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共働き世帯のための注文住宅資金計画|無理のない返済と家計の守り方

共働き世帯で注文住宅を検討中の方へ。
資金計画や住宅ローン、購入後の家計に不安はありませんか?

この記事では、共働き世帯の強みを活かした無理のない資金計画と、住宅ローンの選び方・家計管理のポイントをわかりやすく解説します。

世帯年収から考える適正予算、頭金やペアローン、住宅ローン控除、産休・育休中の収入減への備えまで、安心して家づくりを進めるための考え方をまとめています。

この記事でわかること

  • 共働き世帯が無理なく返せる予算の決め方(年収・貯蓄・頭金・諸費用まで)
  • 住宅ローンの選び方(金利タイプ/ペアローン・連帯債務/住宅ローン控除の活かし方)
  • 購入後に家計を守るための家計管理と備え(産休育休の収入減対策・固定費見直し・将来の貯蓄)

1. 共働き世帯が注文住宅を検討する前に知るべきこと

共働き世帯が注文住宅を選ぶメリットとデメリット

共働き世帯が注文住宅を検討する際、そのメリットとデメリットを深く理解することは、後悔のない家づくりに繋がります。共働きならではの資金力を活かせる一方で、特有の注意点も存在します。

メリット デメリット
ライフスタイルに合わせた自由な設計が可能で、夫婦それぞれのこだわりや将来の家族構成の変化に対応できます。 計画から完成までの期間が長期にわたるため、その間の住居費や生活費の計画も必要です。
高気密・高断熱など、性能の高い住宅を追求しやすく、長期的な光熱費の削減や快適な暮らしが期待できます。 建売住宅に比べて費用が高額になりがちで、予算オーバーのリスクも考慮する必要があります。
住宅ローン控除などの税制優遇を最大限に活用できる可能性があります。 建築会社との打ち合わせや仕様決定に多くの時間と労力がかかり、共働き世帯にとっては負担となる場合があります。
資産価値を維持しやすい傾向にあり、将来的な住み替えや売却の選択肢も広がります。 住宅ローン審査において、夫婦の収入合算やペアローンなど、複雑な選択肢が生じることがあります。

なぜ共働き世帯の資金計画が重要なのか

共働き世帯は世帯収入が高くなりやすく、住宅ローンの借入可能額も大きくなりがちです。
その一方で、借りすぎてしまうリスクも抱えています。

出産・育児による産休育休中の収入減、転職や働き方の変化、子どもの教育費や老後資金など、将来のライフイベントは長期的に家計へ影響します。

だからこそ共働き世帯では、収入の多さだけで判断せず、将来を見据えた現実的で柔軟な資金計画を立てることが、無理のない返済と家計の安定につながります。

注文住宅にかかる費用の全体像を把握する

注文住宅の費用は、建物価格だけではなく、複数の費用が組み合わさって総額が決まります。そのため、最初に全体像を把握しておくことが、無理のない資金計画の第一歩です。

注文住宅にかかる主な費用

  • 土地購入費
    土地を所有していない場合に必要。立地や広さによって大きく変わります。

  • 建築工事費
    建物本体の工事費に加え、
    外構工事・給排水工事・ガス工事・地盤改良などの付帯工事費も含まれます。

  • 諸費用
    見落としがちですが、総額の10〜15%程度になることもあります。
    例:
    ・住宅ローン手数料・保証料
    ・各種税金(印紙税・登録免許税など)
    ・登記費用
    ・火災保険・地震保険
    ・引越し費用、家具・家電購入費 など

