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注文住宅の相場を知りたい!30坪や40坪など坪数ごとの相場や1000〜4000万円の値段ごとの相場を紹介

注文住宅を建てるときに1番不安なのは「いくらかかるのか」という点ではないでしょうか。
  • 理想や要望はたくさんあるが自分達の予算に合っているのか
  • 予算に合わせるとどのような家がたてられるのか
このようなことを不安に思っている方も多いはずです。

注文住宅は車のように金額が決まっていないため、予算取りが非常に難しいですよね。

今回は注文住宅の相場についてお伝えします。
適切な予算組みをして、無理せず要望を取り入れたマイホームを建てていきましょう。

目次

  • 注文住宅の賢い予算の考え方とは
  • 【30坪・40坪・50坪】坪数別の注文住宅予算相場(土地代無し)はどれくらい?
  • 【1000〜4000万円】予算別(土地代無し)の注文住宅の間取りはどれくらい?
  • 注文住宅におけるローコストの基準や安く抑える方法とは
  • 自分が好きな内外装をこだわるための予算の考え方
  • まとめ

注文住宅の賢い予算の考え方とは

注文住宅の予算を考えるときに大切なことは次の2つです。
  • 借りられる金額ではなく返せる金額を考える
  • 建物・土地・諸費用のバランスを見ながら予算を組む
では、それぞれ詳しく解説します。

借りられる金額ではなく返せる金額を考える

注文住宅の予算を組むときは、金融機関から借りられる金額を予算にするのではなく、返せる金額を考えることが大切です。

注文住宅の予算について相談するために住宅会社へ足を運ぶと「まずは事前審査をしてみましょう」と言われる機会があると思います。

確かに事前審査は必要なことですし、いずれは行う必要はあります。
しかし、事前審査=予算の確定にはなりません。
事前審査は借りられる金額を知るための審査です。

予算を決めるときは、現在や将来の収支から返済できる金額を考えましょう。
自分達だけでは返せる金額の算出方法がわからない場合は、ファイナンシャルプランナーに資金計画の立て方を相談することをおすすめします。

建物・土地・諸費用のバランスを見ながら予算を組む

大体の予算が決まったら、建物・土地・諸費用にかかる費用に振り分けていきます。
この振り分けが非常に大切です。

例えば、予算を振り分けずに土地にお金をかけすぎてしまった場合、要望通りの建物を建てることはできません。
逆も同じで、高いハウスメーカーで契約してしまったら、土地は希望エリア外になってしまうこともあります。

総予算を決めるだけでなく、項目ごとに予算を振り分けながら土地や住宅会社を絞ると、賢く効率的に予算組みができます。

こちらは住宅会社に相談することもできますが、建物に比重を置いた提案をされがちなので、先ほどと同じくファイナンシャルプランナーに相談するといいでしょう。

【30坪・40坪・50坪】坪数別の注文住宅予算相場(土地代無し)はどれくらい?

予算の振り分けができたら、坪数別に建物の金額の相場を確認していきましょう。

建物は大きさによって金額が変わるので、要望を元におおよその坪数を検討しておくと予算が考えやすいです。

ただし、住宅会社によって価格帯は様々なので、同じ坪数でも金額に大きく差が出ます。
住宅会社のおおよその坪単価は以下の通りです。
  • ローコストメーカー:40~50万円/坪
  • 中堅の住宅会社:50~70万円/坪
  • 大手ハウスメーカー:60万円~100万円/坪
建物の内容によっては上記の金額を大きく超えることもありますので、あくまで目安として参考にしてください。

ではこちらの坪単価を元に、建物の大きさによる金額の変化を見ていきましょう。

30坪の場合

まずは30坪の家を建てるときの金額を確認していきましょう。

注文住宅はコンパクトな家ほど坪単価が高くなります。
なぜならコンパクトな家でも、1棟あたりに施工する設備はほとんど一緒だからです。

そのため、30坪の場合は通常の坪単価+2万円にして建物金額を確認します。

坪単価+2万円

税抜価格

税込価格(10%)

