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注文住宅で失敗後悔しがちなこと4つ。失敗しないためにできる具体的な準備を紹介
注文住宅は自由な選択ができる範囲が広いぶん、決めなければならないことが多くあります。
「家は三回建てないと満足できない」とはよく言ったもので、住んでみて初めて気づくことはどうしても出てきてしまいます。
目を瞑れるくらいのことであれば良いですが、たとえ住み心地に関わることでも、そう簡単に作り直せるわけではありませんよね。
とくに労力とお金をかけて作り上げていくなかで、それに見合った満足度が 実感できるか?がポイントになってきます。
なかにはメーカー・業者との補償問題など、トラブルにつながることもあります。
少しでもそんな後悔や失敗をなくすためには、失敗例を知ることが有益です。
そうすることで、起こりがちな失敗を早い段階で想定できますし、設計にも役立ちます。
ここでは、具体的に失敗しやすいポイントと、後悔をなくすためにできることについてまとめていきます。
注文住宅で後悔・失敗しがちなこと
予算・費用
「予算に収まるように調節するべきだった」という声もあれば、「予算を気にしすぎず、本当に満足できる家にすれば良かった」という声もあります。
また、家が建ってしばらくしてから生じる後悔で、「住宅ローンの借入額をもっと減らせばよかった」という話も多く聞きます。
家は一度建てたらすぐに買い替えるものでもありません。
せっかく長く住むなら、予算に余裕があるのに節約して不満の残る家にするのも、借入額で背伸びをしすぎて、毎月の返済が負担になる、というのも避けたいですよね。
やはり”適切な予算”を立て、予算を基準に一番満足度の高い家を建てることは、長い目で見てとても大切なポイントです。
会社・業者選び
そもそも住宅会社選びが失敗だったと後悔する人もいます。
それはデザインや性能にももちろん関係しますが、会社の対応に不満を感じたり、不信感を抱いたという経験をする人も少なくありません。
また、担当者との相性が悪く、打ち合わせがスムーズにいかなかったりストレスを感じることも。
注文住宅の場合はとくに打ち合わせ期間が長いため、対人トラブルも起こりがちです。
「この会社を選ばなければ、もっと良い家が作れたのに・・・」と思い始めたら、元も子もありませんよね。
複数社をきちんと比較検討せずに、慌てて決めてしまったりすると、こういったことにつながります。
また、十分な準備をせずに住宅展示場やモデルハウスに飛び込みで行くと、思わぬ形で強引な営業にあうこともあります。
知り合いからハウスメーカーや工務店の紹介を受けることもあるかもしれません。
もちろんそれも一つの方法ですが、知り合いが満足しているからというだけで決めてしまうのは、失敗のもとです。
紹介者と求めていることが同じなのか?などの見極めは大切です。
紹介者からの情報だけを鵜呑みにして決めてしまうと、結果として「あの人は満足してるのになぜ・・・」というギャップが出てきてしまうかもしれません。
ご自身でもしっかりと情報収集したうえで会社選びを行うことで、より後悔を少なくすることができるはずです。
間取り・動線などの設計面
住み始めてから、間取りや生活動線に不便を感じることもありますよね。
細かく見ていけば、やはり一番後悔ポイントが多く出てくるところです。
デザイン性と住みやすさ、できればどちらも重視したいですよね。
見た目には生活感を出したくないけど、利便性を重視したいというのは、とくに女性視点では多い声です。
たとえば、今住んでいるご自宅やご実家のなかで、不便に感じるところや改善したい場所はないでしょうか?
