間取りなどはある程度制限されてしまうこともあります。 また、構造・性能・設備などで、価格帯が上のメーカーと比べると劣る点もあるでしょう。 しっかりと納得した上で、契約するようにしてください。 おうちモールでは仕様が充実している価格帯の低い住宅会社を、紹介することができます。 「予算が1,000万円台だから注文住宅は建たないだろう」と諦めずに、まずはご自身のご状況に応じた適切な予算計画の設計をしましょう。 おうちモールでは住宅購入前に住宅専門アドバイザーが第三者目線での予算計画を作るサポートしていますので、お気軽にご相談ください。
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