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注文住宅の費用相場ガイド:1000万~3000万円台の予算と30坪・40坪の広さで建てるローコスト住宅の秘訣

 

この記事でわかること
注文住宅の総費用や予算配分について解説します。
坪数別・予算別の間取り例を紹介します。
ローコスト住宅の選び方と注意点をお伝えします。

 

注文住宅の費用相場がわからず、1000万円台から3000万円台、30坪・40坪といった坪数ごとの予算計画に不安を感じていませんか?本記事では、注文住宅にかかる総費用の内訳を詳細に解説し、予算別・坪数別の具体的な相場を徹底比較します。さらに、ローコストで理想の家を建てる秘訣や、費用を抑える具体的な方法を網羅。この記事を読めば、あなたの家づくりの不安を解消し、無理なく理想の住まいを実現するための道筋が見つかります。

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目次

1. 注文住宅の総費用を理解する:内訳と賢い予算の組み方

1.1 注文住宅にかかる費用の全体像:本体工事費・付帯工事費・諸費用
1.2 借りられる金額と返せる金額の違い:無理のない資金計画の重要性
1.3 土地と建物の費用バランス:理想の家を実現するための配分

2. 坪数別で見る注文住宅の費用相場【30坪・40坪・50坪】

2.1 坪単価の目安と住宅会社による価格帯の違い
2.2 30坪の注文住宅の費用相場と間取り例
2.2.1 30坪で実現できる間取り例
2.3 40坪の注文住宅の費用相場と間取り例
2.3.1 40坪で実現できる間取り例
2.4 50坪の注文住宅の費用相場と間取り例
2.4.1 50坪で実現できる間取り例

3. 予算別で見る注文住宅の実現可能な坪数と間取り例【1000万~3000万円台】

3.1 1000万円台で建てる注文住宅:実現可能な坪数と間取り
3.1.1 1000万円台で建てる注文住宅の間取り例
3.2 2000万円台で建てる注文住宅:広さと選択肢のバランス
3.2.1 2000万円台で建てる注文住宅の間取り例
3.3 3000万円台で建てる注文住宅:こだわりを叶える選択肢
3.3.1 3000万円台で建てる注文住宅の間取り例
3.4 4000万円以上で建てる注文住宅:ハイグレードな家づくり
3.4.1 4000万円以上で建てる注文住宅の間取り例

4. ローコスト注文住宅のすべて:基準と費用を抑える具体的な方法

4.1 ローコスト住宅の定義と坪単価の目安
4.2 なぜローコストで建てられる?価格差の理由を解説
4.3 費用を抑えつつ理想を叶える!ローコスト住宅の選び方と注意点
4.3.1 ローコスト住宅選びのポイント
4.3.2 ローコスト住宅の注意点
4.4 内外装や設備にこだわるための予算配分と予備費の考え方
4.4.1 こだわりたい部分の金額を具体的に算出する
4.4.2 予備費をいくらにするか考える

5. まとめ

1. 注文住宅の総費用を理解する:内訳と賢い予算の組み方

注文住宅の購入は、人生で最も大きな買い物の一つです。そのため、「一体いくらかかるのか」「どうやって予算を立てればいいのか」と不安に感じる方も少なくありません。車のように価格が明確に決まっているわけではないため、予算取りが非常に難しいと感じるのも無理はありません。

しかし、ご安心ください。注文住宅にかかる費用は、いくつかの項目に分類でき、それぞれの相場を理解することで、賢く効率的な予算計画を立てることが可能です。この章では、注文住宅の総費用の全体像から、無理のない資金計画の立て方、そして土地と建物の費用バランスについて詳しく解説します。

1.1 注文住宅にかかる費用の全体像:本体工事費・付帯工事費・諸費用

注文住宅の総費用は、大きく分けて「本体工事費」「付帯工事費」「諸費用」の3つの要素で構成されます。これらの内訳を正確に把握することが、予算オーバーを防ぎ、理想の家づくりを実現するための第一歩となります。

それぞれの費用の詳細と、一般的な総費用に占める割合は以下の通りです。

費用項目 内容 総費用に占める
割合(目安)
本体工事費 建物の基礎、骨組み、屋根、内外装、設備(キッチン、バス、トイレなど)といった、建物そのものにかかる費用です。一般的に住宅会社が提示する「坪単価」はこの本体工事費を指すことが多いです。 約70%~80%
付帯工事費 本体工事以外で、家を建てるために必要な工事や準備にかかる費用です。具体的には、地盤改良工事、解体工事(建て替えの場合)、外構工事(庭、駐車場、フェンスなど)、上下水道・ガス・電気の引き込み工事、エアコン設置工事などが含まれます。 約10%~20%
諸費用 住宅の購入に伴う各種税金や手数料、手続きにかかる費用です。住宅ローン関連費用(事務手数料、保証料、火災保険料など)、登記費用、不動産取得税、印紙税、引っ越し費用、仮住まい費用などが該当します。 約5%~10%

