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注文住宅の見積もりが実際の請求額と違う?見積書の見方や比較、予算内に収める方法などを解説!

注文住宅を建てるときに重要になるのが見積もりです。
どんなに良いハウスメーカーで理想の間取りが完成しても、見積もりが予算をオーバーしていたら家は建ちません。

しかし、注文住宅の見積もりは複雑でわかりにくいため、次のような疑問や不安を持っている方もいるのではないでしょうか。
  • 専門用語が多くて妥当な金額なのかわからない
  • 見積書の金額から変動することはあるのか
  • 相見積もりはした方がいいのか
今回は見積もりに対する様々な疑問を解決します。

目次

  • 注文住宅における「見積もり」とは何を指すのか
  • 見積もりを依頼するまでの注文住宅の流れを簡単に解説
  • 概算見積もりと詳細見積もりを貰うタイミングとは?
  • 注文住宅を検討していると耳にする「相見積もり」とは
  • 複数のハウスメーカーを選定し相見積もりをすべき理由とは
  • 注文住宅の見積書のチェックポイントー平屋の場合
  • 注文住宅の見積書のチェックポイントー二階建ての場合
  • 見積書と実際の請求金額が違うことはあるのか?
  • 注文住宅で予算オーバーしないための見積もりの立て方

注文住宅における「見積もり」とは何を指すのか

注文住宅の見積もりとは、建物本体の工事と付随する工事の金額を表すものです。
具体的な工事内容やどのくらいの金額がかかるのかが載っています。

建物本体の工事とは、基礎工事・大工工事・外壁工事・内装工事などの直接建物を作る上で必要な工事のことです。
一方、建物に付属する工事とは、足場工事・仮設工事・電気工事などがあります。

他にも様々な工事がありますし、地盤が弱ければ地盤改良工事なども必要でしょう。
これらの工事内容を全部記載し、金額を表記したのが見積書です。

ちなみに、土地・外構・住宅ローン・登記などにかかる費用は、見積もりには含まれません。
ハウスメーカーの場合は、見積もりとは別に資金計画書でこれらの概算をお客様にお伝えします。

そのため「見積書の金額=マイホーム全体の金額」ではありませんので注意しましょう。

ハウスメーカーの価格差を検討するときには見積書を細かくチェックすることが有効です。
しかし、建築費全体の予算などを考えるときは、資金計画書を参考にしてください。

見積もりを依頼するまでの注文住宅の流れを簡単に解説

注文住宅を建てようと決めてから、見積もりを依頼するまでの流れを簡単に解説します。
大まかな流れは以下の通りです。
①ハウスメーカーの話を聞きに行く
②建物の要望を伝える
③間取りを作成してもらう
④作成してもらった建物に対しての見積もりを依頼する
初めにハウスメーカーに坪単価などを聞いて、自分達の予算で家が建てられるメーカーなのかを判断しましょう。

ハウスメーカーの一般的な坪単価で、概算の見積もりを作ってもらうこともできます。
しかし、自分達が建てる家の金額とギャップが出ることもあるため注意が必要です。

そのため、この時点では見積もりではなく、概算の資金計画書を作ってもらってください。

任せられそうなハウスメーカーが見つかったら、要望を伝えて間取りを作成してもらいます。
そして、自分達の要望を盛り込んだ建物に対して、見積もりを作成してもらいましょう。

一般的には間取りを作成してもらうのに1~2週間、見積もりを作成してもらうのに1~2週間かかります。
そのため、①~④の工程を進めるためには、少なくとも約1カ月かかると考えておいてください。

また、ハウスメーカー選びは一生に一度の注文住宅設計において最も重要なステップとも言えます。おひとりで悩まずに、一度ハウスメーカー選びのプロに相談することを推奨します。

おうちモールでは多数の実績のある住宅会社と提携しているため、自信を持ってハウスメーカーを紹介することができます。

概算見積もりと詳細見積もりを貰うタイミングとは?

注文住宅では、概算見積もりと詳細見積もりという2種類があります。
それぞれの違いは以下の通りです。
  • 概算見積もり:建物のおおよその金額を表す見積もり
  • 詳細見積もり:細かな要望や仕様が反映されている見積もり
まず、概算の見積もりを提示され、打合せを進めるうちに詳細な見積もりをもらうことができます。
では、それぞれどのくらいのタイミングで見積もりを依頼すれば良いのでしょうか。

具体的に解説します。

概算見積もりをもらうタイミング

まずは、概算の見積もりを貰うタイミングです。

概算の見積もりは、初回の間取り提案後に貰うことが多いでしょう。
建物の細かい仕様を決める前でも、作ってもらった間取りに対する標準仕様の見積もりを出してもらうことは可能です。

もっと概算でいいなら、資金計画の際に坪数と簡単な要望を伝えれば金額を教えてくれることもあります。
ただし、この場合の見積り金額はハウスメーカーの標準的な価格なので、あまり参考にはなりません。

