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注文住宅を建ててから掛かるお金をシミュレーション!維持費を抑えるコツ6選も!

マイホームは建てるのにも大きなお金がかかりますが、住んでからも出費が続きます。住宅ローンの返済額を決めるときに、入居後の出費についても考えないと、暮らし始めてから苦労するかもしれません。

 

今回は、住宅の購入後にかかる維持費の内容とおおよその金額を紹介します。維持費を抑えるコツも解説しますので、ぜひお役立てくださいね。

 

目次

一戸建てを購入後、住宅ローン以外に払うお金は?

  1. 固定資産税
  2. 都市計画税
  3. 修繕費用
  4. 各種保険料
  5. 自治会費用

維持費は平均でどのくらい?シミュレーションしてみると

  1. 都市圏で新築注文住宅を購入
  2. 郊外で新築注文住宅を購入
  3. 駅近の新築マンションを購入

注文住宅で維持費を抑えるコツ6選

まとめ

 

一戸建てを購入後、住宅ローン以外に払うお金は?

一戸建てを購入し30年間住むと仮定すると、一般的に年間で平均40〜50万円の維持費がかかると言われています。

 

ちなみに、維持費の内訳は次のような内容です。

 

・固定資産税

・都市開発税

・修繕費 

・各種保険料

・自治会費用

 

実際には光熱費なども月々の維持費としてかかります。しかし、このコラムでは一戸建てならではのコストについてお伝えするため、今回は省略してあります。

 

ではそれぞれの維持費の内容を確認しましょう。

 

固定資産税

固定資産税とは、所有している土地と建物に対してかかる地方税です。1月1日に固定資産に対して課税が行われ、土地・建物の所有者が市町村に納税します。

 

固定資産税=土地・建物の課税評価額×1.4%

 

課税評価額は土地・建物の購入額とは異なり、それぞれの基準によって評価されて決まります。3年ごとに評価額の見直しが行われる決まりがあるため、税額も変動する点が特徴です。

 

ちなみに、新築住宅を建てると土地と建物に対して減税を受けることができます。

 

【建物の場合】

・一般住宅(2階建て):3年間、税額が1/2に減税される

・長期優良住宅(2階建て):5年間、税額が1/2に減税される

 

ただし、床面積が120㎡相当分までが対象で、120㎡を超えた部分に関しては従来の税額です。

 

【土地の場合】

・小規模住宅用地(住宅1戸につき200㎡まで):税額が1/6に減税される

・一般住宅用地(小規模住宅用地以外の住宅用地):税額が1/3に減税される

 

減税制度を活用しながら、毎年しっかり納税を行ってくださいね。ちなみに、一般的な大きさの一戸建ての場合、固定資産税の平均は年間10〜15万円程度でしょう。

 

参考資料:総務省|地方税制度|固定資産税

参考資料:家屋に対する課税 | 岡崎市ホームページ

参考資料;宅地の税負担の調整措置 | 岡崎市ホームページ

参考資料:名古屋市:土地の評価と税負担について

 

都市計画税

都市計画税とは、各都市の土地区画整理事業を目的として市町村が課税する税金です。固定資産税と同タイミングで課税が行われます。お住まいの地域によっては、都市計画税がない場合もありますので確認しましょう。

 

都市計画税=土地・建物の課税評価額×0.3%

 

土地計画税は、土地に関して減税制度が適用になります。

 

・小規模住宅用地(住宅1戸につき200㎡まで):税額が1/3に減税される

・一般住宅用地(小規模住宅用地以外の住宅用地):税額が2/3に減税される

 

こちらも毎年かかる税金なので、計画的に貯蓄を行って忘れずに支払ってくださいね。ちなみに、都市計画税の年間税額の目安は、平均3〜5万円程度でしょう。

 

参考資料:総務省|地方税制度|都市計画税

参考資料:都市計画税の課税のしくみ | 岡崎市ホームページ

 