おそらく一つや二つはあるのではないでしょうか。
そういった部分を参考に、どうすれば改善できて理想的な動線になるか?を考えてみるのがおすすめです。
お子さんたちの目線で見てみることも大切です。
成長の過程にそって、中長期的な目線で考えることも見落としがちなポイントです。
ほかにも、和室はどうするか?子供部屋をいくつ作るか?などは多くの方が悩むところですね。
トイレの配置や数なんかも、慎重に考えたいところですよね。
細かな部分では、家具や家電を置いてみたら戸が開かないとか、コンセントの位置や数が合わないということもありがちです。
もちろん何でも付けておけば良いというわけではなく、「オプションで付けたけど要らなかった、使わなかった」という後悔も。
住み始めてから間取りを変えるということは、そう簡単にはできるものではありません。
色々な選択肢があるので、なかなか考えがまとまらない場合は、住宅会社の提案力に頼ってみるのも良いかもしれませんね。
住宅会社によって提案力の強い弱いはあるので、具体的に提案してほしい場合は、設計力をウリにしている会社や経験・実績の多い担当者を選びましょう。
設備・性能
気密性や断熱性などはさらにイメージしにくく、住み始めてようやく実感することが多いですね。
また、暮らし始めてから生活音などに意識が向くかもしれません。
トイレや風呂場の生活音、近隣住宅や道路からの音ですね。
大手ハウスメーカーでは気密性・断熱性・耐震性・防音性は大事な指標になり、それらをウリにしている会社も多くあります。
一方で、小規模の工務店やローコスト住宅メーカーでは、それほど高いとは言えない部分もあります。
たとえば、大雨の日や寒い日・暑い日を選んでモデルハウスに行ってみるのも一つです。
完成見学会なども住み心地を体感するには貴重なチャンスですね。
もちろんすべての条件で体験することは難しいと思うので、事前に重視するポイントは伝えておきましょう。
家づくりで後悔しないためにできること
優先順位を決めておく
いくら自由設計であっても、まったく妥協なく希望のすべてを盛り込むことは難しいかもしれません。
ご家族のあいだでも意見がすれ違ったり、それぞれこだわりたい部分も出てくるはずです。
「こだわりたい部分=お金をかけても良い部分」からより細かく順位付けをして、メリハリをつけていくことは大事なことです。
注文住宅の場合、設備の追加やグレード、建物の大きさによって大きくコストが変わってくるからです。
そもそもマイホーム購入を決めた理由はなぜか?どうして必要だったか?どんな問題を解決したいのか?を分解していくと、ここだけは絶対に譲れない部分が見えてくるはずです。
話し合っていく中で、ときには家庭内での喧嘩がヒートアップするかもしれませんが、ぜひこの時期にしていただくと良いと思います。
資金計画・住宅会社選びをじっくり行う
ここは基礎になるところなので、焦らずにしっかりと検討することが大切です。
弊社では、ファイナンシャルプランナーが具体的なシミュレーションをもとに、適切な資金計画をお客様といっしょに作成させていただきます。
また地域密着の強みから、実績のある信頼できるハウスメーカーや工務店を紹介することができます。
お客様のご希望やご予算にあった提案を、第三者目線で行えるのがメリットです。
たとえば住宅展示場やモデルハウスにいきなり足を運ぶ方もいますが、お客様が担当者を選ぶことは難しいのです。
しかし、弊社では提携の住宅会社の優秀な担当者を指定してご紹介することが可能です。
家づくりの満足度を左右するパ-トナー的存在の営業担当者のご紹介もサポートしています。
リアルな失敗例をより多く知る
先にも挙げましたが、実際に多くの事例に触れて、生の声を聞くことも大切です。
同じような家族構成だったり、理想とするイメージが近かったり、様々な軸で調べることができると思います。
ブログやインスタグラムなどのSNSでは、後悔ポイントなどを丁寧に書いている方も多くいるので、参考になりますよ。
季節ごとだったり、中長期的な目線で経過を見ることができるのはメリットです。
モデルハウスや完成見学会に足を運び、体感することももちろん大切です。
もし施主さんと話せる機会があれば、ズバリ直接話を聞いてみるのも良いかもしれませんね。
より満足度の高い家を目指すために
多くの方は初めて家を建てるため、不安に感じることがたくさんあるはずです。
十分な知識がなく会社選びの基準が分からなかったり、適切な資金計画が立てられなかったり、そういった悩みは当然あるものです。
夢のマイホームを建てられるという楽しみの反面、すべてを決めることの責任をプレッシャーに感じる人も少なくありません。
長い目で見て失敗したくない・後悔したくないという気持ちがあるから当然ですよね。
家づくりに関することなら何でもご相談いただければ、そういった疑問や不安を少しずつ解消できるはずです。
まずはじっくりと慌てずに、段取りを踏んでいくことを大切にしていただければと思います。
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