ポイント

  • 見積もりにどこまで含まれているかを必ず確認

  • 複数社から見積もりを取り、内容を比較する

  • 諸費用も含めた「総額」で予算を考える

費用を項目ごとに整理しておくことで、想定外の出費や予算オーバーを防ぎやすくなります

2. 共働き世帯のための注文住宅 資金計画チェックリスト

文住宅を検討する共働き世帯向けに、
予算・頭金・土地・諸費用の考え方を整理したチェックリストです。
家づくりを進める前に、ぜひ一度確認してみてください。

共働き世帯の資金計画チェックリスト

① 予算の考え方

☐ 住宅予算は「借りられる額」ではなく「無理なく返せる額」で考えている

☐ 目安は世帯年収の 5〜6倍以内

☐ 教育費・老後資金など将来支出も考慮している

② 頭金・自己資金

☐ 頭金は購入費用の 1〜2割 を目安にしている

☐ 諸費用(登記・手数料など)分の現金も確保している

☐ 生活防衛資金を手元に残している

③ 土地・建築費の確認

☐ 土地・建物・諸費用を分けて考えている

☐ 見積もりに含まれる工事範囲を確認している

☐ 複数社で比較している

☐ 地盤改良の有無と費用を事前に確認している

④ 諸費用の把握

☐ 諸費用が総額の 8〜15% かかることを想定している

☐ 契約時・着工時・完成時の支払い時期を把握している

▼注文住宅の資金計画|主な目安一覧

項目 目安
住宅予算 世帯年収の5〜6倍
頭金  購入費用の1〜2割
諸費用  総費用の8〜15%

3. 共働き世帯に最適な住宅ローンの選び方

住宅ローンの種類と金利タイプの比較

共働き世帯が注文住宅を購入する際、住宅ローンの選択は、将来の家計に大きな影響を与える重要な決断です。

ここでは、主な住宅ローンの種類と金利タイプを比較し、ご自身のライフプランに合った選択をするためのポイントを解説します。

住宅ローンの種類

住宅ローンには大きく分けて、民間金融機関の住宅ローン公的機関が関与する住宅ローンがあります。

  • 民間金融機関の住宅ローン:銀行、信用金庫、信用組合などが提供するローンで、金利タイプや商品ラインナップが豊富です。審査基準やサービス内容も金融機関によって様々で、選択肢の幅が広いのが特徴です。
  • フラット35:住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供する、全期間固定金利型の住宅ローンです。最長35年間、金利が変わらないため、返済計画の安定性を重視する方に適しています。

金利タイプの比較

住宅ローンの金利タイプは、大きく「変動金利型」「全期間固定金利型」「固定金利期間選択型」の3つに分けられます。

それぞれの特徴を理解し、家計の状況や将来の見通しに合わせて選びましょう。

金利タイプ 特徴 メリット デメリット 共働き世帯への適性
変動金利型 半年ごとに金利が見直される。市場金利の変動に連動。 当初の金利が低く、返済額を抑えられる可能性がある。 金利が上昇すると返済額が増えるリスクがある。 金利上昇リスクを許容できる、または繰り上げ返済で早期完済を目指す世帯
全期間固定金利型 借入期間中、金利が一定。市場金利の変動に左右されない。 返済額が常に一定で、家計管理がしやすい。金利上昇の心配がない。 変動金利型に比べて当初の金利が高めに設定されることが多い。 返済の安定性を最優先したい、将来の金利上昇リスクを避けたい世帯
固定金利期間選択型 3年、5年、10年など、一定期間金利が固定され、期間終了後に金利タイプを選択。 固定期間中は返済額が安定し、変動金利型より金利が低い場合もある。 固定期間終了時に金利が上昇するリスクがある。再選択の手間がかかる。 一定期間の安定を求めつつ、将来的な金利動向を見極めたい世帯

ペアローンと連帯債務のメリットデメリット

共働き世帯が住宅ローンを組む場合、夫婦で協力してローンを組む方法として「ペアローン」と「連帯債務」があります。

それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況に合った方法を選びましょう。

項目 ペアローン 連帯債務
契約形態 夫婦それぞれが主債務者として別々にローン契約を結ぶ。 夫婦のどちらか一方が主債務者となり、もう一方が連帯債務者となる。
住宅ローン控除 夫婦それぞれが要件を満たせば、それぞれ控除を受けられる。 夫婦それぞれが要件を満たせば、それぞれ控除を受けられる場合がある(例:フラット35など)。
団体信用生命保険 夫婦それぞれが加入できるどちらかに万一のことがあっても、残された方のローン返済負担を軽減できる。 主債務者のみが加入するのが一般的。連帯債務者は加入できない場合が多い。
諸費用 ローン契約が2本となるため、印紙税や事務手数料などが2本分必要になる。 ローン契約は1本のため、諸費用は1本分で済む。
返済義務 夫婦それぞれが自身のローンについて返済義務を負う。 主債務者が返済できない場合、連帯債務者が全額の返済義務を負う。
離婚時の対応 それぞれが自分のローンを継続するか、一括返済・借り換えを検討。比較的シンプル。 主債務者と連帯債務者の関係解消が複雑になる可能性がある。