これらの割合はあくまで目安であり、土地の状況(地盤の強度、インフラ整備状況)や建物の仕様(外構の有無、設備のグレード)によって大きく変動することを理解しておくことが重要です。特に、「坪単価」だけで判断せず、総費用として何が含まれるのかを住宅会社にしっかりと確認することが、後悔しない家づくりの鍵となります。

1.2 借りられる金額と返せる金額の違い:無理のない資金計画の重要性

注文住宅の予算を考える上で、最も大切なことの一つが「借りられる金額」と「返せる金額」の違いを明確に理解することです。

住宅会社へ相談に行くと、多くの場合、まず住宅ローンの「事前審査」を勧められるでしょう。事前審査は、金融機関があなたの年収や勤務先、勤続年数、他の借り入れ状況などから、「いくらまでなら貸し付けが可能か」を判断するものです。これは確かに重要なステップであり、いずれは必要となる手続きです。

しかし、事前審査で示された金額が、必ずしもあなたが「無理なく返済できる金額」とは限りません。金融機関の審査基準は、あくまで貸し倒れリスクを評価するものであり、あなたの将来のライフプランや家計の変動までは考慮されていません。

例えば、お子様の教育費、車の買い替え、病気や介護、定年後の生活など、将来にはさまざまな支出が待っています。現在の家計状況だけでなく、将来の収入や支出の変化を予測し、「長期的に見て、毎月いくらまでなら無理なく返済していけるか」を具体的に算出することが、本当の意味での賢い資金計画です。

もし、自分たちだけで返済可能な金額を算出するのが難しいと感じる場合は、ファイナンシャルプランナー(FP)などの専門家に相談することをおすすめします。FPは、中立的な立場であなたのライフプラン全体を考慮し、無理のない資金計画を立てるサポートをしてくれます。これにより、将来にわたって安心して暮らせるマイホームを実現できるでしょう。

1.3 土地と建物の費用バランス:理想の家を実現するための配分

注文住宅の総予算が決まったら、次に重要なのが「土地」「建物」「諸費用」それぞれの項目に、どのように予算を配分するかというバランスです。この配分を誤ると、たとえ総予算内に収まったとしても、「土地は理想的だけど建物が妥協の産物になった」、あるいは「建物は素晴らしいけど希望のエリアに住めなかった」といった後悔につながりかねません。

特に土地の価格は地域差が大きく、都市部では土地代が総費用の半分以上を占めることも珍しくありません。予算を振り分ける際には、以下の点を考慮しましょう。

  • 土地の優先順位を明確にする:希望するエリア、広さ、形状、日当たりなど、土地に求める条件に優先順位をつけましょう。土地の条件が厳しいほど価格は高くなる傾向があります。
  • 建物のこだわりと予算を照らし合わせる:どのようなデザイン、設備、性能の家を建てたいのか、具体的なイメージを持ち、それにかかる費用を概算します。ローコスト住宅を選ぶのか、性能重視のハウスメーカーを選ぶのかによって、建物の費用は大きく変わります。
  • 諸費用を見落とさない:土地と建物の費用ばかりに目が行きがちですが、諸費用も決して少なくない金額になります。特に住宅ローン手数料や登記費用、税金などは必ず発生するため、事前にしっかりと見積もっておきましょう。

例えば、土地の価格が高いエリアで家を建てる場合、建物の費用を抑えるためにローコスト住宅を選択する、あるいは建物の広さをコンパクトにするなどの調整が必要になるかもしれません。逆に、土地の価格が手頃なエリアであれば、建物のグレードアップや、こだわりの設備導入に予算を充てやすくなります。

総予算を決めるだけでなく、各項目に具体的な予算を振り分け、その中で優先順位をつけながら土地探しや住宅会社選びを進めることが、賢く効率的な家づくりの秘訣です。この段階でも、中立的な立場からアドバイスをくれるファイナンシャルプランナーに相談することで、客観的な視点から最適なバランスを見つける手助けが得られるでしょう。

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2. 坪数別で見る注文住宅の費用相場【30坪・40坪・50坪】

注文住宅の費用は、建物の延床面積、つまり坪数によって大きく変動します。ここでは、土地代を含まない建物本体価格に焦点を当て、坪数ごとの費用相場と、それぞれの坪数でどのような間取りが実現できるのかを具体的に解説します。