42万円

1,260万円

1,386万円

52万円

1,560万円

1,716万円

62万円

1,860万円

2,046万円

72万円

2,160万円

2,376万円

82万円

2,460万円

2,706万円

92万円

2,760万円

3,036万円

102万円

3,060万円

3,366万円

上の表はあくまで建物本体の金額ですので、土地・諸費用の費用は別途予算組みをしてください。

価格は税込の欄を確認しましょう。
住宅会社が提示している坪単価は税抜のことが多いので、消費税を含まない金額で予算組みをしてしまうと大きなギャップが生じてしまいます。

また平屋住宅の場合は、屋根や基礎の面積が2倍近くなるので割高になることが多いです。
他にもイレギュラーな間取りは割高になりますので、住宅会社に具体的な坪単価を確認してみましょう。

40坪の場合

続いて40坪の場合です。
40坪は単純に40~100万円の坪単価で計算します。

坪単価

税抜価格

税込価格(10%)

40万円

1,600万円

1,760万円

50万円

2,000万円

2,200万円

60万円

2,400万円

2,640万円

70万円

2,800万円

3,080万円

80万円

3,200万円

3,520万円

90万円

3,600万円

3,960万円

100万円

4,000万円

4,400万円
こちらも税込価格を参照してください。

同じ40坪でも住宅会社によって2,000万円を超える差がありますので、建てる会社選びは慎重に行いましょう。

また、予算を組むときは10万円単位は繰り上げるくらいの余裕を持っておくことをおすすめします。

50坪の場合

2世帯住宅希望や広い土地を持っている方は、50坪を超える建物を建築することもありますよね。

こちらも先程と同様、40~100万円の坪単価で計算します。

坪単価

税抜価格

税込価格(10%)

40万円

2,000万円

2,200万円

50万円

2,500万円

2,750万円

60万円

3,000万円

3,300万円

70万円

3,500万円

3,850万円

80万円

4,000万円

4,400万円

90万円

4,500万円

4,950万円

100万円

5,000万円

5,500万円
坪単価40万円と100万円では、同じ50坪でも3,000万円を超える差があります。
もう1棟建てられるくらいの金額差ですね。

希望の坪数の項目をチェックし、妥当な坪単価の住宅会社を見つけてください。

ただし、建物の内容によって坪単価は大きく変わるので、予算より±10万円の坪単価の住宅会社は検討してみてもいいでしょう。

【1,000~4,000万円】予算別(土地代無し)の注文住宅の間取りはどれくらい?

続いては、予算を元にして建物の大きさを考えていきましょう。

1000万円の場合

建物の予算が1,000万円の場合、どのくらいの広さの建物が建てられるのでしょうか。

20坪以上の建物が建てられる坪単価はいくらなのか見ていきます。

坪単価

坪数

税込価格(10%)

40万円

22.7坪

999万円

41万円

22.1坪

997万円

42万円

21.6坪

998万円

43万円

21.1坪

998万円

44万円

20.6坪

997万円

45万円

20.2坪

1,000万円
かなり細かいですが、坪単価40~45万円の住宅会社を探せば約20坪の建物が建築できます。

では、20坪はどのような間取りの家になるのでしょうか。
二階建ての例
・2LDKの間取り
・LDK 12~13畳
・洋室① 約6畳(収納含む)
・洋室② 約8畳(収納含む)
3人暮らしの二階建てだとかなりコンパクトな間取りです。
脱衣洗面所や玄関も必要最低限の広さでしょう。

夫婦2人暮らしなら、広めな寝室とウォークインクローゼットが採用できそうです。
平屋の例
・2LDK~3LDKの間取り
・LDK:約12~15畳
・洋室(2部屋の場合):約8畳(収納含む)
・洋室(3部屋の場合):約6畳(収納含む)
階段がない分、二階建てよりは少し余裕があります。
ただし、かなりコンパクトには変わりないので夫婦2人で住む家に向いています。

