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家づくりで知っておきたい固定資産税はいくら?評価額の仕組みとシミュレーション

マイホームの夢を叶える上で、必ず知っておきたいのが「固定資産税」です。この税金は、購入後の家計に長期的に影響を与えるため、事前にその仕組みを理解しておくことが非常に重要です。この記事では、固定資産税の基本から、評価額がどのように決定されるのか、具体的なシミュレーション方法、そして地域や条件による相場まで、家づくりに必要な情報を網羅的に解説します。さらに、新築住宅や住宅用地に適用される軽減措置、賢く税負担を抑えるポイントもご紹介。この記事を読めば、固定資産税に関する疑問を解消し、安心して理想の家づくりを進めるための知識が手に入ります。

この記事でわかること

  • 固定資産税の基本(誰に・何にかかる?計算方法/都市計画税との違い)
  • 評価額の決まり方(土地:路線価/建物:再建築価格+経年補正・評価替え)
  • 軽減措置をふまえた税額の目安(新築・住宅用地の特例+シミュレーション例)

📖目次

    • 固定資産税とは?家づくりで知るべき基本の仕組み
  • 固定資産税の評価額の仕組みを徹底解説
  • 家づくりで使える固定資産税の軽減措置と特例
  • 固定資産税のシミュレーション方法と具体例
  • 固定資産税の相場はいくら?地域や条件による違い
  • 固定資産税の納付と確認方法

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1. 固定資産税とは?家づくりで知るべき基本の仕組み

マイホームの購入を検討している方にとって、固定資産税は毎年発生する重要なコストです。家づくりを始める前に、その基本的な仕組みを理解しておくことは、資金計画を立てる上で非常に役立ちます。この章では、固定資産税の納税義務者や課税対象、税率と計算方法、そして都市計画税との関係について詳しく解説します。

固定資産税の納税義務者と課税対象

固定資産税は、毎年1月1日時点で土地、家屋、償却資産(事業用資産)を所有している人に課される地方税です。この「所有している人」が納税義務者となります。具体的な課税対象は以下の通りです。

  • 土地:田、畑、宅地、山林、牧場、原野など
  • 家屋:住宅、店舗、工場、倉庫など(増築や改築も対象となる場合があります)
  • 償却資産:会社や個人で事業を営んでいる方が、その事業のために用いることができる構築物、機械、器具、備品など(土地・家屋以外の事業用資産)

新築住宅を建てた場合、その建物と敷地の土地が新たに固定資産税の課税対象となります。登記簿上の所有者が納税義務者となるため、売買や相続などで所有権が移転した場合は、その年の1月1日時点の所有者が納税義務者となる点に注意が必要です。

固定資産税の税率と計算方法

固定資産税の税額は、固定資産税評価額に標準税率を乗じて算出されます。基本的な計算式は以下の通りです。

固定資産税額 = 課税標準額 × 税率

各要素の詳細は以下の通りです。

項目 説明
課税標準額 原則として、市町村が定めた固定資産税評価額が課税標準額となります。土地や家屋の評価額は、総務大臣が定めた固定資産評価基準に基づいて市町村が決定します。後述する軽減措置が適用される場合は、評価額に特例率を乗じた額が課税標準額となります。
税率 固定資産税の標準税率は1.4%です。ただし、市町村の財政状況などにより、条例でこれと異なる税率を定めることができます。

例えば、課税標準額が2,000万円で標準税率1.4%の場合、固定資産税額は2,000万円 × 1.4% = 28万円となります。実際の税額は、後述する軽減措置などにより変動することがあります。

都市計画税との関係

固定資産税と並んで、都市計画税も不動産を所有している場合に課される地方税です。この二つの税金は、しばしば同時に語られますが、それぞれ異なる目的と課税対象を持っています。

都市計画税は、都市計画事業や土地区画整理事業に要する費用に充てるために、都市計画区域内の土地および家屋の所有者に対して課される目的税です。課税対象は、市街化区域などの都市計画区域内に所在する土地と家屋に限られます。

