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30坪の注文住宅相場を徹底解説!30坪でできること・できないことや間取りの考え方も解説

注文住宅を建てるときに、予算から坪数を割り出す方もいるでしょう。 間取りを考える際に初めに坪数を決めておくと、確かに予算オーバーする可能性は減ります。 しかし、この方法は自分の要望と坪数がマッチしないこともあります。 結局、要望を取り入れると「最初に決めた坪数を大きくオーバーした」なんてことも‥。 今回は30坪の注文住宅でできること・できないことについてお話しします。

目次

  • 目次
  • 新築の注文住宅における坪数の考え方とは?
  • 30坪の注文住宅でできることとは
  • 30坪の注文住宅でできないことは?
  • 30坪の注文住宅の相場
  • 注文住宅を30坪で実現するための間取りの考え方
  • 30坪でも広くおしゃれな家にするには?
  • 30坪と40坪の注文住宅ではどれくらい違うのか?
  • まとめ

新築の注文住宅における坪数の考え方とは?

新築の注文住宅では、どのように坪数を考えれば良いのでしょうか。 まず初めに、坪数とは建物の広さのことを指します。 1坪は2畳ですので、畳2枚分が1坪の広さです。 ㎡に換算すると約3.3㎡です。

一般的な一戸建ての坪数の考え方

国土交通省が発表した令和3年の「住生活基本計画」では、家の広さに対して次のような記載があります。
誘導居住面積水準(都市部以外):25㎡×世帯人数+25㎡
参考資料:001392030.pdf (mlit.go.jp) 誘導居住面積水準とは、豊かな住生活を送れる広さの目安です。 都市部とそれ以外で目安の広さが異なりますが、一戸建てを建てるなら都市部以外の面積を参考にした方がいいでしょう。 上記の式を坪数に変換して計算してみます。
  誘導居住面積水準 (都市部以外)
2人家族 22.68坪
3人家族 30.25坪
4人家族 37.81坪
3人家族であれば、今回検討する30坪でもゆとりを持って生活できそうです。 しかし、上記の水準は「豊かな生活が送れる広さの目安」なので、4人家族でも30坪のマイホームで快適に過ごすこともできるでしょう。

坪数をベースにして注文住宅の間取りを考える方法

坪数をベースに間取りを考えるなら、各空間の広さを理解することが必要です。 一般的な2階建ての住宅には、居室・玄関・水回り・階段があります。 居室以外の空間に必要な最低限の広さは次の通りです。
空間 必要最低限の広さ
玄関 1.5~2坪
浴室 1坪
脱衣洗面所 1坪
トイレ(2箇所) 1坪
階段 2坪
6.5~7坪
残りの23.5~23坪で、LDK・居室・収納・廊下・バルコニーなどを考えていきます。 これらは、要望や配置によって坪数が大きく変化する空間です。 また、上の表は必要最低限の広さなので、広さに余裕があるなら洗面所や玄関などの空間を広げてもいいでしょう。

30坪の注文住宅でできることとは

では実際に30坪の注文住宅でできることを紹介します。 一例を紹介しますので、その他の要望がある場合は住宅会社に確認しましょう。 また、同じ30坪でも配置によっては実現しないこともありますのでご了承ください。

20畳以上の広々としたLDK

30坪の注文住宅でも他の空間をコンパクトにすれば、20畳以上のLDKを確保することは可能です。 2LDKの場合は、次のように空間の広さを割り振りましょう。
  • LDK:20~22畳
  • 主寝室:8~10畳
  • 洋室①:6~7畳
  • 玄関:4~5畳
  • 風呂・洗面・トイレ:6~7畳
  • 階段:4畳
  • 廊下等:2~3畳
  • バルコニー:2畳
各空間には収納の広さも含まれます。 20~22畳のLDKなら、家族でゆったりと過ごせますね。 3LDKを希望の場合は、次のような割り振りになります。
  • LDK:20~21畳
  • 主寝室:7~8畳
  • 洋室①:5~6畳
  • 洋室②:5~6畳
  • 玄関:4畳
  • 風呂・洗面・トイレ:6畳
  • 階段:4畳
  • 廊下等:2~3畳
  • バルコニー:2畳
部屋が1つ増える分、各居室・玄関・水回りなどがコンパクトになっています。 LDKは広々していますが、その他の空間は少し窮屈に感じるかもしれません。

