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予算2,000万円で新築の注文住宅を建てるための間取りの考え方
家庭によって希望する間取りや部屋数は大きく異なりますよね。
建物の予算が決まれば、おおよその建物の大きさや間取りを考えることができます。
もちろんハウスメーカーによって価格帯が異なりますので、正確な間取りを考えることはできません。
しかし、自分が希望する間取りを建てられるか、大体の目安をつけることは可能です。
今回は建物の予算が2,000万円の場合の、注文住宅の間取りの考え方を紹介します。
目次
- 基本的な注文住宅の間取りの考え方
- 予算2,000万円で注文住宅を建てるポイント
- 【~30坪】坪数別の2,000万円の注文住宅の間取り例
- 【30~35坪】坪数別の2,000万円の注文住宅の間取り例
- 【35~40坪】坪数別の2,000万円の注文住宅の間取り例
- 【40坪~】坪数別の2,000万円の注文住宅の間取り例
- 予算2,000万円台の注文住宅間取り例もご紹介
- まとめ
基本的な注文住宅の間取りの考え方

②道路位置に合わせて玄関位置を決める
③土地に合うように空間を配置する
それぞれの項目を詳しく解説します。
①欲しい部屋や空間の使い方を考える
- 子供部屋は3部屋必要
- コンパクトな趣味部屋が欲しい
- 脱衣洗面所に洗濯物も干したい
特に使い方を明確にイメージしておくと、使いやすい間取りが作りやすくなります。
②駐車位置に合わせて玄関位置を決める

なぜなら、駐車スペースと玄関を近づけることで、出かけるときの動線が楽になるからです。
雨の日や荷物が多いときのお出かけの際に、玄関と駐車スペースが近いと使い勝手が良いですよね。
また、次のようなことに注意しながら玄関位置を決めるといいでしょう。
- 玄関ドアを開けたときに室内が丸見えにならないか
- 風が吹き込む方向に玄関を配置していないか
また、北西方向に玄関を配置すると、北風が強くて玄関ドアが開けにくかったり、砂ぼこりが室内に吹き込むこともあるでしょう。
細かいポイントまでイメージしながら、土地に合った玄関位置を決めてください。
③土地に合うように空間を配置する
土地の形状や隣家の状況などをチェックしながら、考えていくことが大切です。
具体的な例をいくつか紹介します。
- 変形地を有効活用できるように凹凸のある建物にする
- 隣家の窓から見えにくい位置に水回りを配置する
- 隣家がすぐ南側に建っているので吹き抜けをつけて日当たりを確保する
玄関と洗面が近いと、帰って来てすぐに手が洗えますね。
物干しスペースとクローゼットが近ければ、洗濯が楽になるでしょう。
設計士に細かいイメージを伝えて、あなたに合った間取りを作成してもらってくださいね。
予算2,000万円で注文住宅を建てるポイント

ポイントは次の3つです。
- 坪単価を60万円以下に抑える
- 坪数を45坪以下に抑える
- こだわる箇所を限定させる
坪単価を60万円以下に抑える
3~4人家族の場合、最低でも約30坪の建物の面積が必要です。
坪単価が60万円なら、30坪の家をギリギリ2,000万円で建てることができます。
坪単価55万円で30坪の建物なら、約200万円弱の予算を残すことができます。
もっと坪数を増やしたいなら、さらに坪単価の低いハウスメーカーを探しましょう。
各ハウスメーカーの坪単価がいまいちわからないという方は、ぜひおうちモールにご相談ください。
ご希望に合った坪単価のハウスメーカーを紹介します。
坪数を45坪以下に抑える
なぜなら、注文住宅を扱う会社は安くても坪単価が40万円程がかかるからです。
ただし、先ほどと同じくオプションを採用すると、予算オーバーになる可能性が出てきます。
そのため、最大でも40坪以下の建物を、坪単価40万円のハウスメーカーで建てることが好ましいでしょう。
予算が200万円強残るので、こだわりの空間づくりができます。
こだわる箇所を限定させる
例えばキッチンにオプションを採用してこだわりたいなら、その他の空間は標準仕様を選んでください。
すべての空間のこだわりを我慢してしまうと後悔が残りやすいですが、限られた箇所をこだわることができれば満足度は上がります。
オプションの予算を予め決めておいて、空間ごとに割り振っておく方法もおすすめです。
夫婦でオプションの予算を確保し、それぞれこだわりたい空間に使うという方法もいいでしょう。
限られた予算の中でも、こだわりを持って注文住宅を建ててくださいね。
【~30坪】坪数別の2,000万円の注文住宅の間取り例