修繕費用

修繕費用とは、建物の劣化や故障に対してメンテナンスを行う費用です。建てる家や地域によって修繕費用がかかるタイミングは様々なので、定期的に点検を行って適切な時期にメンテナンスを行いましょう。

 

2021年にアットホームが行った、新築一戸建て購入後30年以上住んでいる人に聞く「一戸建て修繕の実態」調査では、修繕費に対して次のような結果が出ています。

 

【築30~34年でこれまでにかけた平均修繕費】

・木造住宅:424.9万円

・鉄筋、鉄骨造住宅:509.5万円

 

平均すると467.2万円の修繕費がかかっています。1年あたり約13〜16万円です。ただし、築10年目くらいまでは大きな修繕が不要なケースが多いため、年間15万程度の貯蓄をしておくことをおすすめします。

 

続いて、 修繕を行ったことがある場所についてのタイミングと費用についてのアンケートです。

 

箇所 タイミング 1回あたりの修繕金額
外壁 19.4年 96.6万円
屋根 21.1年 99.0万円
トイレ 23.0年 33.9万円
給湯機 20.0年 40.1万円
お風呂 25.5年 86.7万円
洗面台 24.9年 30.3万円
壁紙・内壁 23.4年 39.5万円
キッチン 25.3年 110.5万円
26.3年 45.8万円
玄関 26.0年 41.8万円
ベランダ・バルコニー 24.1年 53.5万円
シロアリ関連 20.5年 25.5万円
給水管 25.0年 28.9万円
床下 24.7年 36.6万円

引用元:2021年“新築一戸建て購入後30年以上住んでいる人に聞く「一戸建て修繕の実態」調査”|トレンド調査の調査データ|アットホーム株式会社

 

ほとんどのメンテナンスは、築20年を過ぎてから行っている方が多いです。築10年頃を推奨としている修繕もありますが、実際にはもう少し後に修繕のピークは訪れます。リフォームローンを組むこともできますが、住宅ローンと比べて金利が高いです。そのため、計画的に貯蓄を行って、できれば現金にて支払うことをおすすめします。

 

各種保険料

一戸建ての住宅を建てると火災保険に加入します。住宅の火災保険は多くの保険会社が扱っており、保障内容もさまざまです。また地域によって火災保険料の金額も異なります。他にも家財保険や地震保険に加入する方も少なくありません。自分たちに合った保険内容を見極め、適切な保険に加入しましょう。

 

支払方法は年払いと最長で5年ごとの支払いを選ぶことができます。長期契約の方がお得なため、計画的に貯蓄をして5年払いの選択がおすすめです。ちなみに、1年間で2〜3万円、5年間で10〜15万円程度が保険料の平均でしょう。

 

自治会費用

お住まいの地域によっては、自治会費がかかるケースもあります。月に200円〜2,000円など地域によって金額が大きく異なります。また、年払いのケースもあるでしょう。引っ越しの際に自治体の担当者に金額を確認し、集金のときに焦らないように準備しておいてくださいね。

 

維持費は平均でどのくらい?シミュレーションしてみると

維持費は年間にどのくらいの金額がかかっているのでしょうか。さまざまなケースでシミュレーションしながら、平均的な金額を確認します。

 

先ほど紹介した維持費と金額をおさらいしておきましょう。

 

・固定資産税:年間平均10~15万円

・都市計画税:年間平均3~5万円

・修繕費:年間平均13~16万円

・各種保険料:年間10~15万円

・自治会費用:年間1万円程度

 

上記の金額は、建てる地域や建物の内容によって大きく異なりますのでご了承ください。

 

今回は、都市圏と郊外で注文住宅を購入した場合の2パターンと、駅近の新築マンションを購入したパターンをシミュレーションします。

 

都市圏で新築注文住宅を購入

都市圏で新築の注文住宅を購入した場合の、維持費をシミュレーションします。都市圏は土地の評価額が郊外に比べて高いため、固定資産税と都市計画税が高くなることが予想できます。

 

・固定資産税:年間平均12~17万円

・都市計画税:年間平均4~6万円

・修繕費:年間平均13~16万円

・各種保険料:年間10~15万円

・自治会費用:年間1万円程度

 

