
この記事を読むのに必要な時間は約 16 分です。
40坪の注文住宅、相場はどれくらい?価格や間取りを徹底解説!
実際に注文住宅を30~40坪で建てる方はたくさんいます。
しかし、40坪の建物がどのくらいの広さで、どのような間取りが作れるのか具体的にイメージするのは簡単ではありません。
何となく40坪と考えていても、実際に要望に合わせて設計したら40坪以下で十分だったり、40坪では足りなかったという場合もあります。
この記事では、40坪の注文住宅の目安となる価格や間取りについて解説します。
目次
- 目次
- 注文住宅における『坪』とは?
- 40坪の注文住宅の相場はどれくらい?
- 40坪の注文住宅でできることとは
- 40坪の注文住宅の間取りの考え方やコツ
- 40坪の注文住宅の外観おすすめ
- 40坪の注文住宅のキッチンおすすめ
- 40坪の注文住宅の玄関おすすめ
- 40坪と50坪の注文住宅はどれくらい違う?
- まとめ
注文住宅における『坪』とは?

坪とは広さを表す単位です。
日本では昔から尺貫法という軽量方法がありました。
尺が長さの単位で、坪は面積の単位を指します。
一般的に浸透している長さの単位はメートル(m)ですが、面積の単位は平米(㎡)ですよね。
坪は平米(㎡)と同じような意味合いです。
では1坪はどのくらいの広さがあるのか、解説していきます。
1坪は畳2枚分の広さで、尺貫法で表すと6尺×6尺が1坪です。
6尺は1.82mですので、1坪の面積を㎡で表すと次のようになります。
ちなみに部屋の広さを考えるときは、坪ではなく畳が使われます。
1畳は畳1枚分の広さで、1坪の半分です。
そのため、40坪の注文住宅を建てるときは、80畳分の広さがあると考えておくといいでしょう。
80畳の広さを各空間に割り振って、間取りを考えていきます。
40坪の注文住宅の相場はどれくらい?

同じ40坪でも、ハウスメーカーの坪単価によって価格帯は大きく異なります。
坪単価ごとに40坪の注文住宅の価格を見てみましょう。坪単価 | 40坪の注文住宅の価格(税込) |
40万円 | 1,760万円 |
45万円 | 1,980万円 |
50万円 | 2,200万円 |
55万円 | 2,420万円 |
60万円 | 2,640万円 |
65万円 | 2,860万円 |
70万円 | 3,080万円 |
75万円 | 3,300万円 |
80万円 | 3,520万円 |
そのため、40坪の建物を考えるなら、2,000万円台の予算を確保することが妥当です。
2,600万円前後の価格が、40坪の注文住宅の相場ではないでしょうか。
ただし、オプションを付けて大幅に金額が上がることも少なくありません。
特に注文住宅はこだわりが多いほど金額が上乗せされます。
同じハウスメーカーで40坪の建物を建てても、採用する仕様によって数百万円の金額差がつくこともあるでしょう。
表の金額はあくまで目安と考えてください。
また、紹介した金額は建物本体だけの価格です。
他にも土地代金や様々な諸費用がかかるので、それも踏まえて資金計画を建てましょう。40坪の注文住宅でできることとは

40坪の建物なら、4~5LDKの間取りにすることが可能です。
それぞれの広さの割り振りを確認しましょう。
まずは4LDKの場合です。
- LDK:20~22畳
- 部屋①:6~10畳
- 部屋②:6~10畳
- 部屋③:6~7畳
- 部屋④:6~7畳
- 玄関:4~6畳
- 風呂・洗面・トイレ:6~7畳
- 階段:4~5畳
- バルコニー:2畳
- 廊下等:3~4畳
各空間には収納も含まれています。
部屋①には、ウォークインクローゼットのような大きな収納を付けて、部屋②を少しコンパクトにしても良いでしょう。
続いて5LDKの場合です。
- LDK:20~22畳
- 部屋①:6~9畳
- 部屋②:6~7畳
- 部屋③:6畳
- 部屋④:6畳
- 部屋⑤:6畳
- 玄関:4~6畳
- 風呂・洗面・トイレ:6~7畳
- 階段:4~5畳
- バルコニー:2畳
- 廊下等:3~4畳
各部屋の広さのバランスはお好みで調整してください。
ちなみに、3LDKにして部屋以外の空間を広くしたり、+αの空間を作ることもできます。
- LDK:22~25畳
- 部屋①:6~10畳
- 部屋②:6~7畳
- 部屋③:6~7畳
- 玄関:4~6畳
- 風呂・洗面・トイレ:6~8畳
- ランドリールーム:3畳
- 書斎:3畳
- 階段:4~5畳
- バルコニー:2畳
- 廊下等:3~4畳
40坪の注文住宅の間取りの考え方やコツ

②置きたい家具を考えて空間の広さを決める
③贅沢だけど取り入れたい空間を考える①必要な空間・部屋数を考える

最初は、寝室や子供部屋など必要な部屋の数を決めてください。
次に、無くても生活はできるが、あったら生活が豊かになるスペースについてです。
空間の例をいくつか紹介します。- ファミリークローゼット
- ランドリールーム
- 土間つきのパントリー
- 家事ルーム
②置きたい家具を考えて空間の広さを決める

例えば、5人家族なのに4人掛けのテーブルしか置けないダイニングでは、快適な生活は送れません。
また、セミダブルのベッドを2つ置きたいのに、6畳の寝室では窮屈です。
このように、家具のサイズに合わせて空間を考えてみてください。
子供部屋も本格的な学習机を置くか置かないかで、必要な広さは大きく異なります。
細かい大きさが選べる収納棚などは、間取り確定後にサイズを検討しても問題ありません。
しかし、ベッドやダイニングテーブルなどの大型家具のサイズは予め決めておきましょう。③贅沢だけど取り入れたい空間を考える