脱衣所と洗面所を分けて、ランドリールームを採用する

脱衣所と洗面所を分けたり、ランドリールームを採用するという間取りは人気があります。 洗濯の家事を楽にしたい方や、水回りの空間をゆったり取りたい方におすすめです。 空間の割り振りを見てみましょう。 まずは、2LDKの場合です。
  • LDK:18畳
  • 主寝室:8~10畳
  • 洋室①:6~7畳
  • 玄関:4~5畳
  • 風呂:2畳
  • 脱衣所:2畳
  • 洗面所:2畳
  • ランドリールーム:3畳
  • トイレ:2畳
  • 階段:4畳
  • 廊下等:2~3畳
  • バルコニー:2畳
脱衣所と洗面所が2畳ずつあれば、それぞれの空間に収納をつけることもできます。 3畳のランドリールームなら、たくさんの洗濯物を干せるでしょう。 3LDKの場合も考えます。
  • LDK:18畳
  • 主寝室:7~8畳
  • 洋室①:5~6畳
  • 洋室②:5~6畳
  • 玄関:4畳
  • 風呂:2畳
  • 脱衣所:1.5畳
  • 洗面所:1.5畳
  • ランドリールーム:2畳
  • トイレ:2畳
  • 階段:4畳
  • 廊下等:2~3畳
  • バルコニー:2畳
脱衣所と洗面所が1.5畳ずつに減りました。 脱衣所の収納を充実させたいなら、脱衣所2畳・洗面所1畳でもいいでしょう。 洗面所が1畳あれば、75cm幅の標準的な洗面台を置くことができます。 2畳のランドリールームは、正方形よりも横長にした方が広く感じるのでおすすめです。

30坪の注文住宅でできないことは?

30坪の注文住宅では採用が難しそうなことも考えます。 以下のような間取りを取り入れるのは難しいかもしれません。
  • 4LDKの間取り
  • ビルトインガレージ
  • ロフトや小屋裏収納
  • 各部屋8畳以上の3LDK
  • 25畳のリビング
  • 広めの納戸やファミリークローゼットのある3LDK
基本的に、30坪の間取りには3LDKが限界と理解しておきましょう。 2LDKなら各空間を広げたり、納戸や趣味部屋など+αの空間を取り入れることができます。 4LDKの間取りは現実的ではなく、3LDKは各空間がコンパクトになるはずです。 ロフトや小屋裏収納は延床面積に含まれないので、延床面積が30坪以内なら採用できます。 ビルトインガレージや25畳以上のリビングは、かなり広めな空間が必要です。 40坪以上あると採用しやすい間取りでしょう。

30坪の注文住宅の相場

30坪の注文住宅は、いくらで建築できるのでしょうか。 40~80万円の坪単価で、価格を確認します。
坪単価 30坪の注文住宅の価格(税込)
40万円 1,320万円
45万円 1,485万円
50万円 1,650万円
55万円 1,815万円
60万円 1,980万円
65万円 2,145万円
70万円 2,310万円
75万円 2,475万円
80万円 2,640万円
同じ30坪の注文住宅でも、坪単価によって1,000万円以上の金額差があります。 坪単価60万円以下のハウスメーカーなら、予算が2,000万円以内に収まりそうですね。 ただし、上の表は建物本体のみの価格です。 その他に土地の代金や様々な諸費用がかかりますので、注意しましょう。 ローコストは40万円台、中堅のハウスメーカーは50~60万円台、大手ハウスメーカーは60万円以上の坪単価を設定しているケースが一般的です。 表の金額と自分の予算を照らし合わせて、自分達が検討すべきなのはどのランクのハウスメーカーなのか考えてみてください。 おうちモールでは、ハウスメーカーのおおよその坪単価を把握しています。 そのため、お客様の予算に合ったハウスメーカーを紹介できます。 「見るべきハウスメーカーの価格帯はわかったけど、実際にどこのハウスメーカー見ればいいのかわからない」という方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。

注文住宅を30坪で実現するための間取りの考え方

30坪の注文住宅を建てるときに大切な、間取りの考え方のステップを3つお伝えします。
STEP1 自分や家族にとって必要最低限の空間は何か考える STEP2 新居で収納すべきものや置く家具を考える STEP3 こだわりたい空間を考える
詳しく確認しましょう。

STEP1 自分や家族にとって必要最低限の空間は何か考える

まず初めに、自分や家族にとって必要最低限の空間は何か考えましょう。 水回りや玄関はどんな家でも必要ですが、部屋の数などは家庭によって異なります。 寝室と子供部屋以外にも、次のような空間が必要な家庭もあるでしょう。
  • 共働きなので室内干しのスペースが欲しい
  • ペットがゆっくり休めるスペースが必要
他にも家庭によって要望は様々ですよね。 自分の生活にとって必要な空間がないか考えてみてください。 ただし、贅沢な空間ではなく、必要最低限の空間ということは忘れないでください。

STEP2 新居で収納すべきものや置く家具・家電を考える

続いて、新居で収納しなければならないものや、家具・家電は何を置くか考えましょう。 どこの家庭にもあるものや家具・家電以外に、次のようなものはないでしょうか。
  • ギターやピアノがある(または将来置く予定がある)
  • ゴルフバックや釣り道具がある
  • スニーカーやフィギュアがたくさんある
  • 大きなひな人形やクリスマスツリーがある
屋外で使うものは物置に置く方法もありますが、それ以外は家の中に収納したいですよね。 引っ越しの際に収納しきれないものは処分するのが理想的ですが、実際には捨てられないものも多いでしょう。 収納できずに居室内に置くと、コンパクトな空間がさらに小さくなってしまいます。 すっきりと収納するためにも、置くものや家具・家電を再度見直してください。 そして、それらがすっきりと収まるような収納を、間取りに取り入れましょう。

STEP3 こだわりたい空間を考える

必要最低限の空間や収納が確保で来たら、最後にこだわりたい空間について考えます。 リビングや玄関などの家族全員が使う場所をこだわりたい方もいれば、寝室や趣味部屋をこだわりたい方もいるでしょう。 コンパクトな家でも、お気に入りの空間を作ることで満足度は上がります。 他の空間を狭めてでもこだわりの空間の広さを確保した方が、住んでからの後悔は少ないこともあるので慎重に検討してください。

30坪でも広くおしゃれな家にするには?