合計すると、年間約40〜55万円程度の維持費がかかるでしょう。

 

郊外で新築注文住宅を購入

続いて、郊外で注文住宅を購入した場合の、維持費を検討してみましょう。郊外は都市圏と比べて、土地の評価額が低いケースが多いです。ただし、面積が広い土地も多いため、平均的な固定資産税と都市計画税がかかると考えられます。

 

・固定資産税:年間平均10~15万円

・都市計画税:年間平均3~5万円

・修繕費:年間平均13~16万円

・各種保険料:年間10~15万円

・自治会費用:年間1万円程度

 

合計すると、年間約37〜52万円程度の維持費がかかるでしょう。都市圏と比べると、若干ですが維持費を抑えられる可能性が高いです。

 

駅近の新築マンションを購入

駅近の新築マンションを購入した場合の、維持費をシミュレーションしてみましょう。

マンションは一戸建てと異なり、毎月管理費と修繕積立金を管理会社に支払います。その代わり、管理会社が建物のメンテナンスや修繕をしてくれるという仕組みです。

 

国土交通省が行った「平成30年度マンション総合調査結果」によると、管理費と修繕積立費の平均は次のようになっています。

 

・管理費の平均:10,862 円

・修繕積立金の平均:11,243 円

参考資料;平成30年度マンション総合調査結果|国土交通省

 

管理費と修繕積立費の年間の合計額は約26.5万円です。

 

また、一戸建てと同様に火災保険の費用もかかり、地域によっては自治会費もかかります。固定資産税と都市計画税に関してですが、マンションは1室を個人が所有しているため、一戸建てと計算方法が異なります。マンションの敷地は区分所有のため、建物の面積に合わせて土地の面積も計算されます。戸建てよりマンションの方が対象面積が小さいケースが一般的です。固定資産税は8〜12万円、都市計画税は2〜3万円が平均の金額と言えるでしょう。

 

以上を踏まえて、マンションの年間の維持費を算出します。

 

・固定資産税:年間平均8~12万円

・都市計画税:年間平均2~3万円

・管理費と修繕積立費:年間平均26.5万円

・各種保険料:年間10~15万円

・自治会費用:年間1万円程度

 

合計すると、年間の平均は47.5〜60万円です。若干ですが、戸建てと比べてマンションの方が維持費がかかることが分かります。

 

戸建てでは新築時の建築材料や日々のメンテナンスによって、修繕費を抑えることができます。対して、マンションでは管理会社によって修繕のタイミングが決められるため、住んでいる人はただ修繕積立費を支払うだけです。このように考えても、一戸建ての方が維持費を抑えられる可能性は高いでしょう。

 

注文住宅で維持費を抑えるコツ6選

注文住宅の維持費を抑えるコツを紹介します。

 

①メンテナンスが少なく住む素材を選ぶ

メンテナンスが少ない住宅建材を選ぶことで、修繕費を抑えることができます。初期費用は高くなりますが、金利が安い住宅ローンで支払いができるため、結果的にお得になるケースも少なくありません。具体的には、屋根を瓦で仕上げたり、外壁材にタイルを選んだりすることをおすすめします。

 

例えば、タイルを採用するのに200万円の追加費用になったと仮定します。対して、メンテナンスのかかるサイディングを採用し、15年目と30年目に計200万円のメンテナンスを行ったとします。金額は同じですが、修繕のために再び住宅会社と打合せの時間を取り、自宅に数週間も業者さんが出入りすることにストレスを感じるでしょう。

 

また、ローンの返済についても考えてみます。新築時に200万円のタイルを採用し、金利0.6%の住宅ローンを35年で組んだ場合、月々の支払いは約5,000円です。

 

対して、200万円のリフォームローンを組む場合も考えてみましょう。無担保のリフォームローンの場合、10〜15年程度しかローンが組めないことが一般的で、金利も住宅ローンより高いです。仮に金利1.5%のリフォームローンを15年で組んだ場合、月々の支払は約1.8万円になってしまいます。住宅ローンの支払いも続いていた場合、1.8万円の上乗せはきついと感じる方も多いでしょう。