また平屋は坪単価が割高になることが多いので予算組みに注意しましょう。

2,000万円の場合

続いて、建物の予算が2,000万円のときに建てられる家の広さを考えます。

2,000万円の予算で30坪以上の建物が建てられる坪単価を調べていきましょう。

坪単価

坪数

税込価格(10%)

40万円

45.4坪

1,998万円

50万円

36.3坪

1,997万円

60万円

30.3坪

2,000万円
坪単価40~60万円の住宅会社なら、約30~45坪の住宅を建てることができます。

30坪・35坪・40坪・45坪の二階建ての間取りの例をチェックしていきましょう。
30坪の二階建ての例
・3LDKの間取り
・LDK:約15~18畳
・洋室①②:約6~7畳(収納含む)
・洋室③:約9畳(収納含む)
一般的なサイズの玄関や脱衣洗面所も採用できます。
各居室がコンパクトでいいなら、畳コーナーやパントリーなどを採用できるでしょう。
35坪の二階建ての例
・4LDKの間取り
・LDK:約15~18畳
・洋室①②:約6~7畳(収納含む)
・洋室③④:約9畳(収納含む)
1階に和室を採用し、2階に子供部屋2つと寝室を採用できます。
和室が必要なければ書斎やファミリークローゼットを作ってもいいですね。
40坪の二階建ての例
・4~5LDKの間取り
・LDK:約18~22畳
・洋室①②:約6~7畳(収納含む)
・洋室③④:約9畳(収納含む)
・洋室⑤(5部屋の場合):約9畳(収納含む)
広々としたLDKを作りつつ、各居室も十分な広さを確保できます。
広々とした客間兼和室を作りたい方や、広めな趣味部屋を作りたい方におすすめな広さです。
45坪の二階建ての例
・4~5LDKの間取り
・LDK:約22~25畳
・洋室①②:約8畳(収納含む)
・洋室③④:約9~10畳(収納含む)
・洋室⑤(5部屋の場合):約12畳(収納含む)
40坪よりもさらに広々としたリビングや居室が作れます。
和室に加えて、親と同居する部屋を作りたい方におすすめな広さです。

3,000万円の場合

建物の予算が3,000万円のときケースも考えます。
今回は30坪以上の建物が建てられる坪単価を調べていきましょう。

坪単価

坪数

税込価格(10%)

40万円

68.1坪

2,997万円

50万円

54.5坪

2,997万円

60万円

45.6坪

2,997万円

70万円

38.9坪

2,996万円

80万円

34.0坪

2,992万円

90万円

30.3坪

3,000万円
坪単価50万円以下の住宅会社なら、50坪を超える大きな建物を建てることができます。
坪単価40万円なら約70坪の展示場サイズの建物を建築可能です。

今回初めて出てきた、55坪・70坪の二階建ての間取りの例をチェックしていきましょう。
5坪の二階建ての例
55坪であればLDKの他に5~6部屋作ることができます。
1・2階両方にLDKがある二世帯住宅を建ててもゆとりがあるでしょう。
また、車2台分のインナーガレージを採用しても、3~4LDKの空間を作ることが可能です。
70坪の二階建ての例
70坪の建物であればかなり大きな建物を建てられます。
70坪くらいの展示場ではLDKの他に6~7部屋作られることが多いです。
玄関や水回りが2つある完全分離式の二世帯住宅を建ててもゆとりがあります。

4,000万円の場合

最後に建物の予算が4,000万円の場合の坪数を確認していきましょう。
70坪以上の建物は省きます。

坪単価

坪数

税込価格(10%)

60万円

60.6坪

4,000万円

70万円

51.9坪

3,997万円

80万円

45.4坪

3,996万円

90万円

40.4坪

4,000万円

100万円

36.3坪

3,993万円
坪単価100万円のハウスメーカーで30坪を超える建物を建てたいなら、建物予算が3,000万円台後半から4,000万円くらいあると好ましいでしょう。