ご自身のライフスタイルや家族構成に合わせた適切な広さを検討する上で、ぜひ参考にしてください。

2.1 坪単価の目安と住宅会社による価格帯の違い

建物の大きさによって金額が変わるため、要望をもとにおおよその坪数を検討しておくと予算が考えやすくなります。ただし、住宅会社によって価格帯はさまざまであり、同じ坪数でも金額に大きな差が出ることがあります。

一般的に、住宅会社のおおよその坪単価は以下の通りです。

住宅会社のタイプ 坪単価の目安
ローコストメーカー 40万円~50万円/坪
中堅の住宅会社 50万円~70万円/坪
大手ハウスメーカー 60万円~100万円/坪

これらの坪単価はあくまで目安であり、使用する建材のグレード、設備、デザインの複雑さ、耐震性や断熱性といった性能など、建物の内容によっては上記の金額を大きく超えることもあります。複数の住宅会社から見積もりを取り、詳細な内訳を確認することが重要です。

2.2 30坪の注文住宅の費用相場と間取り例

まずは30坪の家を建てるときの費用相場を確認していきましょう。注文住宅は、一般的にコンパクトな家ほど坪単価が高くなる傾向があります。これは、建物の規模に関わらず、キッチンや浴室、トイレなどの水回り設備や、玄関、階段といった基本的な設備・構造の設置費用はほとんど変わらないためです。

そのため、30坪の場合は通常の坪単価に2万円程度を上乗せして計算すると、より現実的な建物金額の目安となります。

坪単価+2万円 税抜価格 税込価格(10%)
42万円 1,260万円 1,386万円
52万円 1,560万円 1,716万円
62万円 1,860万円 2,046万円
72万円 2,160万円 2,376万円
82万円 2,460万円 2,706万円
92万円 2,760万円 3,036万円
102万円 3,060万円 3,366万円

上記の表はあくまで建物本体の金額であり、土地代や付帯工事費、諸費用は別途予算組みが必要です。住宅会社が提示する坪単価は税抜価格であることが多いため、消費税を含まない金額で予算を組んでしまうと、最終的な支払額に大きなギャップが生じる可能性があるため、必ず税込価格を確認するようにしましょう。

また、平屋住宅は、屋根や基礎の面積が2階建ての約2倍近くになるため、同じ延床面積でも割高になることが多いです。他にも、複雑な形状や特殊な構造の間取りは割高になる傾向があるため、具体的な坪単価は住宅会社に直接確認することをおすすめします。

2.2.1 30坪で実現できる間取り例

30坪の注文住宅は、一般的に3LDKの間取りが主流となります。夫婦と子供1〜2人の世帯に適した広さです。コンパクトながらも、工夫次第で快適な居住空間を実現できます。

  • 2階建ての場合:LDKは15畳前後が目安となり、他に洋室を3部屋(主寝室1部屋、子供部屋2部屋など)確保できることが多いです。収納は各居室にクローゼットを設けるのが一般的ですが、ファミリークローゼットやパントリーを設ける場合は、他のスペースをコンパクトにする必要があります。玄関や洗面脱衣所も必要最低限の広さになることが多いでしょう。
  • 平屋の場合:階段スペースが不要な分、2階建てよりもLDKや各居室に少しゆとりを持たせやすいですが、同じくコンパクトな間取りになります。2LDK〜3LDKが一般的で、夫婦2人暮らしや将来を見据えたバリアフリー設計を重視する方に適しています。

限られた空間を有効活用するためには、造り付け収納の活用や、多目的に使えるフリースペースの検討、回遊性のある動線計画などがポイントになります。

2.3 40坪の注文住宅の費用相場と間取り例

続いて、40坪の注文住宅の費用相場を見ていきましょう。40坪はファミリー層に人気の広さで、ゆとりある空間設計が可能です。坪単価は、住宅会社のタイプによって40万円から100万円で計算されます。

坪単価 税抜価格 税込価格(10%)
40万円 1,600万円 1,760万円
50万円 2,000万円 2,200万円
60万円 2,400万円 2,640万円
70万円 2,800万円 3,080万円
80万円 3,200万円 3,520万円
90万円 3,600万円 3,960万円
100万円 4,000万円 4,400万円

こちらも税込価格を参照してください。ご覧の通り、同じ40坪でも住宅会社によって2,000万円を超える差が生じることがあります。これは、住宅会社が提供する品質、性能、デザイン、アフターサービスなどの違いによるものです。