あくまで目安として参考にしましょう。

詳細見積もりをもらうタイミング

続いて、詳細な見積もりをもらうタイミングについて紹介します。

詳細見積もりは間取りの打合せが進んで、採用したい仕様や設備が確定したタイミングです。
オプションの費用も合わせた見積もりをもらうことができます。

要望が見積もりに反映されているほど、契約後の増額が少なく済むでしょう。
その住宅会社で本格的に検討したいなら、綿密に打合せして詳細見積もりをもらうべきです。

ちなみに、住宅会社によっては詳細見積もりを出す前に、仮契約や申込金をお願いされるケースもあります。
事前に知っていれば気持ちやお金の準備ができますので、営業マンに確認しておいてください。

注文住宅を検討していると耳にする「相見積もり」とは

注文住宅を検討していると「相見積もり」した方が良いとアドバイスを受けることもあるでしょう。

相見積もりとは、2社以上で見積もりをとって比較検討することです。
気になる住宅会社が2~3社に絞れてから、相見積もりする方もいます。
なぜなら、相見積もりする会社数が多いと、毎回要望を伝えるのも手間ですし比較が大変だからです。

大体同じような価格帯の住宅会社に、同じ内容の要望を伝えて見積もりを作ってもらうと比較がしやすいでしょう。

ちなみに、注文住宅を建てる際には、ハウスメーカー以外にも相見積もりした方がいいケースがあります。

それは、外構業者と金融機関に対してです。

外構をハウスメーカー以外にお願いする方は、1つの業者で決めるのではなく複数の業者に相見積もりをお願いしましょう。
なぜなら、外構業者は比較的高い利益を確保しているため、お願いする会社によって大きく金額が変わるケースがあるからです。

複数の業者から見積もりを貰って比較検討してください。

また、見積もりとは少し意味合いが異なりますが、金融機関への事前審査も複数提出して比較することがおすすめです。
事前審査とは本申し込みの前の審査のことで、借入可能な金額や必要な諸費用がわかります。
同じ条件で提出しても、借入額や諸費用が大きく異なるケースがありますので、かならず複数の金融機関で検討してください。

複数のハウスメーカーを選定し見積もりを比較すべき理由とは

では、なぜ相見積もりはした方が良いと言われるのでしょうか。
相見積もりすることで得られるメリットを3つ紹介します。

妥当な金額か判断できる

相見積もりすることで、工事の金額が妥当なのか判断することが可能です。
数社に見積もりを出してもらうことで、工事費用を見比べることができます。

明らかに高い金額がある場合は、利益が上乗せされている可能性があるでしょう。
または、そのハウスメーカーが他社にはないこだわりを持って工事しているのかもしれません。

いずれにせよ、そのハウスメーカーについて詳しく知ることができる機会になりますので、項目ごとに詳しく比較してください。

ちなみに、妥当な金額を見極めるためには、3社の見積もり比較することをおすすめします。

例えば、A社とB社が50万円なのにC社だけが100万円の項目があったら、C社の金額が妥当ではないと判断しやすいですよね。
このように、3つ以上の比較対象があると、どの会社が妥当ではない金額なのかがわかります。

ただし、4~5社になってしまうと比較が大変ですので、できれば3社に絞るといいでしょう。

値引き交渉に使える

相見積もりを取ることで、値引き交渉に使うことができます。

例えば、A社の見積もり総額が2,000万円、B社の見積もりが2,050万円だったと仮定しましょう。

B社の方が気に入っているので契約したい場合、B社に対して次のような値引き交渉が可能です。
現在、B社を含む2社で検討しています。
お互いに見積もりを出してもらったところ、B社の方がA社よりも50万円高いという状況です。
私たちは、B社の提案や人柄の良さに魅力を感じているのですが、金額だけがネックになっています。
なんとか、金額面でご協力いただけないでしょうか。
少し堅苦しいですが、このような内容の話を営業マンにしてみてください。
B社の営業マンに「値下げしてくれれば契約する」ということが伝わるため、値引きしてもらいやすくなります。

また、相見積もりを取ることによって、具体的な値引き額を明確化できますので値引き交渉がしやすいでしょう。

住宅会社同士を競わせることができる

相見積もりしていると伝えることで、住宅会社同士を価格競争させることができます。
どこのハウスメーカーから見積もりをもらったか伝えておくことで、他社を意識した見積もりをもらうことができるでしょう。

また、住宅会社も相見積もりを取っていることをわかっていれば、利益を多く乗せたどんぶり勘定な金額は出せません。
妥当な金額の見積もりを貰える確率が上がりますので、ぜひ相見積もりを取りましょう。