こちらは、空間にゆとりがあったら採用してください。
ただし、要望の順位が高い空間に関しては、①のときに必要な空間として考えます。
具体的な例を紹介します。
- シアタールーム
- 小上がりの畳コーナー
- 楽器が演奏できる部屋
40坪の注文住宅の外観おすすめ
基本的には、40坪の大きさがあれば、どのような外観でも問題ありません。
いくつかの例を紹介します。
屋根のかけ方が複雑な外観

すっきりとかっこいい印象を与えることができるでしょう。
洋風の三角屋根や和風の寄棟などでも同じことが言えます。
どんなテイストでも合うので、屋根のかけ方のバリエーションが増えるでしょう。キューブ型の外観も存在感があってかっこよく仕上がる

しかし、40坪の面積ならば、存在感のあるかっこいいモダン系の建物に仕上げることができるでしょう。
建物の方に凹凸をつけると、さらに大きく見えるのでおすすめです。
大容量の太陽光を搭載した外観

上の写真は三角形の切妻屋根ですが、1枚の片流れ屋根にすれば倍近くの太陽光パネルを載せることも可能です。
大容量の太陽光発電システムを採用したい方に、40坪の注文住宅はおすすめでしょう。
40坪の注文住宅のキッチンおすすめ
アイランドキッチン

そのため、約6~7畳の空間が必要になることもあります。
40坪の注文住宅ならキッチンを広めに確保して、アイランドキッチンで広々と調理を楽しむことが可能です。
壁付けL型キッチン

キッチンの中心に正方形の作業台カウンターがついているのが、大きな特徴です。
複数人で料理を楽しむ方などにおすすめなキッチンタイプです。
こちらも約6~7畳の空間が必要でしょう。
広めのLDKが確保できるなら、ぜひ検討してみてくださいね。大容量のパントリー

買い溜めした食品やゴミ箱、調理家電などをすっきりとしまうことができます。
キッチンと横並びにすれば、動線も短くなるので家事の効率も上がります。
家事楽な家を建てたい方におすすめです。
1.5~2畳のパントリーがあれば、買い溜めする方でもすっきり収納できるでしょう。
キッチン全体で、約6.5~7畳の広さを確保してください。40坪の注文住宅の玄関おすすめ
ウォークスルーできるSIC

家族だけの玄関として使うことができるので、お客様用の玄関はキレイな状態を保てます。
靴だけでなく、アウトドア用品やコートなども収納できる大容量のSICは使い勝手が良いでしょう。
玄関+2~3畳の広さがあれば、ゆとりを持ったウォークスルータイプのSICが採用できます。
土間で趣味を楽しめる玄関

収納としてはもちろん、趣味を楽しめるような空間として使うこともできます。
釣りやガーデニングが趣味の方なら土間で作業ができますし、自転車やバイクが好きなら1台分のガレージも施工可能です。
用途によりますが、玄関+3~6畳の広さを確保するといいでしょう。
広々とした玄関

ちょっとした用事で玄関までしかあがってこない来客にとっては、玄関で家の印象が決まると言っても過言ではありません。
広い玄関にすることで、家全体が広々としているようなイメージを与えることができます。
3~4畳の玄関が一般的ですが、5~6畳の玄関が確保できるとかなり広く感じるでしょう。
40坪と50坪の注文住宅はどれくらい違う?

まずは両者の間取りについてです。
40坪と50坪では、10坪の差があります。
40坪では採用できないが、50坪なら採用できる可能性が高いのは次のような間取りです。
- ビルトインガレージ
- 5LDK+広めな趣味部屋・納戸など
- 大空間のシアタールームや小屋裏収納
また、50坪なら5~6人で住んでも、ゆとりを持って生活できるでしょう。
LDKや水回りを分けた、分離式二世帯住宅も建築可能です。
続いて、40坪と50坪の家の価格差を計算します。
坪単価 | 40坪の注文住宅 の価格(税込) | 50坪の注文住宅 の価格(税込) | 10坪の差額 (税込) |
40万円 | 1,760万円 | 2,200万円 | 440万円 |
45万円 | 1,980万円 | 2,475万円 | 495万円 |
50万円 | 2,200万円 | 2,750万円 | 550万円 |
55万円 | 2,420万円 | 3,025万円 | 605万円 |
60万円 | 2,640万円 | 3,300万円 | 660万円 |
65万円 | 2,860万円 | 3,575万円 | 715万円 |
70万円 | 3,080万円 | 3,850万円 | 770万円 |
75万円 | 3,300万円 | 4,125万円 | 825万円 |
80万円 | 3,520万円 | 4,400万円 | 880万円 |
50坪の家を建てるには、3,000万円の予算を確保しておくことが好ましいでしょう。
自分達にとって必要な広さはどのくらいなのかよく考えて、坪数を決めてみてください。
まとめ
4~5LDKの間取りが採用できるため、4~5人で住むマイホームにぴったりです。
おうちモールではご家族の人数や間取りの要望を聞いた上で、坪数に対する疑問や質問に回答しています。
お客様に合った坪数や予算に合わせて最適なハウスメーカーを紹介することも可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
おうちモールはプロの注文住宅フィナンシャルプランナーが
あなたにピッタリの住宅会社の優秀な担当者を紹介する相談窓口です。
\ 資金計画相談もメーカー比較・紹介もすべて完全無料です /
おうちモール公式サイトへ
30坪の注文住宅相場を徹底解説!30坪でできること・できないことや間取りの考え方も解説
前の記事へ
注文住宅にかかる諸費用とは?初期費用から諸経費、付帯工事費などを徹底解説

次の記事へ