建てる会社選びは、ご自身の予算だけでなく、どのような家を建てたいのかという理想と照らし合わせて慎重に行いましょう。 予算を組む際は、10万円単位で繰り上げるくらいの余裕を持たせておくことをおすすめします。

2.3.1 40坪で実現できる間取り例

40坪の注文住宅は、4LDKが一般的な間取りで、家族構成が夫婦と子供2〜3人の世帯に適しています。LDKにゆとりを持たせたり、収納スペースを充実させたりと、選択肢が広がります。

  • 2階建ての場合:LDKは18畳〜20畳程度を確保でき、開放感のある空間が実現可能です。1階に和室や書斎、ファミリークローゼットといった多目的スペースを設けることもできます。2階には主寝室と子供部屋2〜3部屋を配置し、各部屋に十分な収納を設けることも容易です。また、玄関収納やパントリーなど、細部の収納計画も充実させやすくなります。
  • 平屋の場合:40坪の平屋は、非常にゆとりのある3LDK〜4LDKの間取りが可能です。ワンフロアで生活動線が完結するため、家事効率が良く、将来的な生活の変化にも対応しやすいのが魅力です。広々としたLDKを中心に、趣味の部屋やゲストルームなどを設けることもできるでしょう。

40坪は、家族の成長やライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる、バランスの取れた広さと言えます。

2.4 50坪の注文住宅の費用相場と間取り例

二世帯住宅を希望される方や、広い土地をお持ちの方は、50坪を超える建物を検討されることもあるでしょう。50坪の注文住宅の費用相場は、40坪と同様に坪単価40万円から100万円で計算されます。

坪単価 税抜価格 税込価格(10%)
40万円 2,000万円 2,200万円
50万円 2,500万円 2,750万円
60万円 3,000万円 3,300万円
70万円 3,500万円 3,850万円
80万円 4,000万円 4,400万円
90万円 4,500万円 4,950万円
100万円 5,000万円 5,500万円

坪単価40万円の住宅会社と100万円の住宅会社では、同じ50坪の建物でも3,000万円を超える差が生じます。これは、もう1棟建てられるくらいの大きな金額差です。

ご希望の坪数と予算を考慮し、妥当な坪単価の住宅会社を見つけることが重要です。ただし、建物の仕様や設備、構造によって坪単価は大きく変わるため、提示された坪単価だけでなく、その内容がご自身の希望に合致しているかを確認することが不可欠です。予算に対してプラスマイナス10万円程度の坪単価の住宅会社であれば、検討の余地があるでしょう。

2.4.1 50坪で実現できる間取り例

50坪の注文住宅は、非常に広々とした空間設計が可能で、家族構成やライフスタイルに合わせた多様な間取りが実現できます。二世帯住宅や、趣味の部屋、在宅ワークスペースなど、様々な要望を叶えることができるでしょう。

  • 2階建ての場合:LDKの他に5〜6部屋を設けることが可能です。完全分離型の二世帯住宅や、LDKを2つ設ける部分共有型の二世帯住宅も十分に検討できます。また、車2台分のインナーガレージを設けても、3LDK〜4LDKの居住空間を確保することが可能です。ホームシアターやトレーニングルームなど、趣味に特化した部屋を作ることも夢ではありません。
  • 平屋の場合:50坪の平屋は、贅沢な空間使いが魅力です。広大なLDKを中心に、複数の寝室、ゲストルーム、書斎、パントリー、ウォークインクローゼットなど、あらゆる要望を盛り込むことができます。庭との一体感を重視した設計や、中庭を設けてプライバシーを確保しつつ開放感を演出するなど、設計の自由度が非常に高まります。

50坪の広さがあれば、家族それぞれのプライベート空間を確保しつつ、共有スペースもゆったりと確保できるため、質の高い暮らしを実現できるでしょう。

3. 予算別で見る注文住宅の実現可能な坪数と間取り例【1000万~3000万円台】

ここからは、ご自身の予算を元にして、どのような広さの注文住宅が建てられるのかを具体的に考えていきましょう。提示する費用は、土地代を含まない建物本体価格の目安です。

3.1 1000万円台で建てる注文住宅:実現可能な坪数と間取り

建物の予算が1,000万円台の場合、どのくらいの広さの建物が建てられるのでしょうか。まずは、20坪以上の建物が建てられる坪単価を見ていきます。

坪単価 坪数 税込価格(10%)
40万円 22.7坪 999万円
41万円 22.1坪 997万円
42万円 21.6坪 998万円
43万円 21.1坪 998万円
44万円 20.6坪 997万円
45万円 20.2坪 1,000万円