都市計画税の計算方法も固定資産税と同様に、課税標準額に税率を乗じて算出されます。

都市計画税額 = 課税標準額 × 税率

都市計画税の税率は市町村によって異なりますが、上限は0.3%と定められています。多くの自治体では、固定資産税と合わせて納税通知書が送付され、一括で納付する形が一般的です。家づくりを計画する際は、固定資産税だけでなく、都市計画税も考慮に入れた資金計画を立てることが重要です。

2. 固定資産税の評価額の仕組みを徹底解説

固定資産税は、所有する土地や家屋にかかる地方税であり、その税額を算出する基礎となるのが固定資産税評価額です。この評価額は、総務大臣が定めた固定資産評価基準に基づいて市区町村が決定します。ここでは、この固定資産税評価額がどのように決まるのかを詳しく解説します。

固定資産税評価額とは何か

固定資産税評価額とは、土地や家屋などの固定資産の価値を評価し、その価格を決定したものです。この評価額は、固定資産税だけでなく、都市計画税、不動産取得税、登録免許税といった不動産関連の税金の計算基準となります。時価とは異なる公的な評価額であり、3年に一度見直しが行われます。

土地の固定資産税評価額の決定方法

土地の固定資産税評価額は、その種類(宅地、田、畑、山林など)に応じて評価方法が異なりますが、特に宅地については以下の方法で決定されます。

固定資産税路線価とは

固定資産税路線価とは、市街地などにおいて主要な道路に面した宅地の1平方メートルあたりの評価額を指します。この路線価は、国が公表する地価公示価格や都道府県が公表する地価調査価格の7割を目安に決定され、各市区町村が定めています。相続税路線価とは異なるものであるため注意が必要です。

宅地の評価方法

宅地の評価は、以下の方法で行われます。

  • 市街地宅地評価法:市街地にある宅地について、固定資産税路線価を基に、間口、奥行き、形状、接道状況などを考慮して評価額を算出します。
  • その他の宅地評価法:市街地以外の宅地については、標準的な画地の価格を基に、その土地の状況に応じて評価額を算出します。

これらの評価方法により、個別の土地の条件に応じた適正な評価額が決定されます。

2.3 家屋の固定資産税評価額の決定方法

家屋(建物)の固定資産税評価額は、その建物を再度新築した場合にかかる費用を基に算出されます。主な要素として、再建築価格と経年減点補正率があります。

再建築価格とは

再建築価格とは、評価の対象となった家屋と同一のものを、評価時点においてその場所に新築すると仮定した場合にかかる建築費を指します。具体的には、建物の構造、資材、間取り、設備などを考慮して算出されます。購入価格や市場価格とは異なり、あくまでも「再建築にかかる費用」という考え方に基づいています。

経年減点補正率

経年減点補正率とは、家屋が建築されてからの年数の経過による劣化や陳腐化を考慮して、再建築価格を減額するための補正率です。木造や非木造などの構造区分や用途に応じて細かく定められており、年数が経過するごとにこの率が適用され、評価額が減少していきます。ただし、この率は際限なく下がるわけではなく、一定の割合で下限が設けられています。

経過年数 経年減点補正率のイメージ
新築時 高い(1.0に近い)
数年経過 徐々に減少
長期経過 一定の下限に達する

このように、再建築価格に経年減点補正率を乗じることで、家屋の固定資産税評価額が算出されます。

固定資産税評価額の評価替え

固定資産税評価額は、3年に一度「評価替え」が行われます

これは、土地や家屋の状況変化や物価変動などを評価額に反映させるためのもので、次の評価替えは令和6年度(2024年度)に行われ、令和9年度(2027年度)まで適用されます。

評価替えの年以外は、原則として評価額は据え置かれますが、土地の地目変更や家屋の増改築があった場合は、その都度評価額が見直されることがあります。

3. 家づくりで使える固定資産税の軽減措置と特例

家づくりを検討する際、固定資産税は避けて通れない費用のひとつです。しかし、国や地方自治体は、住宅の取得や建築を支援するために様々な軽減措置や特例を設けています。これらの制度を理解し活用することで、固定資産税の負担を大きく軽減できる可能性があります。