 

金銭的、精神的なことを考えても、新築時にメンテナンスのかからない素材を選ぶことをおすすめします。

 

②固定資産税を抑えられる地域に住む

固定資産税を抑えたいなら、都市圏よりも地方に住みましょう。なぜなら、土地の評価額が抑えられる可能性が高いため、税金を安く済ませることができるからです。

 

また、中には都市計画税を課税していない市町村もあります。

 

・市街化区域:基本的には課税

・市街化調整区域各:市町村条例で課税することができる

・非線引き都市計画区域:市町村条例で課税することができる

・都市計画区域外:課税されない

 

建築する地域が都市計画税のかかるエリアか気になる方は、こちらをご覧くださいね。

都市交通調査・都市計画調査:令和3年都市計画現況調査 – 国土交通省

 

③省令準耐火構造の建物を建てる

木造住宅を建てて火災保険料を抑えたいなら、省令準耐火構造の建物を建築しましょう。省令準耐火構造とは、勤労者財産形成促進法施行令の基準を定める省令に基づく準耐火構造を満たした建物のことです。一般的な木造住宅と比べて、火災保険料が約半額になります。住宅会社によっては、標準で省令準耐火仕様になっていることもありますので、確認してみてくださいね。

 

④長期優良住宅を建てる

固定資産税を抑えたいなら、長期優良住宅を建てることもおすすめします。長期優良住宅とは、長期間に渡って良好な状態を維持できるような対策がされた建物のことです。さまざま条件を満たした質の高い住宅を建てることで、認定を受けることができます。

 

長期優良住宅を建てると、建物の固定資産税の減税が3年から5年に延長されます。また、他にも登録免許税、不動産取得税、住宅ローン控除などで優遇を受けることが可能です。ただし、住宅会社によっては長期優良住宅を建てるために、高い追加費用がかかることがあります。また、標準で長期優良住宅の仕様になっていても、申請費用は必ずかかります。かかる金額と得する金額をしっかり比較して、検討することが大切です。

 

参考資料:住宅:認定長期優良住宅に関する特例措置 – 国土交通省

 

⑤定期的に住宅会社の点検を受ける

維持費を抑えたいなら、定期的に住宅会社の点検を受けることが大切です。なぜなら、早い段階で建物の不具合に気付くことが出来れば、大きな修繕費がかからずにメンテナンスを行うことができるからです。特に、シロアリの被害や床下の水漏れ等は、住んでいても自分では気付きにくいですよね。プロに点検してもらうことで、予防や早期発見することができます。中には、長期的に無料点検を行ってくれる住宅会社もありますので探してみましょう。

 

⑥補修を出来るところは自分でDIYしてもOK!

マイホームは自分の所有物。補修が簡単にできる箇所は自分でしてもOKです。例えば、クロスの隙間を埋めるコーキング等は、ホームセンターで購入できますし簡単に修繕が可能です。床のキズなども補修キットを使えば、短時間で目立たなくすることができます。もちろんプロに任せた方が仕上がりは良いですが、長期間住んでいたらあまり気にならないという方も多いです。自分でできる箇所はDIYに挑戦してみてくださいね。

 

まとめ

戸建て住宅を購入すると、さまざまな維持費がかかります。しかし、注文住宅であれば工夫次第で維持費を抑えることが可能です。建築材料や建物の質にこだわって、なるべく維持費がかからないようなマイホームを建ててくださいね。

また、最新の住宅設備は割高になっていることも多いです。そのため、長い目で見てランニングコストがお得な設備を選ぶことをおすすめします。

 

こだわって建てたお家なら愛着が沸き、メンテナンスしながら長く住み続けたいと思えますよね。おうちモールは、お客様の要望やライフプランニングを元に、適正予算の中で理想のお家づくりの一歩をお手伝いします。ぜひお気軽にご相談くださいね。

 

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