上記の表から、坪単価40~45万円程度の住宅会社を探せば、約20坪の建物が建築可能であることが分かります。1000万円台の予算では、主にローコスト住宅を扱う住宅会社が選択肢となります。シンプルな構造や設備を選ぶことで、この価格帯での家づくりが実現します。

3.1.1 1000万円台で建てる注文住宅の間取り例

約20坪という広さは、夫婦二人暮らしや、お子さんが小さいご家庭向けのコンパクトな間取りが中心となります。

二階建ての例(約20坪)

  • 2LDKの間取り
  • LDK:約12~13畳
  • 洋室①:約6畳(収納含む)
  • 洋室②:約8畳(収納含む)

この間取りは、3人家族で暮らすにはかなりコンパクトに感じるかもしれません。脱衣洗面所や玄関も必要最低限の広さとなるでしょう。夫婦2人暮らしであれば、広めの寝室とウォークインクローゼットなどを採用し、ゆとりのある空間を確保することも可能です。

平屋の例(約20坪)

  • 2LDK~3LDKの間取り
  • LDK:約12~15畳
  • 洋室(2部屋の場合):約8畳(収納含む)
  • 洋室(3部屋の場合):約6畳(収納含む)

平屋の場合、階段スペースが不要な分、二階建てよりも少しだけ空間に余裕が生まれます。しかし、それでも全体としてはコンパクトなため、主に夫婦2人暮らしの家に向いています。平屋は構造上、屋根や基礎の面積が二階建てより大きくなるため、坪単価が割高になる傾向がある点に注意が必要です。

3.2 2000万円台で建てる注文住宅:広さと選択肢のバランス

次に、建物の予算が2,000万円台のときに建てられる家の広さを考えます。2,000万円台の予算で30坪以上の建物が建てられる坪単価を調べていきましょう。

坪単価 坪数 税込価格(10%)
40万円 45.4坪 1,998万円
50万円 36.3坪 1,997万円
60万円 30.3坪 2,000万円

坪単価40~60万円程度の住宅会社を選べば、約30~45坪の住宅を建てることが可能です。この価格帯では、ローコスト住宅から中堅のハウスメーカーまで、幅広い選択肢が生まれます。デザインや設備に少しこだわりを取り入れつつ、家族の人数に合わせた広さを確保しやすい予算帯と言えるでしょう。

3.2.1 2000万円台で建てる注文住宅の間取り例

30坪~45坪は、一般的な4人家族が快適に暮らせる広さです。リビングの広さや部屋数、収納の充実度など、ライフスタイルに合わせたバランスの良い間取りが実現しやすくなります。

30坪の二階建ての例

  • 3LDKの間取り
  • LDK:約15~18畳
  • 洋室①②:約6~7畳(収納含む)
  • 洋室③:約9畳(収納含む)

この広さであれば、一般的なサイズの玄関や脱衣洗面所も採用でき、各居室もプライベート空間として十分な広さを確保できます。各居室をコンパクトに抑えれば、パントリーや畳コーナーなどのプラスアルファの空間も実現できるでしょう。

35坪の二階建ての例

  • 4LDKの間取り
  • LDK:約15~18畳
  • 洋室①②:約6~7畳(収納含む)
  • 洋室③④:約9畳(収納含む)

1階に和室を設け、2階に子供部屋2つと主寝室を配置するなど、より柔軟な間取りが可能になります。和室が不要であれば、書斎やファミリークローゼット、広めの玄関収納などを設けることで、より暮らしやすい家になります。

40坪の二階建ての例

  • 4~5LDKの間取り
  • LDK:約18~22畳
  • 洋室①②:約6~7畳(収納含む)
  • 洋室③④:約9畳(収納含む)
  • 洋室⑤(5部屋の場合):約9畳(収納含む)

広々としたLDKを作りつつ、各居室も十分な広さを確保できるため、家族それぞれのプライベート空間も大切にできます。来客用の部屋や趣味の部屋など、用途に応じた空間を追加しやすい広さです。

45坪の二階建ての例

  • 4~5LDKの間取り
  • LDK:約22~25畳
  • 洋室①②:約8畳(収納含む)
  • 洋室③④:約9~10畳(収納含む)
  • 洋室⑤(5部屋の場合):約12畳(収納含む)

40坪よりもさらに広々としたリビングや居室が作れます。収納スペースを豊富に設けたり、ホームオフィスやトレーニングルームなど、特定の用途に特化した部屋を設けることも可能です。将来的に親との同居を検討している場合にも適した広さと言えるでしょう。

