この記事を読むのに必要な時間は約 19 分です。
注文住宅を建てた約半数が後悔?理由と具体例、後悔しないためのポイントを解説
■注文住宅を建てて後悔している人の割合や理由がわかります。
■ 家づくりで後悔した具体的なポイントをランキング形式でご紹介します。
■ マイホームづくりで後悔しないためにやるべきことを解説します。
自由度が高い注文住宅ですが、実は家づくりをして後悔している方も少なくありません。
これから家づくりをする方は「自分達も後悔したらどうしよう」と不安になってしまいますよね。
そこで今回は、注文住宅を建てて後悔している理由と具体例を徹底解説します。
後悔しないためのポイントもまとめましたので、ぜひ家づくりにお役立てください。
経験談を参考にしながら家づくりを進め、後悔のない注文住宅を建てましょう。
目次 |
新築注文住宅は後悔ばかりって本当?
新築の注文住宅を建てた方に話を聞くと、後悔しているという声が挙がるケースは少なくありません。
実際に、注文住宅を建てた方の意見を確認してみましょう。
注文住宅を建てている人に半数は後悔している部分がある
愛知県で5年以内に注文住宅を建てた人に向けて、おうちモールが独自で行ったアンケート調査では、53.6%の人が注文住宅を建てて後悔しているという結果でした。
注文住宅を建てた方の半数以上が、何らかの理由で後悔しているということです。
たしかに「家は3回建てないと満足しない」と言われますので、後悔がまったくない家づくりは難易度が高いことがわかります。
しかし、注文住宅を3回も建てられる方はほとんどいませんよね。
そこで、すでに家づくりを経験した方の体験談を参考にして、マイホームづくりに役立てていくことが大切です。
なぜ後悔するのか
では、なぜ注文住宅を建てて後悔するのでしょうか。
主な理由は次の3つが考えられます。
- 完成形のないものをつくり上げていくから
- 専門的な知識がないまま家づくりを進めるから
- 設計・施工をすべて人の手で行うから
注文住宅は、完成形を見られない状態で、すべてを一から決めていく必要があります。
自分の好みにできるという反面、イメージ通りではなかったと後悔するケースも多いです。
また、建物・土地・ローンなどは専門性が高い分野のため、用語や流れをよく理解せずに進めてしまうと、想定と異なることが起きるリスクが高まります。
打合せ内容をしっかり理解して契約しないと、契約後や工事中に追加工事が発生して、当初の予算を大きく超えるケースも少なくありません。
注文住宅は施主と住宅会社の話し合いで家が設計され、職人さんの手によってつくり上げるなど、スタートから引渡しまで人が関係しています。
細かなやりとりができる点が魅力ですが、良い間違いや聞き逃し、確認不足などから思わぬミスやトラブルにつながったという事例も多いです。
このような理由から、注文住宅の家づくりでは「後悔ばかり‥」と感じてしまう方も少なくありません。
次章では、注文住宅の家づくりで後悔した具体的なポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
注文住宅の家づくりで後悔したポイント
「おうちモール」では、注文住宅の家づくりで後悔したことについて、アンケート調査を行いました。
結果と具体例をランキング形式でご紹介します。
1位 間取り
家づくりで後悔したポイントの第1位は間取りでした。
自由に設計できる注文住宅だからこそ、間取りに関して後悔する方が多いようです。
収納が少ない
・使う場所の近くに収納がなかった
・収納量が足りなかった ・棚の奥行きが深すぎた(浅すぎた) ・高い位置に収納をつくったけど使っていない ・そもそも収納スペースが全然ない |
収納したいもの、使いたい場所を考えて、収納の位置や大きさを検討しましょう。
納戸や小屋裏収納のような広い収納スペースも便利ですが、日用品などの細々としたものをしまえる小さな収納もあると便利です。
LDK・玄関・洗面脱衣所など、各所に収納スペースを検討してみてくださいね。
また、家を建てたときは満足していたが、ライフスタイルの変化やお子さまの成長によって収納が足りなくなって後悔したという意見もあります。
将来のことも考えて、ゆとりを持った収納計画を立てることがポイントです。
家事動線が悪い
・玄関とキッチンが遠くて食材運びが大変
・洗濯物を「洗う・干す・しまう」の動線が長くて効率が悪い ・玄関とクローゼットが遠くてアウターやバッグが置きっぱなし ・子どもが泥だらけで帰って来たときに玄関と脱衣所が遠くて不便 |
動線が悪いと効率的に家事・育児ができず、ストレスの原因につながることも少なくありません。
ご家族のライフスタイルによって便利な動線は異なるため、実際に生活している様子を思い浮かべながら、ルーティーンに沿った動線を計画しましょう。