どちらの形式を選ぶかは、夫婦の収入バランス、将来の働き方、万一の際の保障などを総合的に考慮して判断することが重要です。

共働き世帯が活用したい住宅ローン控除

住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)は、住宅ローンの年末残高に応じて所得税や住民税から一定額が控除される制度です。

共働き世帯にとっては、この制度を最大限に活用することで、家計の負担を大きく軽減できる可能性があります。

制度の概要と共働き世帯のメリット

  • 控除の仕組み:住宅ローンの年末残高の 0.7% が所得税から控除され、控除しきれない分は住民税からも一部控除

新築住宅は原則 13年間

  • 共働き世帯の大きなメリット:夫婦それぞれが住宅ローンを組み、要件を満たせば 夫婦それぞれが控除を受けられる
    → 世帯合算で控除額が大きくなる可能性
  • 控除額の最大化:夫婦ともに一定の所得がある場合、控除を分けて受けることで家計全体の税負担を効率よく軽減できる

注意点と活用するためのポイント

  • 適用要件の確認:床面積・返済期間・入居時期・所得制限などの要件があり、共働きで控除を受ける場合は夫婦それぞれが条件を満たす必要があります。
  • 確定申告の必要性:控除を初めて受ける年は、会社員でも確定申告が必須。2年目以降は年末調整で対応できます。
  • 物件の共有持分:夫婦でローンを組む場合、出資割合に応じた共有名義が必要です。持分と借入額が一致していないと、控除額に影響することがあります。

住宅ローン控除は非常に複雑な制度であるため、事前に税理士や住宅ローンの専門家に相談し、最適な借入方法や控除の適用条件について確認することをおすすめします。

産休育休中の収入減に備える返済計画

共働き世帯にとって、出産や育児に伴う産休・育休は、一時的に収入が減少する可能性がある重要なライフイベントです。この期間の住宅ローン返済に備え、事前にしっかりとした計画を立てておくことが、家計を守る上で不可欠です。

収入減に備えるための対策

  • 生活防衛資金の確保:産休・育休前に、生活費+住宅ローン返済の半年〜1年分を目安に貯蓄しておくと安心です。

  • 返済負担の調整:余裕があれば事前の繰り上げ返済や、返済額の減額・据え置きなど金融機関への相談も検討しましょう。

  • 保障と公的制度の確:就業不能保障の有無や、出産手当金・育児休業給付金の内容を把握し、家計に組み込んでおくことが大切です。

産休・育休は想定できるライフイベントだからこそ、事前に夫婦で話し合い、返済計画を整えておきましょう。

4. 注文住宅購入後の家計管理術

現状の家計を把握する夫婦共同の家計管理

注文住宅の購入はゴールではなく、家計管理の新たなスタートです。共働き世帯では、夫婦それぞれの収入と支出を把握し、共同で管理することが欠かせません。

まずは、夫婦それぞれの手取り収入を確認し、住宅ローンや固定資産税などの住居費、生活費、教育費などの支出を洗い出します。家計簿アプリやスプレッドシートを使えば、家計の見える化がしやすくなります。

また、共通口座を活用し、住宅ローンや光熱費などの共通支出を一元管理するのも有効です。定期的に夫婦で家計を見直し、支出の優先順位を話し合うことで、無理のない家計管理につながります。

固定費と変動費の見直しで家計を守る

注文住宅での暮らしが始まったら、固定費と変動費を定期的に見直すことが家計を守るポイントです。

固定費(見直し効果が大きい)

  • 住宅ローン返済額(借り換えで軽減できる場合も)

  • 火災保険・生命保険(保障内容の見直し)

  • 通信費(プラン変更・格安SIM)

  • 車の維持費(ローン・保険・税金)

一度見直すだけで、継続的な節約効果が期待できます。

変動費(日々の意識で調整しやすい)