3.3 3000万円台で建てる注文住宅:こだわりを叶える選択肢

建物の予算が3,000万円台のケースも考えます。今回は30坪以上の建物が建てられる坪単価を調べていきましょう。

坪単価 坪数 税込価格(10%)
40万円 68.1坪 2,997万円
50万円 54.5坪 2,997万円
60万円 45.6坪 2,997万円
70万円 38.9坪 2,996万円
80万円 34.0坪 2,992万円
90万円 30.3坪 3,000万円

坪単価50万円以下の住宅会社を選べば、50坪を超える大きな建物を建てることも可能です。この予算帯では、中堅から大手ハウスメーカーまで幅広い選択肢があり、デザインや設備、性能面でのこだわりをかなり反映させることができます。

3.3.1 3000万円台で建てる注文住宅の間取り例

3000万円台の予算では、家族の希望やライフスタイルに合わせた多様な間取りが実現可能です。二世帯住宅やインナーガレージ、趣味の部屋など、夢を叶える選択肢が広がります。

55坪の二階建ての例

55坪であれば、LDKの他に5~6部屋作ることができ、ゆとりのある二世帯住宅も検討できます。例えば、1階と2階それぞれにLDKを設ける「部分共有型二世帯住宅」なども実現しやすくなります。

また、車2台分のインナーガレージを採用しても、3~4LDKの居住空間を確保することが可能です。趣味の空間や、広々とした収納スペースなども設けやすいでしょう。

70坪の二階建ての例

70坪の建物は、住宅展示場のようなかなり大きな家を建てられる広さです。LDKの他に6~7部屋作られることが多く、完全分離型の二世帯住宅も余裕を持って実現できます。玄関や水回りをそれぞれ独立させることで、プライバシーを保ちつつ同居生活を送ることが可能です。

この広さがあれば、ホームシアターやフィットネスルーム、本格的な書斎など、家族それぞれの「こだわり」を詰め込んだ特別な空間を設計することも夢ではありません。

3.4 4000万円以上で建てる注文住宅:ハイグレードな家づくり

最後に、建物の予算が4,000万円以上の場合の坪数を確認していきましょう。この価格帯では、高品質な建材や設備、優れたデザイン性、高い住宅性能など、「ハイグレードな家づくり」が実現します。

坪単価 坪数 税込価格(10%)
60万円 60.6坪 4,000万円
70万円 51.9坪 3,997万円
80万円 45.4坪 3,996万円
90万円 40.4坪 4,000万円
100万円 36.3坪 3,993万円

坪単価100万円のハウスメーカーで30坪を超える建物を建てたい場合、建物予算は3,000万円台後半から4,000万円以上あると好ましいでしょう。この予算帯では、一流の建築家によるデザイン住宅や、最新の省エネ・創エネ設備を導入した高性能住宅、耐久性の高い自然素材をふんだんに使った家など、こだわりを妥協せずに追求できます。

3.4.1 4000万円以上で建てる注文住宅の間取り例

4000万円以上の予算では、広さだけでなく、住宅の性能やデザイン、快適性に重点を置いた家づくりが可能になります。例えば、以下のような要素を取り入れることができます。

  • 高機能な設備と建材: 全館空調システム、太陽光発電システム、蓄電池、スマートホーム設備、高級キッチン・バスルーム、無垢材フローリング、タイル張りの外壁など。
  • 高い住宅性能: 高断熱・高気密(ZEH基準以上)、耐震等級3、長期優良住宅認定など、安心で快適な暮らしを支える性能。
  • 特殊な空間の実現: 広大なリビング、吹き抜け、パティオ(中庭)、屋上テラス、地下室、ホームエレベーター、シアタールーム、本格的な防音室など。
  • デザイン性の追求: 建築家とゼロから作り上げるオーダーメイドデザイン、海外の住宅様式を取り入れたデザイン、自然光を最大限に活かした設計など。

この予算帯は、大きなインナーガレージや地下室、あるいは多層階の住宅など、一般的な住宅では難しい特殊な建築や、唯一無二のデザインを希望する方に特に適しています。住宅会社選びも、デザイン力や技術力の高い工務店や建築家、または実績豊富な大手ハウスメーカーが主な選択肢となるでしょう。

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4. ローコスト注文住宅のすべて:基準と費用を抑える具体的な方法

4.1 ローコスト住宅の定義と坪単価の目安

注文住宅を検討する際、「ローコスト住宅」という言葉を耳にすることがあるでしょう。しかし、どの程度の価格帯の建物をローコスト住宅と呼ぶのか、明確な定義があるわけではありません。

一般的には、次の2つのどちらかに当てはまる住宅をローコスト住宅と呼ぶことが多いです。

  • 坪単価が50万円以下の住宅
  • 建物本体価格が1,000万円台で建てられる住宅

ただし、この坪単価や価格はあくまで目安であり、住宅会社や地域、時期によって変動します。また、注文住宅は土地の有無や付帯工事費、諸費用によって総額が大きく変わるため、建物本体価格だけで判断しないように注意が必要です。