新築住宅に対する軽減措置

新築住宅には、一定期間、固定資産税が減額される特例があります。

この軽減措置は、

  • 居住部分の床面積が原則50㎡以上280㎡以下
    (貸家の場合は40㎡以上280㎡以下)
  • 併用住宅の場合、居住部分が延床面積の2分の1以上

といった要件を満たす住宅が対象です。

減額期間や適用期限は、税制改正により延長・変更される場合があります。
そのため、実際に建築するタイミングでの最新制度を自治体窓口や総務省の公表情報で確認することが重要です。

現行制度に基づく減額期間と割合の目安は、以下の通りです。

住宅の種類 減額期間 減額割合 対象面積
一般の住宅 新たに課税される年度から3年間 固定資産税額の2分の1 120平方メートル相当部分まで
3階建て以上の耐火構造・準耐火構造住宅(マンション等) 新たに課税される年度から5年間 固定資産税額の2分の1 120平方メートル相当部分まで

この軽減措置は、固定資産税のみに適用され、都市計画税は減額の対象外である点に注意が必要です。

住宅用地に対する軽減措置

住宅が建っている土地(住宅用地)についても、固定資産税の負担を軽減するための特例措置が設けられています。これを「住宅用地の特例」と呼び、土地の広さに応じて課税標準が減額されます。

区分 対象面積 固定資産税の課税標準 都市計画税の課税標準
小規模住宅用地 住宅1戸あたり200平方メートルまでの部分 評価額の6分の1 評価額の3分の1
一般住宅用地 小規模住宅用地を超える部分 評価額の3分の1 評価額の3分の2

この特例は、専用住宅の敷地や、居住部分の割合が4分の1以上である併用住宅の敷地が対象です。なお、特例の対象となる土地面積は、原則として家屋の総床面積の10倍までが上限となります。

認定長期優良住宅の特例

「認定長期優良住宅」とは、長期にわたり良好な状態で使用できるよう、耐震性・耐久性・省エネ性・維持管理のしやすさなど一定の基準を満たし、行政から認定を受けた住宅です。

これらの住宅には、一般の新築住宅よりも固定資産税の軽減期間が延長される特例が設けられています。

特例を受けるには、

  • 認定長期優良住宅であること
  • 床面積が一定の要件(原則50㎡以上280㎡以下)を満たすこと
  • 自治体へ必要な申告を行うこと

などの条件があります。

なお、この軽減措置は時限制度として設けられており、適用期限は税制改正により延長・変更される場合があります。
最新の適用期限や要件については、必ず自治体または総務省の最新情報をご確認ください。

現行制度に基づく減額期間と割合の目安は、以下の通りです。

住宅の種類 減額期間 減額割合 対象面積
一般の戸建認定長期優良住宅 新たに課税される年度から5年間 固定資産税額の2分の1 120平方メートル相当部分まで
3階建て以上の耐火構造・準耐火構造の認定長期優良住宅(マンション等) 新たに課税される年度から7年間 固定資産税額の2分の1 120平方メートル相当部分まで

なお、この特例は新築住宅に対する軽減措置と重複して適用を受けることはできません。 また、固定資産税が対象であり、都市計画税は減額対象外です。

4. 固定資産税のシミュレーション方法と具体例

家づくりを検討する上で、将来的にどのくらいの固定資産税がかかるのかを事前に把握しておくことは非常に重要です。この章では、固定資産税のシミュレーションに必要な情報から、土地と建物の具体的な計算方法、そして実際の計算例までを詳しく解説します。

固定資産税シミュレーションに必要な情報

固定資産税を正確にシミュレーションするためには、いくつかの重要な情報が必要です。これらの情報は、固定資産税の計算式に直接影響を与えるため、事前に把握しておくことが肝要です。

  • 固定資産税評価額:土地と家屋それぞれに設定される評価額です。これは固定資産税の課税標準となる最も基本的な数値であり、市町村が決定します。
  • 土地の面積:特に住宅用地の特例を適用する際に重要となる情報です。
  • 建物の床面積:新築住宅の軽減措置の適用条件や、家屋の評価額に影響します。
  • 建物の構造・種類・築年数:家屋の固定資産税評価額を算出する際の重要な要素となります。
  • 新築時期:新築住宅の軽減措置の適用期間に関わります。
  • 都市計画税の課税区域:物件が都市計画税の課税対象区域内にあるかどうかで、別途都市計画税が課税されるかが決まります。