注文住宅の見積書のチェックポイントー平屋の場合

平屋と二階建てで比較検討してるときには、見積書のどこの部分を詳しくチェックすれば良いでしょうか。
平屋が二階建ての見積もりとは異なる部分を2箇所紹介します。

①基礎や屋根の大きさ

平屋や二階建ての違いは、基礎や屋根の大きさが違うことです。
同じ35坪の建物の場合、平屋の基礎や屋根の大きさは二階建ての約2倍の大きさがあります。

基礎や屋根は比較的お金がかかる工事のため、平屋の方が割高になることが一般的です。
二階建ての住宅と比較しているなら、この項目を見ることでどのくらい坪単価が挙がっているのかが何となくわかります。

平屋と二階建てで迷っているなら、基礎工事や屋根工事の価格をチェックしてみましょう。

②設備や空間の違

平屋と二階建てでは、設備や空間に違いがあります。

例えば、平屋にはバルコニーがないですし、ロフトや小屋裏収納を採用しなければ階段もありません。
また、トイレが1つの平屋を建てる方もいますよね。

このような場合、間取り通りの仕様が見積もりに反映されているかチェックしましょう。

かなり珍しいケースですが、適当な見積もりだと階段やバルコニーの工事費用が含まれていたり、トイレが2つになっていることがあります。

営業マンのミスですので、しっかりとチェックして指摘するようにしてください。

注文住宅の見積書のチェックポイントー二階建ての場合

続いて、二階建ての見積もりをチェックするときのポイントを3つお伝えします。
こちらのポイントは平屋にも当てはまりますので、平屋を建てたい方も参考にしてください。

お願いした仕様が反映されているか

見積もりは前回の打合せを反映して作成してくれますので、お願いした仕様が反映されているか確認しましょう。

内外装の種類や設備のグレードアップなど、注文住宅ではたくさんのオプションを採用しますよね。

見積もりに反映されていないなら施主が得するだけですが、仕様自体も変更されていない可能性も考えられます。
すると、後々「言った・言わない」問題になったり、着工後に気付いてトラブルになりかねませんので注意が必要です。

前回の見積もりと比較する

見積もりをもらったら前回の見積書と照らし合わせて金額を比較しましょう。
そうすることで、どの工事の費用がどのくらい上がっているかを確認できます。

特に間取りが変わっているときは、工事ごとの費用が増減することも少なくありません。
気付かない内に金額が上乗せされていることがあるため、大幅な増額があった項目は理由を確認してください。

そうすることで、余計な費用がかからないコスパの良い間取りづくりにつながります。

見積書と実際の請求金額が違うことはあるのか?

結論からお伝えすると、見積書と実際の請求金額が違うことはあります。

なぜなら、あくまで工事前の見積もりなので、現場の状況によって思わぬ費用がかかってしまうことがあるからです。

また、見積書を貰ってから時間が経ってしまったら、再度見積もりをお願いすることをおすすめします。
なぜなら、物価が変動していて価格が上がっている可能性があるからです。
最悪の場合、選んでいたものが廃盤になっていて採用できないこともあります。

見積書の期限内であれば問題ありませんが、見積もりの期限が切れている場合は価格が大きく変動していても文句は言えません。

前回の見積もりから時間が経った場合は、再度見積もりの提出をお願いしてください。
見積もりと請求金額に差異をなくすための対策につながります。

注文住宅で予算オーバーしないための見積もりの立て方

最後に、予算オーバーしないための見積もりの立て方をお伝えします。

少なめに予算を伝えておく

予算オーバーが不安なら、実際の予算より少なめの予算を住宅会社に伝えてください。

そうすることで、伝えている予算を超えた提案をされても、本来の予算をオーバーする可能性は減ります。

ただし、低すぎる予算を伝えてしまうと、自分達の要望とはまったく異なる建物を提案されることも少なくありません。

そのため、本来よりも100~200万円低い予算を営業マンに伝えるといいでしょう。

最初の依頼は必要最小限にする

予算内で抑えたいなら、最初に住宅会社に伝える要望は必要最小限にしましょう。
部屋数や広さ、採用を決めている仕様や設備だけ伝えてください。

最初に必要最小限の建物に対して見積もりを作ってもらい、後から余った予算で要望を組み込んでいくことをおすすめします。
最初にすべての要望を詰め込んで後から引き算する方法もありますが、精神的に辛いのでおすすめしません。

また、要望が多いなら検討するハウスメーカーの価格帯を下げてもいいでしょう。

まとめ

注文住宅は完成するまで実物を見ることができないので、見積もりは建物の価値を判断するための大切な資料です。
見積もりが適当で、完成後に大幅にアップした金額を請求されても困りますからね。

自分で見積もりをチェックすることも大切ですが、しっかりとした見積もりを作成してくれるハウスメーカーと出会うことが大切です。

おうちモールでは多数の実績のある住宅会社と提携しているため、自信を持ってハウスメーカーを紹介することができます。

予算や要望などを伺った上で最適な住宅会社を紹介しますので、ぜひお気軽にご相談くださいね。
信頼できるメーカーから見積もりをもらい、じっくりと比較検討していきましょう。
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