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新築注文住宅の「坪単価」について徹底解説!40万円台や70万円台の実例も紹介

注文住宅を検討するときに「坪単価」というワードをよく耳にしますよね。

坪単価=1坪あたりの金額のことですが、注文住宅で建てると坪単価通りの家が建つことはほぼありません。
坪単価はあくまでハウスメーカーが出している建物金額の目安です。

ただし、マイホーム計画の最初の段階では、坪単価を元に資金計画を建てます。
そのため、「自分達の希望する建物は坪単価いくらなのか」を知ることが大切です。

今回は坪単価の考え方や、坪単価ごとに建てられる注文住宅を紹介します。

目次

  • 注文住宅を考えるうえで必要な「坪単価」の理解
  • 平屋と二階建て以上の坪単価の考え方は同じ?
  • 坪単価は新築注文住宅の予算にどのように組み込む?
  • 何が坪単価を決める?
  • 坪単価を抑えるために考えられることは?
  • 坪単価ごとに建てられる注文住宅をご紹介
  • まとめ

注文住宅を考えるうえで必要な「坪単価」の理解

では、そもそも「坪単価」とはどのような内容のでしょうか。

冒頭にもお伝えした通り「坪単価=1坪あたりの金額」のことですが、この金額は建物本体のみの価格を指すことが多いです。

建物本体とは次のような工事が含まれます。
  • 基礎工事
  • 建て方工事
  • 大工工事
  • 内外装工事
  • 設備工事
いわゆる建物を建てるための基本的な工事ですね。

しかし、基本的な工事の他にも付帯工事や必要費用と呼ばれる、以下のような工事や費用が必要です。
  • 屋外給排水工事
  • 外構工事
  • 地盤改良工事
  • 設計・工事監理費
  • 諸検査費や各種申請費など
地盤改良工事は必要ない場合もあります。

坪単価以外に最低でも約400万円~500万円の付帯工事費用がかかると考えておくといいでしょう。
ちなみに付帯工事に含まれる、地盤改良工事や外構工事は、敷地の広さや条件によっても変わるので、金額が高いと1000万円を超えることもあります。

また、坪単価に含まれるのは標準仕様の建物です。
建物の形状や間取りにこだわったり、設備や内外装をグレードアップすると坪単価はもちろん高くなります。

ただし、坪単価の明確な指標は決まっていませんので、住宅会社によって内容は異なります。
坪単価の中に太陽光やエアコンが含まれている住宅会社もあれば、キッチンのカップボードすら含まれていない住宅会社もあります。

ハウスメーカーに坪単価の金額を聞くときは、どこまでの工事や設備が含まれているのかを細かく確認するといいでしょう。

平屋と二階建て以上の坪単価の考え方は同じ?

平屋と二階建て以上の建物では、坪単価の考え方は違います。

平屋と二階建て以上の建物だと、平屋の方が高いということを聞いたことはないでしょうか。
もちろん建物の内容にもよりますが、確かに平屋の方が割高です。

なぜ平屋の方が坪単価が高いの?

では、平屋と二階建て以上の建物の違いはどこにあるのでしょうか。
坪単価に影響する違いは次の2点です。
  • 基礎工事の面積が広くなる
  • 屋根工事の面積が広くなる
平屋建ては2つに重なっていたボックスを1つずつ横に並べるイメージです。
そのため、基礎と屋根の面積が大きくなります。
平屋と二階建てが同じ大きさの建物だと考えると、平屋の基礎や屋根は単純に2倍の面積です。

その分だけ坪単価が高くなってしまいます。
ハウスメーカーによって異なりますが、二階建てと平屋だと坪単価が約5~10万円アップするケースが多いです。

ただし、3階建て以上の建物は構造が変わることがあるので、平屋と近い坪単価になることもあります。

平屋は坪単価が高い=平屋を建てると高い?

坪単価が高いので平屋は諦めようかなと感じる方もいるでしょう。
しかし、坪単価だけで平屋を諦めてしまうことはしないでください。

なぜなら、平屋は二階建て以上の建物よりも坪数を小さくすることができるからです。

二階建て以上の建物には階段がありますが、平屋にはありません。
それだけでも1~2坪の坪数削減につながります。

また、各部屋につながる廊下も平屋の方が少なくしやすいです。
二階建て以上の建物だと、階段周りは廊下にしないと各部屋へ行けませんからね。

では、具体的にシミュレーションして金額を見てみましょう。
二階建てと平屋の坪単価が以下のようなハウスメーカーがあったとします。
二階建て:坪単価50万円
平屋:坪単価55万円
同じ数や広さの部屋を作ったところ、それぞれの建物の坪数は次のようになりました。
二階建て:35坪
平屋:32坪(階段2坪、廊下1坪削減)
では、建物金額を見ていきましょう。
二階建て:35坪×50万円=1,750万円
平屋:32坪×55万円=1,760万円
10万円しか変わりません。
同じ部屋数・広さであれば、10万円出して平屋を建てたいと思う方もいるでしょう。

このように平屋を検討するときには、坪単価を意識しすぎず面積を元に計算してみてください。

坪単価は新築注文住宅の予算にどのように組み込む?