大きなインナーガレージや地下室などの特殊な建築を希望している方に適している予算です。

注文住宅におけるローコストの基準や安く抑える方法とは

注文住宅では、どのグレードの建物のことをローコスト住宅と呼ぶのでしょうか。

明確な基準が決まっている訳ではありませんが、一般的に次の2つのどちらかに当てはまっている住宅をローコスト住宅と呼ぶことが多いです。
  • 坪単価が50万円以下の住宅
  • 1,000万円前後で建てられる住宅
前項で説明した通り、同じ大きさの建物でもローコスト住宅とハイコスト住宅では大きな価格差があります。

では、その差はどこにあるのでしょうか。

答えは目に見えない部分です。

目に見えている内外装や設備にも、もちろんグレードの差がありますが数百万円の差です。

数千万円の差の元となっているのは、構造などの壁の中に隠れてしまっている部分です。
例えば、鉄骨造と木造の住宅であれば、鉄骨造の住宅の方が高いことは誰にでもわかるかと思います。

しかし、木造同士でもローコスト住宅とハイコスト住宅では数千万円の差が出ていますよね。
金額差の理由は、耐震面や大開口・大空間を確保するための構造強化をしているからです。
また、基礎の配筋量やコンクリートの比率などでも金額は大きく変わります。

とにかく金額を下げたければ、構造面がシンプルな住宅会社で建てましょう。
ただし、家の構造や性能面のグレードが下がる点はしっかり理解の上で選んでください。

自分が好きな内外装をこだわるための予算の考え方

内外装にこだわりたい方の予算の考え方について解説します。

こだわりたい部分の予算を決めるときは、次の2つのことを考えましょう。
  • こだわりたい部分の金額を具体的に算出する
  • 予備費をいくらにするか考える
それぞれ詳しく解説します。

こだわりたい部分の金額を具体的に算出する

まずは、こだわりたい部分の金額を具体的に把握する必要があります。

内外装のオプションで採用されることが多い項目の一般的な費用を紹介します。
40坪の家と想定しています。
  • サイディングからタイルへ変更:200~400万円
  • スレートから瓦へ変更:30万円~50万円
  • シート材から無垢のフローリングへ変更:30~60万円
  • 標準クロスからオプションクロスへ変更:1~10万円
  • 壁にタイル等でアクセントをつける:5~50万円
あくまで目安の費用ですので、採用するグレードや施工する面積によって金額は異なります。
また、この他にも内外装でこだわるところはたくさんありますよね。

こだわりたいポイントを夫婦で相談して書き出しましょう。
そして、採用するとどのくらいの金額がかかるかを調べておくといいでしょう。
住宅会社の営業マンに聞けば確実ですが、ネットで調べてもおおよその金額はわかります。

予備費をいくらにするか考える

こだわりたい部分の金額を具体的に把握できたら、実際に使える「予備費」を予算取りしましょう。

「予備費」とは本体価格の予算の他に、オプションや不測の出費のときに支払うための予算のことです。

では、いくらの予備費が必要なのでしょうか。
先ほど算出したこだわりたい部分にかかる費用にプラスして、20~30万円あると安心でしょう。

もちろん内外装以外にもこだわりたい部分がある場合は、その費用も別途確保しておく必要があります。

20~30万円の余力があれば、こだわりたい部分の見積もりが数万円高くなってしまった場合でも採用できます。
また、オプション費用が増加してしまっても「30万円以上は出さない」という目安の金額になるので、大幅な費用アップを防ぎやすいです。

こだわりたい部分があるなら、必ず予備費も予算に計上しておきましょう。

まとめ

注文住宅の相場についてお伝えしました。

住宅会社にはそれぞれ坪単価があり、それを元に建物の相場を算出することが可能です。
相場を知ることで、自分達の予算や建物の大きさは妥当なのかを判断できますね。

しかし、1番大事なのは自分に合った予算組みをすることです。
正しい予算組みをする前に、相場を確認しても何の意味もありません。

ファイナンシャルプランナーなどのプロの力を借りながら、賢い予算組みを行いましょう。

おうちモールでも住宅専門ファイナンシャルプランナーによる予算の相談を受け付けております。
どんな些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
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