これらの情報は、固定資産税の納税通知書や、市町村役場で取得できる固定資産課税台帳などで確認することができます。また、不動産の購入を検討している場合は、不動産会社を通じて確認することも可能です。

土地の固定資産税シミュレーション

土地にかかる固定資産税は、原則として固定資産税評価額に標準税率1.4%を乗じて算出されます。ただし、住宅が建っている土地(住宅用地)には、軽減措置が適用されるため、税額が大きく減額されます。この軽減措置は、土地の面積によって適用割合が異なります。

  • 小規模住宅用地(200m²以下の部分):固定資産税評価額の6分の1に軽減されます。
  • 一般住宅用地(200m²を超える部分):固定資産税評価額の3分の1に軽減されます。

また、都市計画税の課税区域内にある場合は、固定資産税とは別に都市計画税も課税されます。都市計画税は、固定資産税評価額に税率(上限0.3%)を乗じて算出され、住宅用地に対する軽減措置は固定資産税と同様に適用されます(小規模住宅用地は1/3、一般住宅用地は2/3)。

建物の固定資産税シミュレーション

建物にかかる固定資産税も、原則として固定資産税評価額に標準税率1.4%を乗じて算出されます。建物の固定資産税評価額は、総務大臣が定めた固定資産評価基準に基づいて、再建築価格を基準に評価され、築年数の経過とともに減価補正されます。

特に新築住宅の場合、一定の要件を満たせば、固定資産税が軽減される特例があります。この特例により、新築から3年間(マンションなどの場合は5年間)、固定資産税額が2分の1に減額されます。さらに、認定長期優良住宅の場合は、この軽減期間が5年間(マンションなどの場合は7年間)に延長されます。これらの軽減措置は、床面積が50m²以上280m²以下であることなど、いくつかの条件が定められています。詳細な条件については、地方自治体の窓口や総務省のウェブサイトで確認できます。

※軽減措置の詳細な適用条件(床面積や居住部分の判定方法など)は、自治体ごとに対応が異なる場合があります。事前に管轄の市町村で確認してください。

実際にいくらになる?固定資産税の計算例

ここでは、新築一戸建て住宅を想定した固定資産税の具体的な計算例を見てみましょう。以下の条件でシミュレーションを行います。

  • 土地の固定資産税評価額:2,000万円
  • 土地の面積:150m²(小規模住宅用地に該当)
  • 家屋の固定資産税評価額:1,200万円
  • 家屋の床面積:100m²(新築住宅軽減措置の対象)
  • 都市計画税の課税区域:対象(税率0.3%)
  • 固定資産税標準税率:1.4%

土地にかかる税額の計算

土地の固定資産税は、小規模住宅用地の特例が適用されます。

項目 計算式 税額
固定資産税 2,000万円 × 1/6(軽減) × 1.4% 約46,666円
都市計画税 2,000万円 × 1/3(軽減) × 0.3% 約20,000円
土地の合計税額 46,666円 + 20,000円 約66,666円

建物にかかる税額の計算

建物(新築住宅)の固定資産税は、新築軽減措置が適用されます(最初の3年間)。

項目 計算式 税額
固定資産税 1,200万円 × 1.4% × 1/2(軽減) 84,000円
都市計画税 1,200万円 × 0.3% 36,000円
建物の合計税額 84,000円 + 36,000円 120,000円

年間固定資産税・都市計画税の合計

上記の計算例における年間の合計税額は以下のようになります。

合計税額 = 土地の合計税額 + 建物の合計税額
66,666円 + 120,000円 = 186,666円

このシミュレーションはあくまで一例であり、実際の税額は、市町村ごとの条例、評価額の変動、適用される軽減措置の有無や期間によって異なります。特に、固定資産税評価額は3年に一度見直されるため、将来的に税額が変わる可能性がある点に留意が必要です。より正確なシミュレーションを行うためには、購入予定の物件がある市町村の担当部署に問い合わせることをお勧めします。

5. 固定資産税の相場はいくら?地域や条件による違い

固定資産税の金額は、土地や家屋の評価額によって決まるため、その「相場」は一概には言えません。しかし、いくつかの要因によって税額が大きく変動する傾向があります。ここでは、土地と建物の固定資産税の相場を左右する主な要因と、税額を安く抑えるためのポイントを解説します。