〇〇が狭い
・「玄関」が狭くて家族が一緒に出掛けるときに不便
・「洗面脱衣所」が狭くて家族が同じタイミングで使えない ・「駐車場」が狭くて車を乗り降りしにくい |
玄関が狭くて後悔したという意見が多くありました。
LDKの広さは気にする方が多いですが、玄関はこだわりがないため広さにこだわらず、建ててから後悔する人も多いようです。
靴を出し入れしたり、お子さまの靴の脱ぎ履きを手伝ったりなど、具体的な行動パターンを考えて広さを決めましょう。
シューズクロークなど玄関収納の広さによっても、必要な玄関スペースは異なります。
また、建物の面積や配置を優先した結果、広い駐車スペースがつくれなかったというケースも。
間取りを決める段階で外構計画も考えて、使いやすい駐車場をつくりましょう。
将来的な買い替えや増車、来客時の駐車スペースなども考えて、広さを確保してくださいね。
設備
家づくりで後悔したポイントの第2位は設備に関することでした。
住宅には様々な設備がありますので、使い勝手や機能性をしっかりと比較しながら選びましょう。
コンセントの位置・数
・必要な場所にコンセントがなかった
・調理家電を買い足したらコンセントが足りなくなった ・家具でコンセントが隠れてしまって使えない |
コンセントの位置や数で後悔する方は多いです。
具体的な使い道などを考えながらコンセントの打合せを進めることで、後悔を減らすことができます。
特に、キッチン周りは調理家電を多く使うため、コンセントの数には注意が必要です。
カップボード側だけでなく、キッチンの手元にコンセントがあるとミキサーなどを使うときに役立ちます。
また、注意すべきなのが家具とコンセントの位置関係です。
ソファやキャビネットのサイズによっては、コンセントが隠れて使えなくなるケースもあります。
コンセントの位置決めの際には、家具のサイズや置き場も一緒に検討することが大切です。
窓の場所・大きさ
・西日が差し込む場所に大きな窓をつけたら眩しい・暑い
・小さな窓にしたら部屋が暗かった ・吹き抜けの窓の掃除ができなくて後悔 ・隣家の窓と重なって部屋の中が丸見えになってしまう |
日当たりが良い家にしたいからと大きい窓を選んだら、眩しかったり暑かったりして後悔したという事例も多いです。
反対に、窓を小さくしたら暗くなってしまったという意見もあり、ケースバイケースです。
日差しの強さが気になるなら、直射日光が当たらない北側に大きな窓を付ける方法もあります。
窓の性能を上げたり、カーテンをつけたりすることでも、暑さ・寒さ対策をすることも可能です。
すでに隣家が建っている場合は、窓の位置を確認した上で間取りを考えましょう。
特に、カーテンをつけない予定の窓は、目線が気になりやすいため注意が必要です。
オプションの有無
・高いオプションをつけたが思ったより使わなかった
・数万円のオプションなら妥協しなければよかった |
注文住宅は設備の「標準仕様」が決まっているケースが多く、グレードを上げたり機能を充実させたりする場合は「オプション仕様」を選んで追加費用を支払うことが一般的です。
オプションを採用するときは、コストパフォーマンスを考えながら検討しましょう。
数十万円かけて浴室テレビやオーディオ、ジェットバスなどをつけても使わなかったという声もあります。
反対に「浴室の自動洗浄機能があれば家事が楽だったのに‥」と後悔するケースも。
気になるオプションを付けることによって、どのくらい生活の質が上がるのかを考え、費用とのバランスが取れているなら採用すべきでしょう。
3位 住宅会社選び
家づくりで後悔したポイントの第3位は住宅会社選びでした。
契約後や入居後に、他の住宅会社にすればよかったと後悔する方もいます。
住宅会社に対する知識不足
・知名度の高さなど単純な理由で選んでしまった
・価格の安さに惹かれて性能などを詳しくチェックしなかった ・住宅の知識がなくて会社ごとの強みが理解できなかった ・入居後に不具合があったときの対応が良くなかった |
住宅会社ごとの強みなどを理解していないと、しっかりと比較検討することは難しいですよね。
その結果、わかりやすい知名度や価格などで、住宅会社を選んでしまったという方も意外と多いです。
住宅会社は、構造・間取り・性能・仕様・アフターサービスなど様々な比較項目があります。
それぞれの項目を冷静に比較して、自分達の理想の家づくりができる会社を選びましょう。
担当者と合わない
・会社は気に入ったけど担当者と合わなかった
・契約してから担当者のレスポンスが遅くなった ・営業担当が良くて選んだけど設計士と合わなかった |
注文住宅は長期間に渡って何度も打合せをするため、自分に合わない担当者だと家づくりがストレスになります。
建ててからも長い付き合いになるので、パートナー選びは大切です。