4.2 なぜローコストで建てられる?価格差の理由を解説

同じ広さの建物でも、ローコスト住宅と一般的な注文住宅、あるいは大手ハウスメーカーの住宅では、数百万円から数千万円もの価格差が生じることがあります。この大きな価格差はどこから生まれるのでしょうか。

その答えは、主に目に見えない部分にあります。もちろん、内外装や設備にもグレードの差はありますが、それだけで数千万円もの差が生まれることは稀です。

数千万円の差の主な要因は、建物の構造や性能といった、壁の中に隠れてしまう部分にあります。例えば、鉄骨造と木造では鉄骨造の方が高価ですが、木造同士でも価格差は大きいです。これは、耐震性や断熱性、気密性といった住宅性能を高めるための構造強化、あるいは大開口や大空間を確保するための特殊な構造材、基礎の配筋量やコンクリートの品質などが影響しています。これらの見えない部分にコストをかけることで、長期的な安心や快適性が向上するのです。

一方で、ローコスト住宅は、これらのコストを抑えるための様々な工夫をしています。具体的には、以下のような企業努力によって価格を抑えています。

  • 広告宣伝費の削減:大手ハウスメーカーのような大規模なテレビCMや豪華な展示場を持たず、口コミや紹介、インターネット広告などに注力することでコストを抑えています。
  • 仕入れの工夫:建材や設備を大量に一括で仕入れたり、特定のメーカーに絞って交渉することで、仕入れコストを削減しています。
  • 設計の規格化・標準化:間取りやデザイン、使用する建材や設備をある程度規格化・標準化することで、設計の手間や資材の無駄を省き、効率的な建築を実現しています。これにより、設計の自由度は一部制限される場合があります。
  • 施工の効率化:現場での作業効率を高めるための工夫や、自社施工・協力会社との連携強化などにより、人件費や工期を短縮しています。

このように、ローコスト住宅は企業努力によってコストを抑えていますが、安さだけを追求すると、家の構造や性能面でグレードが下がる可能性があることも理解しておく必要があります。何を優先するかを明確にし、納得した上で住宅会社を選ぶことが重要です。

4.3 費用を抑えつつ理想を叶える!ローコスト住宅の選び方と注意点

ローコスト住宅を選ぶ際には、単に価格の安さだけでなく、将来的な住み心地や維持費、安全性なども考慮に入れることが大切です。費用を抑えながらも理想の家を実現するための選び方と注意点を見ていきましょう。

4.3.1 ローコスト住宅選びのポイント

ローコスト住宅を検討する際は、以下のポイントに注目して住宅会社を選びましょう。

  • 住宅性能と品質の確認:価格が安くても、耐震性、断熱性、気密性などの基本性能が十分であるかを確認しましょう。住宅性能表示制度や長期優良住宅の認定基準を満たしているかなども判断基準になります。
  • 標準仕様の把握:提示された価格に含まれる「標準仕様」の範囲を詳しく確認します。キッチンやお風呂、トイレなどの設備、壁紙、床材などのグレードが、ご自身の希望とどの程度合致しているかを見極めましょう。
  • アフターサービスと保証:引き渡し後の保証期間や、定期点検、トラブル発生時の対応など、アフターサービスの内容をしっかり確認することが重要です。長期的に安心して住むためには、信頼できるサポート体制が不可欠です。
  • 追加費用(オプション費用)の明確化:ローコスト住宅は標準仕様の範囲が限定的であるため、こだわりたい部分があるとオプション費用がかさむ傾向にあります。契約前に、希望するオプションの費用を詳細に見積もってもらい、総額を把握することが大切です。
  • 実績と口コミの確認:実際にその住宅会社で建てた人の声や、施工事例を参考にしましょう。第三者機関の評価や、住宅情報サイトの口コミなども役立ちます。

4.3.2 ローコスト住宅の注意点

ローコスト住宅にはメリットが多い一方で、いくつかの注意点もあります。

  • 設計の自由度の制約:規格化されたプランが多いため、間取りやデザインの自由度が限られる場合があります。複雑な形状や特殊な要望がある場合は、追加費用が高額になる可能性も考慮が必要です。
  • 打ち合わせの手間:コストを抑えるために、打ち合わせ回数が制限されたり、施主側で詳細な仕様を決定する手間が増えることがあります。
  • オプション費用による総額の増加:初期の見積もりは安くても、理想を追求してオプションを追加していくと、結果的に一般的な注文住宅と変わらない、あるいはそれ以上の費用になることもあります。何が「本当に必要か」を夫婦でよく話し合い、優先順位を決めることが大切です。
  • 目に見えない部分の性能:前述の通り、構造や断熱材など、完成後に見えなくなる部分のグレードが抑えられている場合があります。長期的なメンテナンス費用や光熱費に影響する可能性があるため、事前にしっかり確認しましょう。