土地の固定資産税相場

土地にかかる固定資産税の相場は、その土地の立地条件や用途によって大きく異なります。一般的に、都市部に位置し、交通の便が良い場所や商業地としての利用価値が高い土地ほど、固定資産税評価額が高くなり、結果として税額も高くなる傾向にあります。また、住宅用地であれば軽減措置が適用されますが、事業用地や更地では軽減措置がないため、税額が高くなるのが一般的です。

土地の評価額は、公示価格の70%を目安に算出されることが多く、この評価額に標準税率1.4%を乗じて税額が計算されます。例えば、路線価の高い地域や再開発が進むエリアでは、評価額が上昇し、それに伴い固定資産税も高くなる傾向が見られます。一方で、郊外や利用価値の低い土地では評価額が低く抑えられ、固定資産税も比較的安くなります。

以下の表は、土地の固定資産税相場に影響を与える主な要因をまとめたものです。

要因 固定資産税への影響
立地(都市部 vs 郊外) 都市部や駅近ほど評価額が高く、税額も高くなる傾向。
用途(住宅用地 vs 事業用地・更地) 住宅用地には軽減措置があり税額が抑えられる。事業用地や更地は軽減措置がないため高額になりがち。
面積 面積が広いほど評価額が高くなるが、住宅用地の軽減措置には上限があるため注意が必要。
接道状況 広い道路に面している、角地であるなど、利便性が高いほど評価額が高くなる。

建物の固定資産税相場

建物の固定資産税相場は、構造、築年数、延床面積、建築費など、多岐にわたる要素によって変動します。建物の評価額は「再建築価格」を基準に算出され、この再建築価格に「経年減点補正率」を乗じて求められます。

一般的に、新築時の再建築価格が高い建物ほど、固定資産税も高くなります。例えば、木造住宅に比べて鉄骨造や鉄筋コンクリート造(RC造)の建物は、建築費用が高いため再建築価格も高く評価され、固定資産税も高くなる傾向にあります。また、延床面積が広いほど評価額は高くなります。

築年数については、建物は年数が経過するごとに経年減点補正率が適用され、評価額が徐々に減少していきます。そのため、築年数の古い建物ほど固定資産税は安くなるのが一般的です。ただし、新築住宅には一定期間の軽減措置が適用されるため、新築から数年間は税額が大幅に抑えられます。この軽減措置が終了すると、本来の税額に戻るため、一時的に固定資産税が高くなったと感じることがあります。

建物の固定資産税相場に影響を与える主な要因は以下の通りです。

要因 固定資産税への影響
構造(木造 vs 鉄骨造・RC造) 木造よりも鉄骨造やRC造の方が再建築価格が高く、税額も高くなる傾向。
築年数 新築時は軽減措置があるが、年数が経つごとに評価額が下がり、税額も安くなる。
延床面積 面積が広いほど再建築価格が高くなり、税額も高くなる。
設備・仕様 高品質な設備や高価な建材を使用している場合、再建築価格が高く評価されることがある。

固定資産税を安く抑えるポイント

固定資産税は一度決まると毎年支払う必要があるため、できるだけ安く抑えたいと考えるのは自然なことです。ここでは、固定資産税を安く抑えるためのポイントをいくつかご紹介します。

まず、新築住宅や住宅用地に対する軽減措置を最大限に活用することが重要です。新築住宅の固定資産税は、一定の要件を満たせば3年間(マンションなどの場合は5年間)、税額が2分の1に軽減されます。また、住宅用地には小規模宅地等の特例が適用され、課税標準額が大幅に軽減されます。これらの制度は自動的に適用されることが多いですが、念のためご自身の住宅が対象となっているか確認しましょう。

次に、固定資産税評価額が適正かどうかを確認することも大切です。毎年送付される納税通知書に同封されている課税明細書には、土地や家屋の評価額が記載されています。もし評価額に疑問がある場合は、市町村の固定資産税課に問い合わせて説明を求めたり、固定資産評価審査委員会に審査を申し出たりすることが可能です。特に、家屋の評価額は建築時の状況に基づいて算出されるため、取り壊した物置や増築した部分などが正しく反映されているか確認すると良いでしょう。

