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この記事を読むのに必要な時間は約 16 分です。

夢の注文住宅!家を建てるための予算の決め方を徹底解説

「注文住宅を建てたいが予算の決め方がわからない」という方は多いです。

予算があやふやなまま家づくりを進めてしまうと、予算オーバーになって建築後の生活が苦しくなってしまいます。

また、予算を削りすぎてしまって自分の要望に合った建物が建てられないのも悲しいですよね。

今回は自分に合った予算の決め方についてお伝えします。
  • 注文住宅の要望はたくさんあるが、具体的な予算はまだ決まっていない
  • 自分達の建物の要望が予算に見合っているのかわからない
このような方はぜひ目を通してみてください。

目次

  • 家を建てる予算の内訳は?
  • ・年収から予算を決める考え方
  • ・予算1000万円台の注文住宅でできること
  • ・予算2000万円台の注文住宅でできること
  • ・予算3000万円台の注文住宅でできること
  • ・予算4000万円台の注文住宅でできること
  • ・建築家に依頼するといくらになる?
  • ・家を建てるためのスケジューリングをおさらい!
  • ・まとめ

家を建てる予算の内訳は?

家を建てるためには大きく分けて3つの費用がかかります。
建物の建築費用
②土地に関わる費用
③その他の諸費用
上記の3つに予算を振り分けて、注文住宅にかける総予算を考えることが必要です。
では具体的にどのような費用で、どのくらいの割合で予算を振り分ければ良いのか考えて行きましょう。

①建物の建築費用

建物の建築費用は建物を建てるためにかかるお金です。
建物を建てるための基本的な工事で外構工事などが含まれる場合もあります。
地盤の弱さによっては地盤を補強する工事も必要です。

お願いするハウスメーカーによって価格は大きく変動します。
総予算の約5~6割を振り分けることが多いです。

②土地に関わる費用

土地を購入する方は、土地本体のお金と諸費用は必要です。
諸費用は次のような項目があります。
  • 仲介手数料
  • 登記費用
  • 水道引き込み費用
  • 申請費用
購入する土地によっては、他にも様々な諸費用がかかることもあります。
総予算の約3~4割を振り分けるケースが多いです。

ただし、土地はエリアによって大きく価格が変わるため、予算の振り分けが難しいです。
希望するエリアの土地相場を見て割合を決めましょう。

③その他の諸費用

その他の諸費用とは次のような費用のことです。
  • 住宅ローン借入の諸費用
  • 登記や抵当権設定の費用
  • 家具・家電購入費用
  • 地鎮祭・引越し・近隣挨拶の手土産などの雑費
総予算の約0.5~1割を振り分けます。
約200~300万円くらいの諸費用があれば賄うことが可能です。

年収から予算を決める考え方

年収からおおまかな予算を考えることができます。
次の3つのステップに沿って進めれば、予算を導き出すことができるので挑戦してみてください。
STEP1 年収から月々の返済額を考える
STEP2 月々の返済額から借入額を算出する
STEP3 借入額と自己資金から総予算を把握する
では、考えていきましょう。

STEP1 年収から月々の返済額を考える

まずは年収を元に妥当な月々の返済額を考えます。
一般的には年間の返済額が年収の20%とすることが理想的と言われています。

しかし、それでは要望に合った建物が建てられないという方もいるため、年収の約25%の返済額を予算として考えてみてもいいでしょう。

30%を超えると返済が苦しくなる可能性が高まります。
返済額を確認しながら、返せる金額を検討しましょう。

年収400~650万円の場合の年間の返済額を表にします。
年収
年間の返済額:年収の20%

年間の返済額:年収の25%

400万円

80万円(月々約6.6万円)

100万円(月々約8.3万円)

450万円

90万円(月々約7.5万円)

112.5万円(月々約9.3万円)

500万円

100万円(月々約8.3万円)

125万円(月々約10.4万円)

550万円

110万円(月々約9.1万円)

137.5万円(月々約11.4万円)

600万円

120万円(月々約10万円)

150万円(月々約12.5万円)

650万円

130万円(月々約10.8万円)