30坪の注文住宅をおしゃれに見せるための工夫を3点紹介します。

①空間を広く見せる工夫をする

空間が広く見えると、開放感が出ておしゃれに感じます。 30坪のコンパクト住宅では、空間自体を広げるのは難しいので、広く見せるように工夫しましょう。 具体的には次のような工夫ができます。
  • 大きめな窓をつける
  • 内装の色味を明るくする
  • 勾配天井や折り上げ天井を採用する
大きめな窓を採用すると室内が明るくなり、目線が外まで抜けるので広く感じます。 明るめな床や建具を選ぶことで圧迫感を減らすことができます。 クロスは白を選ぶようにしてください。 そして、面積が広げられないときには、勾配天井などで縦方向に空間を広げましょう。 縦方向にも広げられないときは、低い家具を選ぶと空間が広く見えます。 空間を広くおしゃれに見せるために、様々な工夫を取り入れてくださいね。

②ものはなるべく隠す

見せる収納はできれば無くして、扉付きの収納を採用しましょう。 すっきりとした生活感のない部屋の方がオシャレに感じます。 ニッチなどの飾り棚を採用する方も多いですが、あまりおすすめしません。 最初はきれいに飾っていても、維持するのは大変です。 棚にごちゃごちゃとインテリアを飾るのであれば、壁に1枚アクセントになる絵を飾った方がおしゃれです。 ものはなるべく隠して、生活感を見せないように工夫してください。

③色味に統一感を出す

色味に統一感があるという点は、おしゃれな家に共通するポイントの1つです。 たくさんの色味が使われた家は、ごちゃごちゃとした印象を受けます。 対して、ベースの色が決まっている家は、すっきりと統一感があっておしゃれです。 内装の配色の黄金比は以下の通りです。
ベースカラー:メインカラー:アクセントカラー=7:2.5:0.5
基本的に床や壁などの内装材は、ベースカラーやメインカラーで統一してください。 そして、家具やインテリアにアクセントカラーを取り入れると、上記の比率を採用しやすいでしょう。

30坪と40坪の注文住宅ではどれくらい違うのか?

30坪と40坪の注文住宅では、採用できる間取りはどのくらい違うのでしょうか。 30坪と40坪は10坪の差がありますので、20畳広くなります。 20畳あれば広めのLDKが採用できますね。 20畳で作れる空間を考えてみましょう。
  • LDKを18畳から25畳に変更
  • 8畳の洋室を追加
  • 2畳のSICを追加
  • 3畳の納戸を追加
かなりの空間を作ることができますね。 20畳をすべて使えばビルトインガレージも採用できます。 ただし、30畳から40畳に変えると広さだけでなく金額も変わります。 坪単価ごとに比較してみましょう。
坪単価 30坪の注文住宅の価格(税込) 40坪の注文住宅 の価格(税込) 10坪の差額 (税込)
40万円 1,320万円 1,760万円 440万円
45万円 1,485万円 1,980万円 495万円
50万円 1,650万円 2,200万円 550万円
55万円 1,815万円 2,420万円 605万円
60万円 1,980万円 2,640万円 660万円
65万円 2,145万円 2,860万円 715万円
70万円 2,310万円 3,080万円 770万円
75万円 2,475万円 3,300万円 825万円
80万円 2,640万円 3,520万円 880万円
40坪の注文住宅を建てる場合、最低でも約2,000万円の予算が必要です。 坪単価が高くなるほど、10坪の差額は大きくなります。 自分にとって必要な広さをしっかりと見極めて、間取りを作りましょう。

まとめ

30坪の注文住宅でも工夫次第で3LDKの間取りを採用することは可能です。 要望によっては、広々としたLDKや水回りを取り入れることもできます。 ただし、同じ30坪の間取りでも、お願いするハウスメーカーによって金額は大きく異なります。 2,000万円の予算がある場合、坪単価60万円のハウスメーカーだと30坪の家しか建てられません。 しかし、坪単価45万円のハウスメーカーなら、40坪の建物が建てられます。 それほど、ハウスメーカーの坪単価は間取りを考える上で重要です。 おうちモールでは、お客様の予算と建物の要望をうかがった上で、最適なハウスメーカーを紹介しています。 予算が固まっていない方や、建物の要望が何となくしか決まっていない方も大歓迎です。 ぜひ一緒に家づくりについて考えながら、最適なハウスメーカーを見つけていきましょう。
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