また、住宅を新築する際には、将来の固定資産税も考慮して、建物の構造や規模、設備などを検討することも一つのポイントです。例えば、豪華な設備や広い延床面積は快適な住まいを提供しますが、その分固定資産税も高くなる可能性があります。長期的な視点で、ご自身のライフプランに合った住まい選びをすることが、結果的に固定資産税の負担を軽減することにつながります。

6. 固定資産税の納付と確認方法

家づくりで新築を建てたり、中古住宅を購入したりすると、毎年支払うことになる固定資産税。その納付はどのように行われ、もし評価額に疑問が生じた場合はどうすれば良いのでしょうか。この章では、固定資産税の納付に関する一連の流れと、評価額の確認・不服申し立ての方法について解説します。

納税通知書と課税明細書

固定資産税の納付は、市町村から送付される「固定資産税納税通知書」に基づいて行われます。この納税通知書には、納付すべき税額や納期限などが記載されています。通常、毎年4月から6月頃に納税義務者の元へ送付されます。

納税通知書と合わせて送付されるのが「課税明細書」です。課税明細書には、所有する土地や家屋ごとの固定資産税評価額、課税標準額、そして税額の内訳などが詳細に記載されています。これにより、ご自身の固定資産税がどのように計算されているのかを確認することができます。特に、土地や家屋の評価額がどのように算出されたかを知る上で重要な書類となります。

固定資産税の納付時期と納付方法

固定資産税は、原則として年4回に分けて納付する分割払いと、年1回まとめて納付する一括払いのどちらかを選択できます。納付時期は市町村によって多少異なりますが、一般的には以下のようになっています。

回数 納付時期(目安)
第1期 4月または5月
第2期 7月
第3期 12月
第4期 翌年2月

納付方法も多様化しており、納税者の利便性が向上しています。主な納付方法は以下の通りです。

  • 金融機関の窓口:指定された金融機関の窓口で現金で納付します。
  • コンビニエンスストアバーコードが印字された納税通知書を使い、コンビニエンスストアで現金で納付できます
  • 口座振替:事前に手続きを行うことで、指定の口座から自動的に引き落としされるため、納め忘れの心配がありません。最も手間がかからない納付方法として推奨されます
  • クレジットカード:インターネットを利用してクレジットカードで納付する方法です。決済手数料がかかる場合があります。
  • スマートフォン決済アプリ:対応する決済アプリを利用して、納税通知書のバーコードを読み取り納付します。

固定資産税評価額に疑問がある場合

固定資産税の評価額は、固定資産税額を算出する上で最も重要な要素です。もし、ご自身の土地や家屋の評価額に疑問や不服がある場合は、以下の方法で確認や申し立てを行うことができます。

固定資産課税台帳の閲覧と縦覧制度

納税義務者は、市町村の税務課などで「固定資産課税台帳」を閲覧することができます。これにより、ご自身の固定資産の評価額や課税標準額を確認できます。また、「縦覧制度」を利用すれば、市町村内の他の土地や家屋の評価額と比較し、ご自身の評価額が適正かどうかを確認することが可能です。縦覧期間は通常、納税通知書が送付される時期に合わせて設けられています。

審査請求

固定資産課税台帳の閲覧や縦覧制度を利用しても評価額に納得がいかない場合、納税義務者は「固定資産評価審査委員会」に対して審査請求を行うことができます。審査請求は、納税通知書を受け取った日の翌日から3ヶ月以内に行う必要があります。審査請求が認められれば、評価額が修正され、それに伴い税額も変更される可能性があります。手続きの詳細については、管轄の市町村役場の固定資産税課(または税務課)に問い合わせてみましょう。

7. まとめ

家づくりにおける固定資産税は、購入後も毎年発生する重要な費用です。本記事では、固定資産税評価額の複雑な仕組みから、具体的な計算方法、そして活用すべき軽減措置までを詳しく解説しました。事前にシミュレーションを行い、ご自身のケースでの相場感を把握しておくことで、将来の負担を予測し、資金計画を立てやすくなります。納税通知書の内容をしっかり確認し、疑問点があれば早めに自治体へ相談するなど、賢く対処することが大切です。

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