まず初めの予算組みの段階で、坪単価はどのように組み込むべきなのでしょうか。
坪単価をいくらにするかによって、総予算の金額は大きく変わります。

3つのステップに沿って坪単価の決め方を考えていきましょう。

どんな建物を建てたいか考える

まずは坪単価の目安を決めるために、どのような家を建てたいのかを考えましょう。
以下のようなポイントを決めると坪単価を絞りやすいです。
  • 構造(木造・鉄骨)
  • 住宅会社(大手・中堅・ローコスト)
  • 高い部材や設備を採用するか(太陽光発電システム・外壁タイル等)
  • 部屋数や階数(4LDKの二階建てなど)
細かい内容などは決めなくていいので、どんな住宅会社でどんな建物を建てたいかを何となく相談しておきましょう。

各ハウスメーカーの坪単価を知る

建てたい家が固まってきたら、具体的な坪単価を確認していきます。

先ほど決めたポイントで住宅会社を比較して、5社くらいに絞ってみてください。
なるべく高い設備や部材が標準仕様に含まれている住宅会社を選びましょう。

この段階では予算を組むだけなので、気になる程度のハウスメーカーで大丈夫です。

ハウスメーカーが絞れたら坪単価を調べます。
資金計画を考えるだけならネットの情報などでも問題はありません。

ただ、正確性を求めるなら気になる住宅会社に行って、一緒に資金計画を作ってもらった方がいいでしょう。

ハウスメーカーの坪単価+5万円で予算に組み込む

5社の坪単価がわかったら資金計画に落とし込んでいきます。
計算方法は以下の通りです。
(5社の坪単価の平均の額+5万円)×希望の坪数
5社の坪単価に差がある場合は、高めの坪単価を落とし込んでおいた方が後々いいでしょう。

何が坪単価を決める?

坪単価は50万円の住宅会社もあれば、100万円を超えるハウスメーカーもあります。
その違いはどのような点にあるのでしょうか。

1番大きな違いは家の構造です。
基礎や構造体の違いで、建物の金額が大きく変わります。

同じ木造軸組工法を扱っていても、柱・梁をただ組み合わせているだけの会社と、柱・梁を金物で繋いで独自の耐震技術を加えている会社では坪単価は大きく異なります。

注文住宅では設備や内外装などの目に付く部分が目立ちますが、実はこれらはそこまで坪単価に影響していません。

A社とB社で40坪の建物に300万円の設備仕様の差があったとしても、坪単価で計算すると7.5万円の差しかありません。

坪単価が50万円近く違うということは、目に見えない構造や断熱の部分の材料費や開発費にお金をかけているということです。


坪単価が高い住宅会社はどんな点にお金をかけているのか、確認してみてもいいでしょう。

坪単価を抑えるために考えられることは?

坪単価を下げるためのコツをお伝えします。
同じハウスメーカーで建物を建てたとしても、次の3つことを意識して建てるだけで坪単価は変わってきます。
  • 真四角・総二階の家を建てる
  • 35坪以下にはしない
  • 半端な寸法にしない
詳しく見てみましょう。

真四角・総二階の家を建てる

1番坪単価が安くなるのは、凹凸のない真四角で総二階の建物です。
屋根形状はシンプルな切妻屋根だと費用を抑えられるでしょう。

35坪以下にはしない

単純に坪単価を抑えたいなら35坪以下のコンパクトな家は建てないようにしましょう。
なぜなら、建物の広さは違っても建物に施工されるキッチンやお風呂の数は一緒だからです。

30坪でも40坪の建物でも、キッチンやお風呂は1つずつしか付けませんよね。
すると、30坪の方が割高になるのはわかっていただけると思います。

ただ、平屋のときにもお伝えしましたが、坪単価が安くなる=建物が安くなる訳ではありません。
自分に必要な坪数の建物を建てるようにしましょう。

半端な寸法にしない

建物を半端な寸法にしない方が、部材の無駄が出ないので坪単価を抑えやすいです。
ただし、こちらはかなり専門的になるので、施主側がこだわるのは難しいでしょう。
営業マンや設計士にお願いしてみても良いとは思います。