これらのポイントと注意点を踏まえ、ご自身のライフスタイルや予算に合った最適なローコスト住宅を見つけてください。

4.4 内外装や設備にこだわるための予算配分と予備費の考え方

「ローコスト住宅でも、内外装や設備にはこだわりたい」と考える方も多いでしょう。理想の住まいを実現しつつ予算オーバーを防ぐためには、こだわりたい部分の費用を具体的に把握し、適切な予備費を確保することが重要です。

4.4.1 こだわりたい部分の金額を具体的に算出する

まずは、こだわりたい内外装や設備の項目を具体的にリストアップし、それぞれにかかる追加費用を把握しましょう。一般的な注文住宅で内外装のオプションとして採用されることが多い項目の費用目安を以下に示します。ここでは、40坪程度の住宅を想定しています。

変更・追加項目 費用目安(税抜) 備考
外壁:サイディングからタイルへ変更 200万円~400万円 素材や面積、デザインにより大きく変動
屋根:スレートから瓦へ変更 30万円~50万円 耐久性やメンテナンス頻度が向上
床材:シート材から無垢フローリングへ変更 30万円~60万円 使用する木材の種類や面積による
壁紙:標準クロスからオプションクロスへ変更 1万円~10万円 アクセントクロスなど部分的な変更の場合
壁にタイルなどでアクセントをつける 5万円~50万円 使用するタイルや面積、施工箇所による
キッチン設備のグレードアップ 30万円~100万円以上 食洗機、IH、収納、ワークトップ素材など
浴室設備のグレードアップ 20万円~80万円 浴槽の素材、浴室乾燥機、ミストサウナなど
トイレのグレードアップ 5万円~30万円 タンクレストイレ、自動開閉機能など
窓のグレードアップ(高断熱窓など) 20万円~50万円以上 断熱性や遮音性の向上
照明器具のこだわり 10万円~50万円 デザイン照明、調光機能付きなど

これらはあくまで目安の費用であり、採用するグレードや施工する面積、住宅会社によって金額は大きく異なります。まずは夫婦でこだわりたいポイントを具体的に書き出し、それぞれの項目でどの程度の費用がかかるかを住宅会社の営業担当者に確認しましょう。インターネットでの情報収集も役立ちますが、最終的には正確な見積もりを取ることが重要です。

4.4.2 予備費をいくらにするか考える

こだわりたい部分の費用を具体的に把握できたら、次に「予備費」を予算に計上しましょう。予備費とは、本体価格の予算とは別に、オプション追加や予期せぬ出費、あるいは計画途中で発生する可能性のある追加工事などに備えるための予算のことです。

一般的に、注文住宅の予備費は総費用の5%~10%程度が目安とされていますが、内外装や設備にこだわりたい場合は、算出したこだわり部分の費用に加えて、さらに20万円~50万円程度の予備費を確保しておくと安心です。これは、見積もり段階では見落としがちな細かな費用や、打ち合わせを進める中で「やっぱりこれも追加したい」という要望が出てきた際に対応できる余裕を持たせるためです。

予備費を設定することで、こだわりたい部分の見積もりが数万円高くなった場合でも、焦らずに採用を検討できます。また、「予備費〇〇万円まで」という明確な上限を設定することで、無計画なオプション追加による大幅な費用アップを防ぐ目安にもなります。

理想の家づくりを成功させるためには、初期段階での詳細な予算計画と、万が一に備える予備費の確保が非常に重要です。

5. まとめ

注文住宅の費用は、本体工事費、付帯工事費、諸費用の全体像を理解し、無理のない資金計画を立てることが成功の鍵です。30坪・40坪といった坪数や、1000万円台・2000万円台・3000万円台といった予算帯によって費用相場は大きく変動します。ローコスト住宅も選択肢の一つであり、適切な知識があれば費用を抑えつつ理想の家を実現できます。本記事で解説した費用相場やローコストで建てる秘訣を参考に、後悔のない賢い家づくりを進めましょう。

注文住宅の相談窓口「おうちモール」では国家資格を持つ住宅専門ファイナンシャルプランナーが適正な予算をアドバイス!お客様の為の家づくりをサポートいたします。どんな些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。

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