162.5万円(月々約13.5万円)
自分の年収に当てはまる月々の返済額を見て、返済ができそうかチェックしましょう。

表に年収が乗っていない方でも「年収 × 20 or 25% ÷ 12カ月」すれば月々の返済額が算出できます。
ご自身で計算してみてください。

STEP2 月々の返済額から借入額を算出する

返済額に問題がなければ、年間の返済額から逆算して年収ごとの借入額を出します。

年収

借入額:年収の20%

借入額:年収の25%

400万円

約2,330万円

約2,940万円

450万円

約2,650万円

約3,290万円

500万円

約2,940万円

約3,680万円

550万円

約3,220万円

約4,030万円

600万円

約3,540万円

約4,420万円

650万円

約3,820万円

約4,780万円
今回のシュミレーションは、金利1%で借入期間35年を条件として算出しました。

金利がもっと低い金融機関で借入すれば、借入額を上げることが可能です。
逆に、金利が1%より高かったり借入期間が短いと、借入額は下がってしまいます。

借入したい金融機関の金利を当てはめて計算してみましょう。

STEP3 借入額と自己資金から総予算を把握する

借入額+自己資金=総予算
ここまでの工程を行うと、年収からおおよその総予算を算出することが可能です。

そして、前項でお伝えした内訳に予算を振り分けてみると、建物にかけられる費用がわかります。
年収500万円のケースを例にして考えてみましょう。

条件は以下の通りです。
  • 年収500万円
  • 年収から算出した借入額(20%のとき):約2,940万円
  • 年収から算出した借入額(25%のとき):約3,680万円
  • 自己資金500万円
  • 土地なし
算出結果を見てみましょう。
 
総予算 約3,440万円
(年収の20%のとき)


総予算 約4,180万円
(年収の25%のとき)


建物の予算(5割)

約1,720万円

約2,090万円

土地関係の予算(4割)

約1,376万円

約1,637万円

諸費用の予算(1割)

約344万円

約418万円
このケースの場合、建物は約2,000~2,500万円の予算が妥当そうですね。
土地の相場がもう少し高い場合は、諸費用や建物の予算を抑える必要があります。

大まかな総予算を算出して、どんな建物が建てられるのか考えていきましょう。

予算1,000万円台の注文住宅でできること

先ほどのシミュレーションで建物の予算が1,000万円台だった方は、どのような家を建てることができるのでしょうか。

1坪あたり50万の家で考えると、大きさは20~30坪台の建物を建てることができます。
建物の諸費用や外構の費用なども考えると、30坪前後の家がおすすめです。

30坪ならLDKの他に3部屋の居室を作ることができます。
LDKの広さによっては、コンパクトなタタミコーナーやランドリールームも採用することもできるでしょう。

予算2,000万円台の注文住宅でできること

続いて、建物の予算2,000万円の場合について考えていきましょう。
注文住宅を検討している方で、建物を2,000万円台の予算で検討する方は多いです。

先ほどと同じく1坪辺り50万の家を建てる場合、40~60坪の家が建てることができます。
諸費用などを踏まえると50坪前後の建物が妥当です。

ただし、土地の広さや必要な部屋数を考えると50坪台の建物を建てる必要が無い方も
多いでしょう。
その場合は少し坪単価が高い建物を扱う住宅会社を選び、建物のグレードを上げる方法もあります。

例えば、坪単価が70万円の住宅会社なら約35~40坪の建物が建てられます。

グレードの高い建物なら、外壁をタイル張りにしたり全館空調を採用するなど、設備のグレードを高めることができます。

また、断熱材やサッシの性能を高めて快適に過ごせる家を建ててもいいでしょう。

2,000万円台の建物なら、建物広さを優先させるか、最低限の広さで建物のグレードを上げるかを選択することが可能です。

予算3,000万円台の注文住宅でできること

予算が3,000万円だと、どのような注文住宅が建てられるのでしょうか。

結論から言うと、広さも性能もこだわった建物を建てることができます。
また、鉄骨造の建物を希望する方は、3,000万円台以上の予算組みをすることが多いです。

1,000万円台では最低限の性能と広さの家、2,000円台では広さか性能どちらかにこだわった家でした。
しかし、3,000万円台なら広さと性能の要望を叶えた家を建てることができるでしょう。