坪単価60万円以下のハウスメーカーを探せば、2,000万円の注文住宅を建てられる確率は高まります。
30坪以下の建物は、2LDKの間取りを採用したい方におすすめです。
2~3人で住もうと考えている方は、以下のような間取りの注文住宅を建てることができます。
- LDK:18~20畳
- 部屋①:6~10畳
- 部屋②:6~10畳
- 玄関:3~4畳
- 風呂・洗面・トイレ:6~7畳
- 階段:4~5畳
- 廊下等:3~4畳
各部屋の広さは収納を含めた広さです。
例えば、部屋①に2畳のウォークインクローゼットを付けると、部屋の広さは4~8畳になります。
収納を充実させたい方は、LDKをコンパクトにする間取りを作ってもいいでしょう。
- LDK:16~18畳
- 収納:2~4畳
- 部屋①:6~10畳
- 部屋②:6~10畳
- 玄関:3~4畳
- 風呂・洗面・トイレ:6~7畳
- 階段:4~5畳
- 廊下等:3~4畳
洗濯物を外に干す家庭は、バルコニーを採用するという方法もありますね。
自分達の生活にあった間取りを考えることが大切です。
【30~35坪】坪数別の2,000万円の注文住宅の間取り例

2,000万円の予算なら、坪単価が約50万円のハウスメーカーを検討しましょう。
3~4人家族で多く採用される広さの建物です。
子供部屋2部屋と寝室などの、3LDKの間取りにしたい方におすすめします。
- LDK:18~20畳
- 部屋①:6~10畳
- 部屋②:6~10畳
- 部屋③:6~10畳
- 玄関:3~4畳
- 風呂・洗面所・トイレ:6~7畳
- 階段:4~5畳
- 廊下等:3~4畳
水回りを7畳分確保できれば、広々とした3畳の脱衣洗面所を作ることも可能です。
部屋①~③を以下のような振り分けにして、収納を増やしてもいいでしょう。
- LDK:18~20畳
- 主寝室:11畳(寝室8畳、WIC3畳)
- 子供部屋①:7畳(子供部屋6畳、クローゼット1畳)
- 子供部屋①:7畳(子供部屋6畳、クローゼット1畳)
- 玄関:3~4畳
- 風呂・洗面所・トイレ:6~7畳
- 階段:4~5畳
- 廊下等:3~4畳
- 収納等:5畳
ランドリールームを作ったり、洗面所と脱衣所を分ける間取りなども人気があります。
35坪の建物ならば、3部屋の他に自分に合った空間を作ることができるでしょう。
各空間の使い方を考えて、広さを決めていきましょう。
【35~40坪】坪数別の2,000万円の注文住宅の間取り例