  • 食費・光熱費・交通費・娯楽費など

  • 外食を控える、まとめ買いをする

  • 省エネ家電や節電・節水を意識する

  • 月ごとの予算を決めて管理する

固定費と変動費を夫婦で共有し、どこを減らせるか話し合うことが、無理のない家計管理につながります。

将来のライフイベントを見据えた貯蓄計画

注文住宅の購入後も、人生には様々なライフイベントが待っています。子どもの教育資金、車の買い替え、住宅のメンテナンス費用、そして老後資金など、これらに備えるための貯蓄計画は、共働き世帯にとって特に重要です。計画的な貯蓄は、将来の選択肢を広げ、精神的なゆとりをもたらします。

まず、いつ、どのようなライフイベントが起こる可能性があるかを具体的にリストアップし、それぞれに必要となるおおよその金額を算出します。例えば、子どもの大学進学費用、10年後の外壁塗装費用、20年後の水回りリフォーム費用などです。次に、これらの目標達成に向けて、毎月いくら貯蓄すべきかを逆算します。

貯蓄方法としては、以下のような選択肢があります。

貯蓄・資産形成方法 主な特徴 共働き世帯での活用ポイント
定期預金・積立預金 元本保証があり、計画的に貯蓄しやすい。 確実性を求める教育資金や短期的な目標資金に適しています。夫婦それぞれの名義で積み立てることも可能です。
つみたてNISA 年間投資上限額内で得た運用益が非課税になる制度。少額から始められ、長期・積立・分散投資に適しています。 夫婦それぞれが利用することで、非課税投資枠を最大限に活用し、効率的な資産形成が期待できます。
iDeCo(個人型確定拠出年金) 掛金が全額所得控除の対象となり、運用益も非課税。原則60歳まで引き出し不可。 将来の老後資金を準備しながら、所得税・住民税の節税効果も享受できます。共働き夫婦それぞれが加入可能です。
財形貯蓄制度 給与天引きで貯蓄できる制度。住宅財形や年金財形などがあり、一定の要件を満たせば非課税メリットも。 勤務先に制度がある場合、自動的に貯蓄が進むため、手間なく継続しやすいです。

これらの制度を夫婦で賢く組み合わせることで、効率的に将来のライフイベントに備えることができます。目標額と期間を設定し、それに合わせた最適な貯蓄・運用計画を立てましょう。

住宅ローン以外の資産形成と共働き世帯

共働き世帯の大きな強みは、二つの収入源があることです。住宅ローンの返済と並行して、積極的に資産形成に取り組むことで、より豊かな将来設計が可能になります。住宅ローン完済後の生活を見据え、早めに資産形成の基盤を築くことが重要です。

資産形成の基本は、分散投資です。住宅という大きな資産を保有しているため、それ以外の金融資産は、リスクを分散しながら運用することが望ましいでしょう。具体的には、株式投資、投資信託、不動産投資(自宅以外)、債券投資など、様々な選択肢があります。

共働き世帯が資産形成を進める上でのポイントは以下の通りです。

  • リスク許容度の確認:夫婦で話し合い、どの程度の損失なら許容できるか、リスク許容度を明確にしましょう。
  • 目標設定:いつまでに、いくら増やしたいのか、具体的な目標を設定します。
  • 時間分散・長期投資:一括投資ではなく、毎月一定額を積み立てる「ドルコスト平均法」を活用し、長期的な視点で運用しましょう。
  • 専門家への相談:必要に応じて、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談し、自分たちに合った資産形成プランを立てることも有効です。
  • 情報収集と学習:投資に関する正しい知識を身につけるために、書籍や信頼できる情報源から積極的に学びましょう。

住宅ローンの返済計画と並行して、これらの資産形成をバランス良く進めることで、共働き世帯ならではの経済的基盤を盤石にし、より安心で豊かな生活を実現することができます。常に夫婦で情報共有し、家計全体を見ながら、柔軟に計画を調整していく姿勢が大切です。

5. まとめ

共働き世帯にとって、注文住宅は理想の住まいを実現する大きなチャンスです。しかし、その夢を叶えるためには、夫婦二人三脚での綿密な資金計画と家計管理が不可欠となります。世帯年収や貯蓄から無理のない予算を算出し、最適な住宅ローンを選び、さらに購入後の家計を安定させるための工夫を凝らすことが重要です。

本記事でご紹介したステップを踏まえ、将来のライフイベントも考慮した計画を立てることで、安心して理想の住まいで暮らすことができるでしょう。計画的な準備と実行が、共働き世帯の注文住宅を成功に導く鍵となります。

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