坪単価70万円の建物を建てようとしても40坪台のゆとりある家を建てることができます。
子供部屋が3部屋欲しい方や、広めな趣味部屋などを作ることが可能です。

その他にも小屋裏収納や屋上を作ったり、内外装にもこだわることができます。

広めな建物を希望していて、要望も多い方は3,000万円台後半の予算組みをしておくといいでしょう。

予算4,000万円台の注文住宅でできること

では、建物の予算が4,000万円台だと、どのような注文住宅が建つのでしょうか。

大手ハウスメーカーと呼ばれる坪単価が100万円近い会社にお願いしても、40坪台の十分な広さがある建物を建てることができます。

また、広さより空間の質にこだわりたいなら、地下室や防音室、ビルトインガレージなどの空間を作ることもできるでしょう。

広さが必要な方は、坪単価を約80万円に下げれば50坪台の二世帯住宅なども建築可能です。

一般的な広めな建物にプラスして特別な空間を作りたい方は、4,000万円台の予算があるといいでしょう。

建築家に依頼するといくらになる?


ハウスメーカーや工務店などの設計士にプラン作成をお願いするのではなく、建築家に依頼したいという方もいるでしょう。

建築家にお願いすると、建築費とは別に設計料がかかります。
一般的には建築費に対して、10~15%の設計料を提示されることが多いです。

例えば、2,000万円の建築費であれば、設計料は200~300万円ですね。
ちなみに有名な建築家だと20~25%の設計料がかかることもあります。

ハウスメーカーや工務店では「設計料無料」と謳っていることもありますが、実は建物本体代金の中に設計料は含まれています。

建物の請負契約の際に「建築設計・監理業務委託契約書」という書類も契約しますが、その書類に設計や管理業務の報酬が記載されています。

そのため、建築家に依頼すると高くなるという訳ではありません。

しかし、ハウスメーカーや工務店の報酬は一律で、建築家よりも少ないケースがほとんどのため、費用を抑えたいなら工務店などにお任せするのが一般的です。

ただし、狭小住宅や予算が厳しい片は建築家に依頼した方が、お得に建てられるかもしれません。
建築家は細かな設計や見積もりの元、設計をしてくれるからです。
ハウスメーカーは使うものがある程度決められていて、細かい金額の融通が利かないことがあります。

自分に合った方法でマイホームを設計してもらってください。

家を建てるためのスケジューリングをおさらい!

最後に家を建てるためのスケジュールをおさらいしておきましょう。

今回は予算についてお伝えしましたが、他にもやることや考えることはたくさんあります。
1.予算を検討する
2.土地・建物のエリアを考える
3.住宅会社へ相談へ行く
4.土地を探す
5.気に入った土地に合わせてプランを作ってもらう
6.大体の総予算を出してもらう
7.金融機関に事前審査を提出する
8.予算・土地・借入・建築会社を決める
9.土地と建物を契約して手付金を支払う
10.銀行の本審査をする
11.土地の決済をする
12.詳細な打合せを進める
13.着工~完成
14.銀行と借入の契約をする
15.残代金の支払いと引渡し
大まかに紹介しただけでも15個もの項目がありました。
9番目の契約後は住宅会社の指示に従っていればスムーズに進みます。
建物の打合せ等に集中しましょう。

しかし、契約前の予算組や土地・住宅会社探しは、自分達主体で動かなければなりません。
夫婦で具体的な要望などを話し合って、自分達で結論を導き出す必要があります。

自分達だけでは中々決まらないという方は、第三者に頼ることも1つの方法です。

ファイナンシャルプランナーに相談して予算を決めたり、住宅会社を紹介してくれる会社に自分達に合った会社をマッチしてもらうこともおすすめします。

まとめ

1.年収を元に予算を算出する
2.算出した予算が返済可能額か考える
3.借入予算と自己資金から総予算を算出する
4.総予算を建物・土地・諸費用に振り分ける
5.建物予算で希望の家が建てられそうか検討する
6.予算に合った住宅会社を探す
予算が決まれば住宅会社や土地の選定がしやすくなるため、スムーズに家づくりを進めることができます。

あなたにとって適切な予算を算出できたでしょうか。
ぜひこの記事を元に、年収から予算を導き出してみましょう。

知り合いで家づくりを始めようとしている方がいたら、ぜひ今回の予算の算出方法をシェアしてあげてください。

適正な予算で注文住宅を建てられれば、マイホーム入居後の満足度がより高くなります。
暮らしやすさと経済面での生活のしやすさを両立させたマイホームを建てましょう。
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