また、営業担当や設計士は、知識や経験の差で提案の内容が変わることもあります。
おうちモールが実施したアンケートでも「コミュニケーションがうまくいかなった」「よい提案がもらえなかった」など、住宅会社の担当者に不満を感じている人も多くいました。
心から信頼できる担当者に家づくりをお任せし、設計士やインテリアコーディネーターと契約前に打合せする機会を設けてもらうことが理想的です。
営業担当とのトラブルや信頼できる営業担当に出会うには、こちらの記事を参考にしてみてください。
4位 購入予算やローン
家づくりで後悔したポイントの第4位はお金に関することでした。
土地や建物の購入予算、住宅ローンなどに関して後悔している方も多いです。
予算オーバーした
・土地にお金をかけすぎて予算オーバーした
・色々なオプションを採用したら契約後に追加費用が多くかかった ・外構のことを考えず、建物にお金を掛けすぎた |
注文住宅はこだわるだけ費用が上がっていくため、当初の予算を超えてしまったという方は少なくありません。
家づくりの総予算だけでなく、土地・建物・外構の予算の割り振りを決め、計画的に打合せを進めることがポイントです。
住宅ローンの計画を立てられない
・自分の適性予算がわからないまま進めてしまった
・金利の低さだけで住宅ローンを選んでしまった ・補助金や売電収入も踏まえて返済計画を立ててしまった |
自分達に合った返済額がわからないまま家づくりを進めた結果、住宅ローンの額に後悔しているという意見もあります。
住宅ローンの借入額を減らすために頭金の額を増やしたら、入居後に大きな出費があって困ったなどのケースも。
また、補助金や売電収入を踏まえて返済額を決めると、予定通りにいかないリスクもあるため注意が必要です。
中には補助金の情報を知らずに損をしたという方もいますので、資金面に関する情報収集も行いましょう。
家づくりで後悔しないために
家づくりで後悔しないためにやるべきことをご紹介します。
後悔した事例を見る
今回ご紹介したように、注文住宅を建てて後悔している人は多くいます。
家づくりの経験者がどのような内容で後悔しているのか、どうしていればよかったかなどを事前に調べて対策をしておきましょう。
今回の具体例もぜひ参考にしてみてくださいね。
実際に生活している様子を想像する
実際に生活している様子を想像しながら、打合せを進めることも大切です。
朝や寝る前のルーティンや家事の流れなどを、具体的に思い返してみてください。
リビングやダイニングでどのように過ごしたいかなどの想像を膨らませることで、理想的な広さもわかりますし、何よりも家づくりが楽しくなります。
また、今の家で不便・不満に思っていることや、新しい家で叶えたいことなどを書き出してみてもいいでしょう。
資金計画をきちんと立てる
理想の家を建てるためには、適切な資金計画を立てることが大切です。
予算オーバーして建てた家は満足度が高いかもしれませんが、入居後のローン返済が大変だと良い暮らしはできません。
今の収入・支出から適正な予算を考え、無理のない資金計画を進めることが後悔しない家づくりの第一歩です。
住宅会社選びをきちんとする
注文住宅は、住宅会社や担当者によって仕上がりが大きく異なります。
次のような項目を比較しながら、自分にあった住宅会社を選びましょう。
- 住宅会社の強み
- 間取り(自由度や提案力)
- 費用
- 構造・性能
- 仕様や設備のグレード
- デザイン性
- アフターサービス・保証
- 担当者との相性
決して「安いから・有名だから・なんとなく良かったから」などの曖昧な理由で選ばないでくださいね。
担当者の知識や経験を見極めることも大切なポイントです。
まとめ
注文住宅を建てた方の中には「後悔した‥」と感じている方は多くいます。
間取りや設備などの建物に関すること、資金や住宅会社に対してなど、後悔する理由は様々です。
実際に建てた方の声を参考にしながら、後悔のない家づくりをしてくださいね。
おうちモールでは、お客様の要望に合わせた住宅会社のご紹介や適正な資金計画のご提案が可能です。
ご自身では見極めが難しい、知識や経験が豊富な営業担当をご紹介することもできます。
家づくりの第一歩として、ぜひおうちモールへお越しください。
お客様の後悔のない家づくりのために全力でサポートいたします。
おうちモールは、FPや宅建などの国家資格を持つプロのアドバイザーが
あなたにピッタリの住宅会社をご紹介する注文住宅の相談窓口です。
\ 資金計画相談もメーカー比較・紹介もすべて完全無料です /
おうちモール公式サイトへZEH(ゼッチ)とは?基準や種類、補助金制度について分かりやすく解説
前の記事へ
注文住宅のシミュレーションとは?費用や間取りのポイントを解説
次の記事へ