坪単価が約45万円のハウスメーカーなら、予算に収まる建物を建てやすいでしょう。
35~40坪の建物は、4LDKの間取りを採用したい方におすすめします。
家族4~5人で住む方に多く選ばれる坪数でしょう。
具体的な空間の広さを確認していきます。
- LDK:20~22畳
- 部屋①:6~10畳
- 部屋②:6~10畳
- 部屋③:6~8畳
- 部屋④:6~8畳
- 玄関:4~6畳
- 風呂・洗面・トイレ:6~7畳
- 階段:4~5畳
- 廊下等:3~4畳
家族みんなでゆったりと過ごしたい方にはおすすめの間取りです。
各部屋も広々としているので、部屋の中に収納もたっぷり取り入れられます。
また、4部屋確保できるため、次のような家庭は35~40坪の家を建てるといいでしょう。
- 個室タイプの和室が欲しい
- 子供が3人いる
- 夫婦の寝室を分けたい
- 親が同居するための部屋が欲しい
遊び心のある間取りにしたい方にも、約35~40坪の建物はおすすめです。
【40坪~】坪数別の2,000万円の注文住宅の間取り例

最後に、40坪以上の注文住宅を2,000万円で建てる場合を考えます。
40坪以上の建物を建てるなら、坪単価が約40万円のハウスメーカーを探さなければなりません。
かなりハウスメーカーが限られますので、価格重視の方におすすめです。
ただし、50坪の家になってしまうと2,000万円の予算に収めるのはかなり大変です。
最高でも約45坪の建物を検討しましょう。
40坪以上であれば、2世帯住宅を建築することもできます。
親世帯と同居する方は、この広さがおすすめです。
玄関と水回りが共用の二世帯住宅を建てるときの、具体的な空間の広さを確認していきましょう。
- LDK(親世帯):14~16畳
- LDK(子世帯):16~18畳
- 部屋①(親世帯):7~10畳
- 部屋②(子世帯):5~6畳
- 部屋③(子世帯):5~6畳
- 部屋④(子世帯):7~9畳
- 玄関:4~6畳
- 風呂・洗面・トイレ:6~8畳
- 階段:4~5畳
- 廊下等:5~6畳
各居室はそこまで大きくありませんが、親世帯・子世帯どちらにもLDKを確保することが可能です。
玄関や洗面所も1つずつ設けた「完全分離型」は、約50坪の面積が必要です。
2,000万円よりも予算を上げなくてはなりません。
予算2,000万円台の注文住宅間取り例もご紹介

ここからは予算を2,000万円台までに上げて、間取りの例を考えてみましょう。
次の2つの価格帯に予算を上げたときの、間取りの例を紹介します。
- 予算2,500万円
- 予算2,900万円
予算2,500万円の注文住宅の間取り例

予算2,000万円のときは約36坪の建物しか建てられないため、予算を上げると約9坪広い間取りを考えることが可能です。
9坪広ければ次のような間取りを採用することもできます。
- 広めの和洋室2部屋を作る
- リビング・ダイニング上を吹き抜けにする
- 店舗併用の住宅を建てる
屋上やロフトを作ったり、大きくて性能の高い窓を取り入れることも可能です。
大きさによってはインナーガレージや防音室を採用できるハウスメーカーもあるでしょう。
予算2,900万円の注文住宅の間取り例

坪単価50万円だと約52坪の建物を建てることができるので、2,000万円の予算と比べて16坪も大きな建物を建てることができます。
また、ハウスメーカーによっては地下室をつくったり、大きなシアタールームを作って防音や音響にこだわることもできます。
かなり間取りの幅が広がりますね。
自分の希望する間取りは、どのくらいの予算が必要なのか考えてみましょう。
まとめ
しかし、2,000万円の予算があれば約45坪の建物を建てることもできます。
その代わり価格帯の低いハウスメーカーを選ばなければならないので、選択肢は狭まれてしまいます。
おうちモールでは幅広い価格帯のハウスメーカーの中から、お客様の要望に合わせた価格帯のハウスメーカーを紹介することができます。
もちろん「自分達の希望する間取りはどのくらいの予算が必要なのか」などの、相談を受け付けることも可能です。
まずはご希望に応じた適切な予算計画の設計をすることをオススメします。おうちモールでは住宅購入前に住宅専門アドバイザーが予算計画を作るサポートしていますので、お気軽にご相談ください。
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