注文住宅で建てられる注文住宅を坪単価にご紹介

では、坪単価別でどのような建物が建てられるのかを紹介していきます。
自分達の建物の要望は、坪単価いくら位なのかチェックしてみてください。

ただし、ハウスメーカーによっては、記載しているよりも価格の低い坪単価で様々なことができたり、逆に予算不足になることもあります。

あくまで目安としてご覧いただけると幸いです。

では、確認していきましょう。

坪単価=30万円台以下のお家

坪単価が30万円以下の注文住宅についてです。

坪単価が30万円以下の注文住宅は、建てられる住宅会社がかなり限られます。
地元の工務店などで検討するといいでしょう。

一部のローコストメーカーでも建てることはできますが、注文住宅というよりは規格住宅に近い建物になります。
建物の大体の形は決まっていて、内外装や間取りを少し選ぶような内容です。

最低限の予算で建てたいという方や注文住宅にそれほどこだわりがない方は、坪単価30万円以下の住宅会社を検討しましょう。

坪単価=40万円台のお家

坪単価が40万円台のお家についてです。

坪単価が40万円もローコスト住宅に絞られるでしょう。
ただし住宅会社によっては規格住宅寄りの注文住宅ではなく、間取りなども自由に決められる完全自由設計の注文住宅を建てることができます。

また、規格住宅寄りの注文住宅の場合でも、坪単価が40万円なら設備が充実しているハウスメーカーもあります。

坪単価を抑えつつ注文住宅を建てたいという方は、最低でも坪単価40万円台の建物を検討するといいでしょう。

坪単価=50万円台のお家

坪単価が50万円台の注文住宅についてです。

坪単価が50万円だと中堅の住宅会社で注文住宅を建てることができます。
ローコストと大手ハウスメーカーの中間の位置付けです。

坪単価50万円のハウスメーカーは、コストパフォーマンスが優れている会社もたくさんあります。
ハウスメーカーによっては外壁のタイルやエアコンが標準仕様だったり、ロフトや中二階などのこだわりの間取りを採用することも可能です。

こだわりのマイホームをコスパよく建てたい方は、坪単価50万円台の住宅会社をチェックしてみましょう。

坪単価=60万円台のお家

坪単価が60万円台の注文住宅についてです。

坪単価が60万円だと建てられる建物の幅がかなり広がります。
中堅の住宅会社から価格帯が安めの大手ハウスメーカーでも建築が可能です。

坪50万円台までだと木造住宅に限られますが、坪60万円台なら鉄骨造も検討できるハウスメーカーもあります。

また、全館空調や高級グレードの住宅設備が標準仕様になっている会社も多く、建物の質を上げた家づくりをすることが可能です。

こだわりマイホームで長い間安心して快適に暮らしたい方や、鉄骨造も検討したい方は坪単価60万円以上の住宅会社を検討しましょう。

坪単価=70万円台以上のお家

最後に坪単価が70万円台以上の建物についてです。

坪単価が70万円以上だと、高価格帯の大手ハウスメーカーを検討することができます。

構造にこだわりがある会社が多く、耐震性を高めた建物が建てられることはもちろん、大開口や大空間を作り出すことが可能です。
広いリビングに大きな窓がついたら開放感が出そうですね。

また、間取りやデザイン性も高い注文住宅を建てることができます。
ハウスメーカーによっては、1級建築士や外部のレベルの高い設計士と打合せができるハウスメーカーもあります。

とことんこだわって注文住宅を建てたいという方は、70万円台以上の坪単価を想定しておくといいでしょう。

まとめ

坪単価は予算組みの際に目安になる価格なので、内容を理解しておきましょう。
ただし、坪単価=実際の建物の金額ではありません。

次の点は忘れないでください。
  • 坪単価に含まれる本体工事以外に付帯工事もかかる
  • 坪単価が低い=安い建物が建てられるわけではない
  • 同じ坪単価の住宅会社でも建物の内容は全く違う
まずは、自分の建てたい建物を元に坪単価を算出してみてください。
おうちモールでは各住宅会社の坪単価をもとに、お客様に合ったハウスメーカーをご紹介できます。
  • このハウスメーカー坪単価ってどのくらい?
  • 自分達の要望に合ったハウスメーカーってどこ?
このような疑問をお持ちでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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